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淡さを形に

作品を通して自分が感じたことや個人的な解釈を話していることが多いです。リンクに「このブログについて」というページがあるので読んでもらえると嬉しいです。@tkihoroloのアカウントでTwitterにてお話しているのでよろしければお願いします。

シンデレラガールズ第二十三話 考察っぽいなにかと感想

imas_cg シンデレラガールズ(アニメ)

この記事ではシンデレラガールズ23話について、自分が考えたこと、感じたことをまとめています。

23話は卯月を中心に物語が進んでいき、所々卯月が自覚していなくとも「本心」が見られるような仕草であったり、行動が見られます。それらについて、触れながら追っていきます。 

それでは、以下からが本文です。

 考察っぽいなにか

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卯月の部屋が描かれているシーンがありました。お部屋にアイドルのポスターや雑誌、写真があることからまだアイドルを辞めたわけではなさそうです。

23話では卯月が「周りと比べ自分には何があるのか」といった想いが告げられます。周りは何かを掴み始める中、自分だけが見つけることが出来ずに焦燥感を抱いてしまいました。

ここで、部屋に映っているアイドルに注目してみるとまず、ポスターに映っているラブライカです。ラブライカはNGと同時デビューをしたユニットでした。同時デビューにも関わらず、ラブライカの2人は22話で描かれたように自分の道を歩み始めています。ここについての対比あるいは強調のためにラブライカが描かれているように思えます。また、NGのポスターが見きれていて卯月しか映っていないのもポイントかもしれません。

次に、雑誌にはみくと菜々が映っています。「キャラ」を売りにしているということは個性が非常に際立っていることに繋がります。もちろん他のアイドルが描かれていても良いとは思いますが、その中で特に個性が目立っている、あるいはそのことがパッと見てわかるために「キャラ」を売りにしたアイドルをここで描いていると思います。特に個性が際立っているアイドルを描くことで、自分には何もないと思ってしまっている卯月が焦燥感を抱いている要因を見せているのではないでしょうか。

最後にシンデレラプロジェクトのメンバーですが、こちらについては単純に卯月が身近に感じているアイドル達が、どんどん自分の道を見つけ始めていることを示しているのだと思われます。

2枚目のカットについてですが、22話最後で卯月がお城(美城プロダクション)に続く階段を降りてしまったことを強調すべく、裸足を描いているように思えます。近くにうさぎさんのスリッパがありつつも裸足であるのはそのためだと自分は考えました。

 

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卯月の笑顔が描かれるシーンですが、先ほどの部屋を映したシーンと見比べると光量が明らかに少なくなっています。笑顔を映しているシーンですが、光量を少ないことで本物の笑顔ではないことを示唆しているように思えます。

 

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少しシーンを進めると、卯月はプロデューサーに一旦お仕事を休み再び養成所に戻り基礎レッスンを積むことを告げます。ここでプロデューサーはやや不安に感じつつも許可を出します。許可を出すシーンは直接描かれていませんでしたが、シンデレラプロジェクトのメンバーに卯月の件を伝える際のプロデューサーの表情、声のトーンから少なくとも快く了承したわけではないことが読み取れそうです。

再び少しシーンを進めると以下のようなカットが存在しました。

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凛がこの階段を登っているという部分が注目する点のように思えます。ここの階段のシーンは21話にも存在しました。(下のカット)

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21話では凛、卯月より先に未央が自分自身の力で進んでいることを表すような意味で使われていたと自分は考えました。23話では、21話で凛が登れず未央が登っていた階段を、凛も登っています。22話で描かれたように凛がトライアドプリムスとして自分自身の力で進み、冒険したためだと思われます。

 

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基礎レッスンをこなしている時の卯月は笑顔で描かれています。卯月から不穏な空気が漂いはじめたのは2クール目になり「自分自身の力で進む」ということがテーマになってからでした。言い換えると、「自分自身の力で進む」ということがテーマになるまでは笑顔で描かれていたということになります。基礎レッスンでは笑顔になれる卯月はここに重ねられていそうです。1クール目のアイドルになるという段階(ここで言うなれば基礎レッスンにあたる段階)では笑顔にはなれましたが、それ以降の自分自身の力で進む段階(基礎の先の段階)では笑顔になれない状況という意味で重なっているのかな、と考えました。

 

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養成所時代の卯月の集合写真が映されます。再びこの写真が映ることで、お仕事を一旦休み基礎レッスンの段階に戻ってしまった卯月を示しているように感じられます。

