淡さを形に

面白い作品を面白いと言うだけのブログです.考えたことの備忘録として使うのが主 .考察っぽいことや演出とかに触れることもありますが別段その手のものを勉強しているわけではないのでかなり適当です. Twitterでは@tkihoroloのアカウントにてたまに話してたり話してなかったりします.コメント等あればTwitterにリプ投げてくれると嬉しいです.

シンデレラガールズ第十二話 考察っぽいなにかと感想

この記事ではシンデレラガールズ第十二話について自分が考えたこと、感じたことをまとめております。

早いもので10日に13話を迎え、ひとまず1クール目が終了となりました。当サイトの記事更新は放映日から約10日ほど遅れていますが付き合ってくだされば幸いです。

では余談はここまでとして、以下からが本文です。

 

 考察っぽいなにか

 

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 きらり「みんなで歌うのってたのすぃそう~」
莉嘉「どんな曲なんだろう?!」
みりあ「わくわくするねー!」


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 杏「あー....また仕事が増えるー....」

 画像を見比べてみると、凸レーションと杏が発言する際にピントが変わっています。発言内容の対比が視覚的にも描写されていると非常にわかりやすいですよね。

 

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全体レッスンを終え、自分たちの部屋でお話をしているNGの場面です。

 卯月「はぁ....全体曲、難しいですね。振り付け覚えるのが精一杯で、全然ついていけませんでした」
凛「まだ1回練習しただけでしょ」
未央「そうだよ!次のフェスはリベンジの絶好の機会なんだから!今回でしっかり決めないと」
卯月「リベンジ?」
未央「私、CDデビューのステージ、全然楽しめなかった」
卯月・凛「!」
未央「リーダーだったのに、みんなにも迷惑かけちゃって」
卯月「わ、私も、最後まで笑顔でいられなかったこと、残念で」
凛「私達のステージ、まだちゃんと終わってないのかも」
未央「ねえ!アイドルフェスは全体曲もユニット曲もやれるだけやってみよう!今度はどんなステージでも頑張るから!ね!」

 直接今回のお話に関係するわけじゃありませんが、凛ちゃんの私達のステージ、まだちゃんと終わってないのかも」というセリフからわかるように次のフェスでのNGの舞台は前回のリベンジ、つまり6話の延長線上だということが示されています。
次のフェス、13話では6話の対比となるような演出があることが推測出来そうなセリフです。

 

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 杏「無理に詰め込んで本番に失敗なんてことに」

 このセリフの後に智絵里が食器を落としてしまいます。今までのお話で示されていたように、智絵里は非常に緊張に弱いです。今回も、「本番に失敗」という言葉を聞いた瞬間に落としているので、その部分が見ることが出来ると思います。

 

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みりあ「えっ!?みくちゃん全体曲やるの反対なの?」
 みく「反対ってわけじゃないけど....ちょっと難しいんじゃないかって」
李衣菜「うん、それに私達ユニット曲だって完璧じゃないし」

 11話でも示されていたように、みくと李衣菜は何でもかんでも反対に描かれているというわけではなく、仕事に対する姿勢に関しては共通している部分が見い出せます。だからこそ、今回全体曲をやることに関して、2人は「難しいのではないか」という意見を挙げています。
反対に描かれているのはその後のお好み焼きにご飯はどうなのか、ケチャップは合うのかどうかというやりとりで示されています。
11話の最後の最後でやっていたように見事に解散芸が定着していました。

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ちょっと先のシーンになりますが、ここでもみくと李衣菜は反対向きに寝ていることがわかります。


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みくと李衣菜、莉嘉、みりあの会話を裏で聞いていた新田ちゃんが描かれています。
まとめ役を担っていた故に「全体曲をやるのは難しいのではないか」という投げかけに不安を覚えているように見えます。それを示すかのように影で全体的に暗くなっているのもポイントだと思います。

 

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不安を覚えたきらりは身体を小さくまとめていることが多いですね。画像は用意出来ないのですが10話の時もこのようにしゃがんでいたかと思います。身長が高く普段大きく描かれることが多いので、小さくまとまっていることできらりが覚えている不安というものが表されている気がします。

 

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2回目のレッスンシーンの様子を見てみると笑顔な人、そうでない人とではっきり別れている様に思えます。上の画像を見る限りでは笑顔であるのは莉嘉とみりあちゃん、未央の3人です。この3人に共通していることは、全体曲をやることに肯定的な姿勢であることです。このことについては前日の夜の会話から読み取れます。対して他のメンバーはやはり、不安を感じていることがわかります。新田ちゃんに関しても不安を感じているのは同様で、寝る前にプロデューサーとの会話を思い出してからため息をついています。プロデューサーとの会話を考えてみると、新田ちゃん自身もやはり全体曲をやるのは難しいと考えていることがわかります。
「もう一歩新しい階段を皆さんと登ってみませんか」というプロデューサーの言葉に心を動かされ、全体曲を行う方針でいました。
しかし、他のメンバーの様子を見ているとやはり不安に思っているために、どうしていいかわからなくなっているのだと思います。だからこそのため息であり、2回目のレッスンシーンでも笑顔では無いのかと考えました。

