シンデレラガールズ第六話 考察っぽいなにかと感想
シンデレラガールズ第六話について、自分が思ったこと、考えたことをまとめていきます。
更新日時から察せるように七話を見た状態でこの記事を書いていますが、飽くまでも六話を見た時点での考えを記しています。なので七話を見た後にこの記事を読むと、「それは違うだろ」と明らかに思う部分がありますが、ご了承ください。
以下からが本文です。
考察っぽいなにか
今回の話の前半部分では未央のリーダーとしての振る舞いが多く描かれていたので、そのことについて触れることが多くなります。
レコーディング部分のシーンからです。
3人の表情を見てみると、未央だけ緊張せずに元気にやれているように思えます。直接的ではないですが、これは未央のリーダーとしての振る舞いと言っても良い気がします。
16時5分を指している時計です。各話で必ず毎回16時前後の時計が表れている気がします。単純に考えれば、1話や2話の初めの時計が「15時55分」だったので、そこからの進歩とも考えられそうですが....なんとも腑に落ちてないのが正直なところです。
次にインタビューシーンです。
「は、はい。島村卯月です。あの....とにかく頑張ります。」
「渋谷凛です。.....まだ実感ないけど、頑張ります。」
「リーダーの本田未央です!皆に私達のCD聞いて欲しいです!ライブとかいっぱいやりたいし、ファンイベントとかも!あとテレビの歌番組とか。あ!バラエティとかも楽しそうだし!あとドラマも!それからそれからーーーー」
セリフ、表情共に未央がリーダーとしての役割を担っていることがよくわかるシーンであると思います。「お一人ずつ、CDデビューへ向けてのコメントを頂けますか」というインタビューの質問に対して、島村さん、凛ちゃんが「頑張ります。」としか言えてません。
しかし未央は「皆に私達のCD聞いて欲しいです!」ときちんと質問に答えていることがわかります。
2人が「頑張ります。」と緊張のあまりからか自分の事しか言えてないことに対して、未央が「私達の」とユニットとして答えています。その言動はリーダーとしての振る舞いと言えるのではないでしょうか。
けれども未央の答えは「CDデビューへ向けて」だけではなく、その先の活動についても触れられています。ここで既に、後半の展開に関わってくる「過剰な期待」というものが表されているように思えます。
インタビュー後のシーンですが、島村さんと凛ちゃんがソファーに座っているのに対して未央はソファーの腕掛けに座っています。もしかしたら、これもリーダーとしての表現、あるいは「浮かれ」の表れかもしれません。自分は詳しくは明文化が出来ないですが....
椅子の座り方にはラブライカのインタビュー後のシーンにも表れています。
そしてインタビューについて未央は次のセリフを言います。
「なんか地味じゃない?もっとバーンって派手に記者会見とかやると思ってたけど....」
この未央のセリフから、「未央が思っていること」と「現実」の乖離が表されています。最後のシーンでも「客の人数」について、同じ乖離が見られるように、このシーンからそのことについて示されています。
レッスンを受けているシーンに移ります。
ここでレッスン中のベテラントレーナーさんは3人についてコメントをしています。
「そうだ本田。そんな感じだ。」
「渋谷は小さくまとまるな。もっとダイナミックに。」
「島村は今のところいつも引っかかるぞ。気をつけろ。」
そして、インタビュー後に美嘉が「ちゃんとレッスンしてる?」と聞かれたときを振り返ると、未央は「ふっふっふ、バッチシ!」と答えています。
そのセリフのとおり、未央はベテラントレーナーさんから唯一注意を受けていません。
ここからもリーダーとして頑張っていることが読み取れそうです。
インタビュー後に12時を指す時計のカットが表れます。「シンデレラガールズ」では1話冒頭でわかる様に12時を魔法のかかる時間と表すことがあるので、その始まりを描表しているのか、それとも「シンデレラ」の話のように6話は魔法が解ける話であることを示しているのか、といったところです。自分にはちょっと決めかねますが、2話では前者として描かれていました。
衣装室のシーンに移ります。
「この衣装を着て、またステージに立つんだね。あの時みたいに。」
未央のこのセリフと共に次のカットが入ります。
このシーンでは、「未央が想像しているライブとは」というものがよく表されている気がします。未央にとって、ライブというものは「あの時みたいに」人数が多い状態を指しているように思えます。だからこそ、そこに未央の認識と現実に齟齬が生じてしまい、最後の展開になっていくものなのかな、と。