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1話時点、つまり卯月がアイドルにスカウトされた時点では時計は34分を指していました。今回、31分が描かれることでスカウトされるより前(34分より前)の養成所時代に戻っってしまったことが示されていそうです。

また、雑誌に注目すると楓さん、そして左ページには卯月だけが見切れたNGが映っています。1話では、卯月が見る雑誌で楓さんが登場していたり、「あんな風になれたら」と言いながら楓さんを指差すシーンが存在しました。再び楓さん映っている雑誌を開いていること、楓さんのようにアイドルが取り扱われている雑誌において未央、凛が映っているものの卯月だけが見切れていることから、卯月が養成所時代の状態に戻ってしまったことが強調されているように思えます。

 

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卯月「ここに来ると、なんだか落ち着きます」 

このセリフこそ、卯月がお城の階段を下ってしまい魔法が解けて再び元に戻ってしまったことが読み取れそうです。

プロデューサー「小日向さんとの仕事は、臨時で、三村さんに入って頂きました」 
卯月「よかったです。かな子ちゃんだったら安心してお願いできますから」
プロデューサー「島村さんが、復帰するまでの、代役です」

ここの卯月のセリフの裏に劣等感を感じてしまっていることがうかがえます。言葉の裏に「(仕事をこなせなかった自分と違って)かな子ちゃん"だったら"安心してお願い出来ますから」という意味が含まれているかのような言い方でした。しかし、プロデューサーはそこを読み取り、飽くまでも代役であることを強調しています。

 

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プロデューサーが差し入れに持ってきたプリンですが、食べかけのままであり、いつもの様子とは違うことがうかがえます。

 

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卯月のレッスンシーンと交互にシンデレラプロジェクトの他のメンバーの活躍が映しだされていきます。養成所にもどった卯月とそれぞれ進み始めている他のメンバーとの対比が為されているようです。

このシーンの最後に卯月が顔を伏せ、体育座りをしていることから、この先のシーンで明かされる劣等感であったり焦燥感を抱えこんでいるように思えます。

 

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顔を伏せた卯月が描かれ、不穏な空気が強くなった直後から、それを示すかのように雨が降り始めます。

 

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未央が卯月に「顔を見たい」電話を掛けたところ、卯月に拒否されてしまうシーンです。背景に注目すると消火栓が見えます。7話の演出を思い返してみると、プロデューサーが未央を説得する際には消火器や火の用心など火に関連する物が沢山おいてありました。

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このシーンと同じように考えてみると、再び養成所に戻ってしまった卯月を様子を見て解決しようとするという未央の気持ちを「消化する」という行為に置き換えて演出しているのかもしれません。

余談ですけど、シンデレラガールズは誰かを説得等の行為をする際に、このように火に関連する物を背景に散りばめていることが多かった気がします。きちんと調べているわけではないので、飽くまで体感としてですが....

話を戻します。

 

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凛「え?来ないでってこと?」
未央「あーそういう言い方じゃなかったけど....軽くそんな雰囲気っていうか....『わー!来てくれるんですかー?私も会いたかったんですー!』とか、しまむーだったら言いそうじゃん....?「あれ?」って感じ....?」

記憶が間違っていなければ卯月の言葉によって直接誰かが落ち込むといった描写はここで初だったかと思います。言い換えをすると、普段の卯月の言葉なら誰かを笑顔にしていました。しかし、ここで初めて誰かを落ち込ませていて、未央のセリフのように普段の卯月とは様子が違うことが読み取れます。

未央「デビューライブの前もさ、しまむー、1人で苦手なステップの練習してたじゃん?私たちには何も言わないで。意外と抱え込んじゃうタイプなのかな....」
凛「あっ....」

6話にて、藍子ちゃんのラジオに出る前に卯月だけ考え事をしていて未央の話を聞けていなかったこと、セリフのように卯月だけ1人でダンスの特訓をしていたシーンがありました。当時は一旦卯月に注目させ最後の未央の展開の衝撃を強調するための所謂ミスリード的な演出だと考えていたので特に記事内では触れていませんでしたが、23話を踏まえて考えてみると伏線であったことがわかります。ラジオ前に出る掛け声として未央が「生ハムメロン」を例に出していたのも、もしかしたら同様のことを言えるかもしれません。

 