2回目のレッスンシーンでは他にも注目すべき場所がありました。
未央が島村さんに「しまむーへばってる場合じゃないよ!」と励まし、島村さんはその言葉にしっかり応えています。しかし「みんなも立って!もう一回頭からいこう!」と未央がみんなに励まそうとしても他のメンバーの反応は返ってきません。
ここから見えることは未央はNGのリーダーであっても、シンデレラプロジェクトのリーダーではないということだと思います。NGのリーダーだからこそ島村さんは応えてくれたけれども、シンデレラプロジェクトのリーダーではないから他のメンバーからの反応が薄いのだと思われます。

 

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新田ちゃんが笑顔を作ることで、全体曲を行おうとする決意が見られる気がします。全体曲をやってみようと思うきっかけになったプロデューサーの言葉を思い出して、つまり鏡を見ることで自分の気持ちに向き直し、決意したのだと考えられます。
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また、自分の頬を叩くことでも決意を固めたことが示されていると思います。
しかし、まだ無理矢理に笑顔を作っている状況ではあります。まだ多少不安があるからこそ、画面全体が暗く、頬を叩いてまで決意しているのかもしれません。

 

リレーのシーンでは、各ユニットごとにチームを組んでいます。ここまでのシーンで、全体曲について、ユニット単位では意見は統一されていることがわかります。NGは全体曲をやりたいし、凸レーションもやりたいと思っています。他のメンバー意見を聞いてやっても良いのかどうか、きらりは不安になってはいたけれど、本質的にはきらりはやりたいと思っているので意見は合っていると考えられます。
逆にCIと*は全体曲を行うことは否定的でした。
だからこそ、シンデレラプロジェクトとしてまとまるためにまずはお互いわかりあえているユニットでチームを作ったのだと考えられます。
蘭子は、前日の夜「誰かと一緒にステージ立ったこと無いからかなぁ」と踊りが合わないのは自分がユニットを経験したこと無いからだと問題提起しています。それを解消すべく、今回ラブライカに加わっていると思われます。
そして、ここで何故*は参加することなく、進行側になったのかと考えてみると、前日の夜、李衣菜は「今はユニットのほうを大事にしたいんだよね、私達一番最後だったから」と述べています。このセリフからは、一番最後故にチームのまとまりがあるかどうか不安であるという様にも捉えられるように思えます。だからこそ「最高」と評判があった進行を任せることでチームのまとまりを実感させるためであったと考えられます。

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*のスタート時の掛け声ですが、1回目は「にゃー」と「ロックンロール」で別れているのに対して、2,3回目は2人とも「ロックンロール」で統一されている事がわかります。統一されることで、ユニットのまとまりが表現されていた様に思えます。

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3人4脚の際、蘭子とラブライカのペアが倒れてしまったところに、他のメンバーが全員応援しています。ここからこの全体練習を通じてシンデレラプロジェクトとしてまとまってきた兆候が見ることが出来ます。

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初めは全体練習に意味はあるのかと投げかけていた凛と未央の2人でしたが、蘭子とラブライカのペアが完走し終えた後にみんなが喜んでいる姿を見て、全体練習の意図を理解出来た様子です。
ここでみりあちゃんが「チームワーク!チームワーク!」と繰り返して言っているのが、このシーンを端的に表していて非常にわかりやすいですね。

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ここのカットでは背景にさり気なく「ふれあい」という文字が見えるのがポイントだと思われます。シンデレラプロジェクトのメンバーが1つにまとまり始めてきたことをよく表しているのではないでしょうか。

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最後は大縄跳びなのですが、新田ちゃんが回す役割をしていることからまとめ役を担っていることがわかります。

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智絵里「ご、ごめんなさい。失敗しちゃって」
未央「ドンマイ!ちえりん!」 
智絵里「で、でも私のせいで」
未央「大丈夫!焦らないでいこう!」
みく「焦ると余計硬くなっちゃうにゃ」
李衣菜「だよね」

ここより少し後のシーンですが、もっと練習しようと言っていた頃の未央は焦って空回りしてたことがわかります。
焦っていた未央自身が、客観的に「焦らないでいこう!」と言うことで、自身の誤りに気づき成長できたのだと考えられます。