前半部分から少しずつ、かつ気づきにくいように未央の勘違い(というと少し語弊がありますが)が描写されています。
ラジオの出演前に3人で話しているシーンに移ります。
未央「出るときの合図決めとこうよ!生・ハム・メロンとか」
このセリフから3話の経験をきちんと活かしている様子が読み取れます。同時に、未央がリーダーとして頑張っている様子もわかります。
島村さんが自主練をしていたシーンでもやはり未央から「一緒に練習しよ」と声をかけています。これも未央がリーダーであることを示したシーンと思われます。
島村さんの自主練シーンの前に時計が表れました。そして、それから少しシーンを進めると再び時計が表れます。
それぞれ17時5分、18時5分を指しています。初めの16時5分からちょうど1時間刻みで進んでいます。
進捗を表しているような気がします。何故ちょうど1時間かはわからなかったですが....でも、変に動かすよりは1時間ちょうどの方がわかりやすい気がします。
藍子ちゃんのラジオが流れているシーンに行きます。
未デビュー組を気にかけつつも、デビュー組についての仕事を進めていることがわかります。未デビュー組にきちんと気をかけるシーンがある辺り5話からのプロデューサーの成長というものが表されています。もちろんデビュー組についてもおろそかにしていません。そのことについては、ここまでデビュー組の仕事について電話をかけていたり
島村さんの自主練シーンを見ていることからも示されています。
ちひろさんがプロデューサーを訪ねるシーンまで進みます。
時計は11時を指しています。
「毎晩遅くまで大変ですね」というちひろさんの言葉からもわかるように11時まで仕事をしているプロデューサーが表されています。また、11時というのは、ライブ本番がいよいよだということも示されています。
「みんな頑張ってますけど、最後まで目が離せないですよね。お城へ続く階段はまだまだ長いですから。」
というちひろさんの非常に意味ありげなセリフがありました。
「お城へ続く階段はまだまだ長いですから」というセリフからアイドルは今「お城へ続く階段」にいることがわかります。アイドルとしてCDデビューという一歩踏み出しただけであるので、まだ始まったばかりということが考えられそうです。始まったばかりなので、先はまだまだ長い、という意味にとれそうです。
ここから、イベント会場のシーンに移ります。
未央「人が溜まったら、お店とか通る人の邪魔になりそうだよね。」
未央「私、結構友達に声かけちゃったけど大丈夫かな。」
プロデューサー「大丈夫だと思いますが....」
未央「えっ?本当に....?うーん....まぁプロデューサーがそう言うなら良いんだけど....でもなぁ、やっぱり邪魔になっちゃうと思うけどなぁ」
このシーンで、プロデューサーと未央で想像しているものに齟齬が生じていることがわかります。ここが本編内で初めて”明確に”未央の「過剰な期待」が表現されています。
そして時計が動きます。
これまでの話では時計の針が動く描写があるのは話の最後であり、今回の様に話の中盤で描かれることはありませんでした。
では何故このタイミングで時計を表示させたのか考えてみます。
先述したように、今までの時計は最後に表示されていました。これが意味することは「話の終わり」と捉える事ができます。
この「話の終わり」を今回の話で当てはめてみましょう。この時計の描写以降は未央の想像と現実の乖離が表されています。6話のサブタイトルは「Finally, our day has come!」でした。簡単に訳すなら「ついに、私達の時代がやってきた!」でしょうか。
しかし、この後の展開を考えるとどうもこのサブタイトルに合うとは思えません。つまり、ここで6話の内容が終わったと考えられそうです。
前半ではサブタイトルに則した内容となっており、そう考えても違和感は生じなさそうです。
楽屋のシーンではnew generationsとラブライカの対比が示されています。一度ステージに上がったnew generations。一方、今回が初ステージとなるラブライカ。この対比が非常に印象的で、new generationsは未央の友人のことについて話していますが、ラブライカは「緊張するね」の一言だけです。もちろんそれは表情にも描写されています。
シーンを進めます。
ライブに上る前に、ユニットで話し合っている部分ですね。
ここでは「いっぱい練習したし、きっと上手くいきますよね....」と不安になっている島村さんに未央が励ましています。やはりここでもリーダーとして振る舞えていているように思えます。
ラブライカがステージに上る前のシーンですが、ステージを光輝く舞台として描かれているのがわかります。
さて、ライブのシーンに移ります。