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プロデューサー「急なのですが、来週New Generationsのミニライブが決まりました」
卯月「え....?」
プロデューサー「島村さんにも、出演して頂きたいと思っています」
卯月「私、疲れたままお仕事してたんだってプロデューサーさんに言われてようやく気づいて。改めてレッスン始めてみて、まだまだだなって、出来ないことこんなにあるんだって。だからこんな、ダメだって気持ちのままやってたら、絶対凛ちゃんにも未央ちゃんにも迷惑掛けちゃうと思うんです。だから、あの....今回は....」 

養成所に戻って最初のレッスンでは卯月は笑顔になれていましたが、活躍する他のメンバーと卯月が交互に映るシーンにて卯月はどんどん落ち込んでいった様子が描かれていました。ここのセリフにあるように、レッスンを続けていく内に基礎レッスンでも出来ないことが多くあることに気づき、更に後に明かされる焦燥感や恐怖感を感じてしまったためだと思われます。

卯月がライブに出演することに関して肯定的でないことを、凛と未央に告げるシーンに移ります。

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凛「プロデューサー、なんで養成所なの?卯月はどうしちゃったの!?」
プロデューサー「私も、はっきりとはわかりません。ただ、いつもの様子と違う、と感じることがありました。New Generationsが個別の活動を始めた頃から」
凛「!!!....私のせいで、トライアドの仕事でニュージェネの仕事が減ったから....」
未央「違うよ!ってか私じゃん!最初に舞台始めたの!....溜め込んでたのってその事....!」
プロデューサー「個別の活動は、みなさんにとって必要なことだったと思っています。今回のレッスンの件も、島村さんが前に進むために必要ならと、了承しました。ですが、このままではよくないと今は思っています」
未央「じゃあ今回のライブって....」
プロデューサー「島村さんには出演して頂けるよう、何度でもお話するつもりです」

ここで7話時点でのプロデューサーとの比較を感じられます。7話、23話ではどちらも説得したい相手(7話なら未央、23話なら卯月)の意志を汲みとって行動させています。そこまでは同じなのですが、7話ではそこから放っておいてしまうのに対して23話は「このままではよくない」とわかった上で何度でもお話を持ちかける意志を見せています。この点において、7話との対比と言えるでしょう。

トライアドのレッスンシーンに移ります。

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アニメ内でマスタートレーナーが初めて登場します。シンデレラプロジェクトではベテラントレーナーまでしか用意することが出来ませんでしたが、トライアドプリムス、ひいてはProject Kroneではその上のマスタートレーナーを用意できるという点から常務の「力」(言ってしまえば使えるお金の差)のようなものを感じさせます。

 

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本来、前回の22話の最後のシーン(下のカット参照)で気づくべきでしたが、今までProject Kroneの仕事あるいはレッスンシーンでは常務は登場していませんでした。しかし、秋のライブを終えてから常務は奏の撮影現場や今回のトライアドのレッスンの場に居合わせるようになります。常務は秋のライブにて『「上からの景色 」以外の景色』に気づくことが出来ました。つまり、現場にいる者としての視点についてです。そこに気づいたために秋のライブ以降、常務が居合わせているのだと考えられます。

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ここから、凛は卯月に直接会うことを決意し、プロデューサーに場所を教えてもらいに行きます。

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凛「卯月に会いたい。一緒にライブ出ようって私と未央の口から言いたいの。養成所の場所、教えて」
プロデューサー「今、地図をプリントアウトします」
凛「........こちらに任せてくださいって、言わないんだ」
プロデューサー「あの時とは、違います」

先ほどと同じようにこちらの会話シーンも7話との対比と言えるでしょう。7話にて、凛の「未央の場所を教えて」というセリフに対してプロデューサーは「こちらに任せてください」と返しますが、今回は地図をプリントアウトし凛達に任せることにしています。

この後に凛と未央が養成所に向かいます。

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凛「卯月。クリスマスライブ、出たくないって言ったの本当?」
卯月「出たくないなんて....ただ、今はまだ自信が無くて....プロデューサーさんにも、今調子が良くないんじゃって言われたし....自分のペースでレッスンして、ちゃんと自信がついたら、その時は――」
凛「それだけ?」
卯月「え?」
凛「私や未央が、ニュージェネ以外の仕事をしたから....」
未央「私も一番に走り出しちゃったし....でしょ?」
卯月「ち、違います!そんなことないですよ!凛ちゃんも未央ちゃんも、すごくキラキラしてるし、ほんとにすごいです....部署のみんなも、ほんとに....だから、私も追いつけるように、もっともっと頑張って....」