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シンデレラプロジェクトのメンバーも1つにまとまり、例によって例の如く時計の針が動きました。47分なので特に異変は無さそうですね。

 

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花火の色が属性色の3色であることからも、全体がまとまることが出来たことが表されています。

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ここでの新田ちゃんの語りの中に「不安を半分こ出来たから」というセリフがあり、その直後にこのカットが入りました。ラブライカの2人が手をつなぐことで半分こに出来たと考えても良いでしぃう。今回の話の中でも、この2人が手をつなぐシーンがありました。

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 アナスタシア「眠れないですか?」
美波「!....ちょっと考え事してて」
アナスタシア「私が眠れない時、ママよくこうしてくれました。美波はこれで眠れそうですか?」
美波「ええ!スパシーバ」

 新田ちゃんはアナスタシアと手をつなぐことで眠ることが出来ました。ここでも不安が半分こされたことで眠れるようになってと解釈出来そうです。


話は戻って、ここでの新田ちゃんのセリフを書き出してみます。

美波「私ね、このプロジェクトに参加するまで自分がアイドルになるなんて考えたことなかったの。本当に想定外で、私にとっては1つの冒険だった。みんなと出会って、そしたらユニットデビューが最初に決まって、嬉しかったけど不安だった。でも、不安は半分こ出来たから、一緒に不安を乗り越えて見えた景色はとってもドキドキ出来るものだったから。冒険して、一歩踏み出してみて、よかったって思えたから。次のライブもね、きっとまた新しい景色が見えるチャンスなんだろうなって。まとめ役だからじゃないの。今度はみんなと一緒に何が見えるのか、私自身が確かめてみたいの」 

 この言葉はプロデューサーが新田ちゃんに言ったもう一歩新しい階段を皆さんと登ってみませんか」という言葉によく似ています。やはりそれは、プロデューサーの言葉に心を動かされたからだと思います。しかしここで重要なのはちゃんと新田ちゃん自身の言葉であるということです。

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話している表情を見るとわかるように鏡の前で無理矢理作った笑顔ではなく、自然な笑顔になっています。プロデューサーにまとめ役を頼まれたからではなく、新田ちゃん自身が見てみたいと思ったからこそのセリフだからこそだと自分は考えました。

 

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二回目の全体曲レッスンでは笑顔のメンバーが少なかったですが、シンデレラプロジェクトのメンバーが1つになれたからこそ、みんな笑顔になっていると考えることが出来ます。

 

以上でシンデレラガールズ第十二話 考察っぽいなにかを終えます。

 

わからなかったところ

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ここの「温故知新」の部分ですね。アニマスの劇場版でもこの舞台が使われたことに関係があることは予想できるのですが如何せん明文化出来ませんでした....

 

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ここで何故敢えてきらりをガラス越しにしたのか、という部分は疑問に思ったのですが感覚的にはなんとなくわかるのですが、言葉が思いつきませんでした....

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2回目の全体曲レッスンの前に映るカットです。15時ピッタリな理由が思いつきませんでした....終盤では時刻が夕方がメインとなるので、その為の進捗と重ねた時刻変化とかですかね?

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新田ちゃんの手が強調されるカットです。ラブライカの手をつなぐシーンとかにつながってくるのかな?とか色々考えたものの何とも言えずに終わる結果に

 

感想

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借り物競走で「お母さんを連れてくる」できらりを選ぶのめっちゃ卑怯じゃないですか....?最高でした。智絵里が食器を割ってしまった際にきらりが処理してくれたからという理由はありそうです。

 

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未央のカットに限ったわけではないのですが「まるで虹のネックレス」の歌詞が流れるときにさり気なく虹を描写しているのが丁寧だなぁと感じましたね。

 

今まで個人個人がユニットになっていく様子を描いていましたが、今回はユニット毎が集まってシンデレラプロジェクトとして1つになっていく様子が描かれていました。上手く言葉に出来ないのがもどかしいですが、今回プロデューサーがいなかったからこそ本当の意味で1つになれたのかもしれません。

さりげなく劇場版アニマスの舞台や水鉄砲を使っていたところが面白かったですね。気づいたときに少しニヤニヤしながら見てました。

あとはきらりと新田ちゃんが話すときの、きらりの仕草が本当に丁寧でしたね!動画で見ないとわかりづらいので説明しがたいですが、話し始める時の目配せが非常に丁寧でした。ここに限らず、洗面所で新田ちゃんが決意するシーンなど間を使った演出が(感覚ですが)多かったような気がします。

こんな感じですかね。


では、これにてシンデレラガールズ第十二話 感想を終了します。

 

ここまで読んでくださった方はありがとうございました!

恐らく13話の更新も来週の今くらい遅くなっちゃいそうですが、付き合ってくだされば幸いです。