ここで象徴的なのはラブライカの楽曲「Memories」の合間にnew generationsのカットが交互に映ることです。
ここにも対比があるように思えます。どちらのユニットも終わった後には拍手をもらえています。しかし、その表情は全く異なっています。特に未央ですね。
まずは未央が何故こんな表情をしてしまったのかについてです。そのためにシーンを追って説明しておこうと思います
プロデューサー「本田さん。どうしました?」
未央「....なんで?」
プロデューサー「えっ?」
未央「お客さんめちゃくちゃ少ないじゃん!なんで!?」
プロデューサー「!..十分です。」
未央「あれで!?前のライブと全然違うじゃん!!」
プロデューサー「前の....?」
未央「すっごいライブやるからって、友達に言ったのに....早く来ないと良い場所取れないからって....」
未央「私....バカみたいじゃん!!」
未央「もっともっと前のステージみたいに盛り上がると思ったのに」
美嘉「!」
美嘉「それってあたしのライブに出た時のこと?」
プロデューサーがここで未央の「私、結構友達に声かけちゃったけど....大丈夫かな?」というセリフを思い出す。
プロデューサー「つまり、あの時に比べて盛り上がりが足りないと?」
しばらく間が空いて
プロデューサー「いいえ、今日の結果は当然のものです。」
未央「えっ」
未央「当然....?酷いよ....なんで?私が....!私がリーダーだったから!!?」
プロデューサー「いや....」
未央「もういいよ!!!私、アイドル辞める!!!」
まず、未央は「お客さんめちゃくちゃ少ないじゃん!」と言っています。
客観的にはライブは成功していたように見えたが、何故未央はそう思ってしまったのか。
new generationsにはバックダンサーという経験があります。確かにその経験は活かされていました。藍子ちゃんのラジオに出演するまえに「生・ハム・メロン」と言おうと提案することであったり、ステージに出る際にラブライカのように非常に緊張することは無かったです。
しかし、それゆえに「過剰な期待」をしてしまったのです。
難しいのは、客観的に見て「過剰」であり、未央自身にとっては「当然」の期待であったことです。
3話と5話で示されているように、未央達は小さな仕事の積み重ねをすること無く、バックダンサーの仕事がやってきました。
本来ならば初めてのステージ経験は今回のラブライカのようにCDデビューであったはずです。しかし、突然仕事の依頼が来て、初めてのステージ経験が美嘉という売れっ子アイドルのバックダンサーになってしまった。喜ばしいことではあるが、それ故にそこを基準としてしまいました。
そして基準にしてしまったからこそ、ここまで何度かお話ししたように、「未央の想像」と「現実」にギャップが生まれてしまった、と考えられそうです。
とすると「あれで!?前のライブと全然違うじゃん!!」という未央のセリフに納得がいきそうです。
そして友人の応援横断幕を見て逃げてしまったシーンに関しては、元々未央が想像していたライブよりもずっと規模が小さくなってしまい、それにも関わらず「早く来ないと良い場所取れない」と意気揚々に言ってしまったことについての恥ずかしさと悔しさが混ざってしまった感情故の行動だと思われます。そう考えると「私....バカみたいじゃん!!」にも違和感なく繋がりそうではあります。
以上のことから、ライブが終わった後の表情及び行動に繋がると考えました。
ではラブライカはどうでしょうか。
ラブライカは今回初ステージとなりました。5話の新田ちゃんのセリフを借りるならば「何もない」状態からのステージです。ステージ前の表情等からわかるように非常に口数が少なく緊張していました。「何もない」からこそ今回の未央のように過剰な期待をせずに、プロデューサーが言ったように第一歩をきちんと踏み出すことが出来ました。であるからこそライブが成功していることも素直に喜ぶことが出来ました。
以上のことから、どちらもライブ自体は成功していたにも関わらず、その後の反応に差が出てしまったと考えられます。
「アイドル辞める!!!」と言った未央は階段を駆けていきます。
これが非常に印象的なシーンとして描かれています。「シンデレラ」では魔法がもうすぐ解けてしまうときに階段を下っていきました。それと同様に階段を下ることで未央の
魔法が解けたことを示していると考えられます。
そして凛ちゃんは一瞬様子を伺った後、睨みます。ここでプロデューサーは未央を追いかけなければならなかった。プロデューサーとしての立場として。そして恐らく「シンデレラ」の「王子様」という立場として。2話の記事でプロデューサーは「魔法使い」という役割とともに「王子様」の役割も担っているかもしれない、とお話ししましたが、どうやらそうとっても良さそうです。