凛の「自分と未央がニュージェネ以外の仕事をしたから」というセリフには違うと答えています。部署のみんなが「キラキラ」していく中、卯月に"特に"近い存在である未央と凛も他のメンバーと同じように「キラキラ」していくことを受けて、「追いつけるように」と言いうセリフから読み取れるように卯月は焦燥感を感じてしまいます。「凛と未央がニュージェネ以外の仕事をした」ということが直接起因しているのではなく、「(卯月と特に近い存在の)凛と未央がニュージェネ以外の仕事をしたことでキラキラしている」ことが起因しています。自分に特に近い存在がキラキラし始めることで、より焦燥感が駆り立てられていると考えられます。

そして駆り立てられた後に、養成所に戻り基礎のレッスンをするも、こなしていく内に基礎のレッスンですら出来ないことがたくさんある自分に気づきます。そのために「自信がない」という言葉が卯月から発せられるのだと思われます。

 

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未央「ねえ、しまむー!やっぱりライブやろ!別々で活動したのだって、自分の可能性試すためだし。やれること全部やって、舞踏会にぶつけようよ!!」
卯月「!!....舞踏会........そうですよね、もうすぐなんですよね。なのに私、こんなふうで。今まで何やってたんだろう....もしかしたらアイドルになるのちょっぴり早かったのかなぁ....なんて....」
未央,凛「え!?」
未央「ちょっ....何言って――」
卯月「そうです。きっと早かったんです。私にはお城の舞踏会なんてまだ....」
未央,凛「!!」
凛「それって、舞踏会に出ないってこと?」
未央「え....嘘だよね....」
卯月「島村卯月、頑張ります!もう一度基礎からしっかり頑張って、みんなからはちょっと遅れちゃうかも知れないけど――」
未央「ちょっと待って」
卯月「いつかきっと」
未央「ちょっと待ってよ」
卯月「キラキラしたアイドルに――」
凛「誤魔化さないでよ!!!」 

自信が無くなってしまった卯月に対して、冬の舞踏会の話は裏目に出てしまいます。舞踏会を意識させることで、みんながそれに向かって頑張っている中、自分だけが「キラキラ」することが出来ずその事について更に負担を感じてしまいます。

「アイドルになるのちょっぴり早かったのかなぁ」というセリフはやはり、基礎レッスンで出来ない部分を見つけてしまったが故だと思います。養成所の基礎レッスン、つまりアイドルになる前のレッスンという事になりますが、そのレッスンで出来ないことを見つけてしまう=アイドルになるのが早かった、という図式が卯月の頭の中にはあるのかもしれません。

画面に注目してみると卯月がいる左側行くに連れ光量が減っていきます。未央、凛側が光量が多くなっており、暗いところにいる卯月を引っ張っていく構図になっていそうです。

また、この時点での時計を確認してみます。

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時計は12時25分辺りを指していて12時を過ぎて魔法が解けてしまっていることが示されていそうです。

これまでの記事内で何度か触れていますが、12時過ぎというとShine!!で次のような歌詞があります。

ねえ 探していたのは 12時過ぎの魔法 それはこの自分の靴で 今進んでゆける 勇気でしょ」

まさに今の卯月を指しているようで、卯月は12時過ぎの魔法を探しています。しかし、12時過ぎの魔法が「自分自身の力で進むための勇気」に対して、卯月は自信が無くなっていてその状態とはまさに反対の状況です。そのためにまだ12時過ぎの魔法を見つけることが出来ていません。

23話を踏まえて考えてみると2期キービジュアルで卯月だけがどこか呆けている表情を浮かべていること、そしてShine!!のOPアニメで上記の歌詞が流れる際に落ち込んでいる卯月を未央と凛が手を差し伸べて、卯月が進むことが出来た描写はここのシーンを暗示していたように思えます。

そして、ここから凛は卯月を公園へと連れて行きます。

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公園の信号機は赤色に光っていて、この時点でまだ卯月を説得出来ていないことを示しているのかもしれません。

 