だからこそ、追いかけなければいけなかったのに追いかけられず、凛ちゃんに睨まれたのだと思います。
最後のシーンに移ります。
灰色の背景となってしまいます。
魔法が解けたシンデレラは再び灰かぶりに戻ってしまったことを示していると考えられます。
ガラスの靴が落ちていることから魔法が解けたことを示していると思われます。
欠けてしまったことについては、未央のショックを表しているような気がします。ただガラスの靴を履かせるのではなく、きちんと治すーー未央をケアしてあげないといけないということではないでしょうか。
以上で考察っぽいなにかを終了します。
わからなかったところ
「考察っぽいなにか」でも書きましたがここですね。16時5分。全然腑に落ちてないです。それっぽいことをそれっぽくしかこじつけられません。
あとはここですね。
「今日は....第一歩目です。頑張ってください。」
非常に意味ありげなセリフでしたが、「今日は...」のための部分がいまいち説明出来なかったなぁと思いました。
感想
ニュージェネの楽曲なんですけどタイトルが面白いなぁと。「生まれたての進化と革命と時代」って感じですかね?ニュージェネのユニット名とピッタリですよね。
アニマスでも登場していました吉澤さんがシンデレラガールズにも登場しました。(記憶が正しければ)そもそも「シンデレラガールズ」という作品のコンセプトは「765以外のアイドルの活躍にも焦点を当てよう」みたいな感じだったので登場しても不思議ではないですね。むしろ、当然というべきか。
みくがアピールするべくちゃんとネコミミをつけてアイドルモードになっているのも面白いです。
レッスンシーンでのニュージェネの3人の準備ですが島村さんだけノートがあるのがわかりますね。今回ベテラントレーナーさんに何度も注意を受けていたので、ノートをつけて努力しているんだなぁと非常によくわかるシーンでした。
かわいいの一言。
島村さんの部屋に自分のCDポスターが貼ってあるのも良いんですけど、346プロのキャッチフレーズポスターを貼っているのが面白いなぁと。それだけ嬉しかったんですかねやっぱり。
本当にかな子はいつもお菓子を食べてるなぁと。これだけ丁寧に描写してくれれば新規の方も覚えやすいですね。杏の飴についても同様です。
笑顔の練習は忘れない島村さん。
まーたスタミナドリンクか。何か違和感を感じたので5話のスタミナドリンクを見ると
なんか大きさが違いますね。
今回のスタミナドリンクはハーフじゃない!!と勝手に感動しました。
ライブの会場は池袋のサンシャイン噴水広場を意識したように思えますね。
>サンシャイン噴水広場といえば「お願い!シンデレラ」のCD発売イベントがここで行われていましたね。それと掛けているのかもしれません。
そしてその発売イベントの日時には既に外せない予定が入ってて行けなかったことを今でも忘れません。
とまぁこんな感じであとは全体の感想を軽く。
今回見せ方が本当に驚かされましたね。まずタイトルで安心しきってましたし、はじめの方の未央の言動も「なんか不安を覚えるけど大丈夫だろ!」くらいにしか思っていなかったので完全にやられました。しかも3話で未央を既に取り上げていて、今回島村さんがレッスンとかでちょっと危ない雰囲気が出てたので、「次は島村さんが取り上げられるのかなー」とか思ってたら再び未央でなんだか色々と驚かされました。もちろんその分楽しめました。
あとは部長のセリフだったり、未央から「アイドル辞める」と言われたときの反応から過去の話が関係してきそうですね。それも楽しみです。
すっごい個人的な予想なんですけど、今回の話を経て、ずいぶん後に未央がソロデビューを果たすくらい人気になったときに「ミツボシ☆☆★」の「やっと出会えた鳴り響く歓声」の歌詞に繋げてきたらめちゃくちゃ面白いなぁと。
未央は(現実世界の)CD化が決定するまで不憫不憫と言われ続けていたキャラであり、念願のCDデビューのときにこの歌詞で感動した方が多かったので、その歌詞を活かした展開がアニメでもあったら非常に嬉しいなぁと思います。
1つ余談として
タイトルでは漢数字使っていても本文中では算用数字使っているのは読みやすさを重視したためですかね。1話とか2話の初期の記事は本文でも漢数字を使っているのですがどうにも読みづらくて途中から算用数字に変えました。
でもタイトルが漢数字なのは雰囲気が合っていたのでそのまま継続しています。もしも数字の変換がごちゃごちゃで気になっていた人がいたら、こんな理由ですが納得していただければ。
以上ですかね
シンデレラガールズ第六話 感想を終了します。
ここまで読んで下さった方はありがとうございました。