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凛「あの時、言ったよね。夢だって。キラキラした何かになれる日がきっと来るって。今は....?」
卯月「え....」
(卯月、黙ったまま俯く)
凛「逃げないでよ」
卯月「私、逃げてなんか....」
凛「舞踏会のこと、ニュージェネのこと、どう思ってるの?卯月の答え、私まだ聞いてない!」
卯月「私....」
凛「"大丈夫じゃない"じゃない!今はまだとか、もう一度頑張るとか、そんな嘘の言葉、もう聞きたくない」
卯月「!.........嘘なんて....」
凛「嘘の笑顔なんて見たくない!!!」
卯月「え........」
凛「私がトライアドやるって決めた時、賛成してくれた。あの言葉も笑顔も、嘘だったの....?」
卯月「嘘じゃないです.....私、本当に....」
凛「信じられない!」
卯月「え....」
凛「今の、アンタ見てると....」
卯月「!........」
未央「何でも言ってよ、しまむー」
卯月「私、本当に頑張ろうって思っただけです....私本当に、もう一度頑張ろうって....笑顔だって普通に....」

卯月がここまで誤魔化してきてしまったばっかりに、"凛にとって"卯月の言葉、笑顔は嘘のものに感じてしまいます。しかし、卯月のセリフからわかるように「本当に頑張ろうと思い、笑顔も普通にしていた」ということがわかります。

 

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卯月「私、笑顔じゃないですか....?あれ....?でも私、舞踏会に向けて頑張って、みんなみたいにキラキラしなきゃ、歌とかお芝居とか、ダンスとか色々、みんな何か見つけてて....頑張ったんです!私、レッスン大好きだし、頑張ってったら、もっともっとレッスンしたら、あの........でも、ちっともわからなくて。私の中のキラキラするもの、なんだかわからなくて。このままだったらどうしよう、もし、このまま時間が来ちゃったら、怖いよ....もし、私だけ何にも見つからなかったら、どうしよう....怖いよ........」

「私、笑顔じゃないですか....?あれ....?」というセリフから、凛に「嘘の笑顔」と言われて初めて自分が笑顔ではないことに気づいた様子です。「自分が笑顔ではないということ」に気づくことで、卯月は「自分自身の本当の気持ち」を段々気づくことが出来たことがうかがえます。それはこのセリフ以降から初めて今まで語られなかった本心が語られるからも読み取れそうです。

「自分自身の本当の気持ち」を気づく以前の卯月のセリフは、確かに「卯月の本心」という観点からでは嘘のもの、というより本心の全てを語った言葉ではありませんでした。卯月自身は本心で話しているつもりでも「自分自身の本当の気持ちに気づいていない」ために、結果として本心の全てを語った言葉ではなくなってしまいます。それ故に"凛にとって"嘘のものに感じられてしまったのではないでしょうか。

さて、「自分自身の本当の気持ち」を気づいた以降の卯月のセリフについて注目します。周りのみんながキラキラしたものを見つける中、卯月だけが見つけることが出来ずそのこと対して恐怖を感じ、焦ってしまいます。その中で行動した結果が「自分の大好きなレッスンを更に頑張るために養成所に戻る」ということに繋がります。確かに卯月はこれまで描かれてきた他のメンバーのように自分で行動をし始めています。そこまでのステップは間違えておらず、それは23話で語られたプロデューサーの以下のセリフからも読み取ることが出来ます。

プロデューサー「個別の活動は、みなさんにとって必要なことだったと思っています。今回のレッスンの件も、島村さんが前に進むために必要ならと、了承しました。」

卯月が養成所に戻った件を了承したのも、卯月が前に進むために、つまりPower of Smileのコンセプトで語られたように「自分自身の力で笑顔を引き出す(進む)」ために了承しました。

しかし、自分で行動しているという点で卯月と他のメンバーは共通していても、1つ異なる点がありました。他のメンバーの自分自身の力で進んだ動機は、自分の可能性を試すためであったり、歌詞を引用するなれば「新たな光に会いに行くため」でした。

一方、卯月の動機はというと「舞踏会に向けて頑張ってみんなみたいにキラキラしなきゃ」という焦りや恐怖からくるものであり、「新たな光に会いに行く」というテーマから外れたものとなっています。自分で行動を起こすというステップまでは間違えていなくても、その動機の違いのために卯月は今回のような事態に陥ったのだと思われます。プロデューサーが一度はレッスンの件を承諾するも、「このままではよくない」と判断したのは、ここから来るものだと思われます。

 

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卯月「プロデューサーさんは、私の良いところは笑顔だって。だけど、だけど....笑顔なんて....笑うなんて誰でも出来るもん....何にもない....私には何にも........」
(卯月、泣き出す)
未央「しまむー....」
凛「誰でも出来るなんて言わないでよ....踏み出したんだよ?自分も輝けるかもって。あの時の卯月の笑顔がキラキラで眩しかったから....あの笑顔があったから....私....」

自分だけキラキラしたものを見つけられず、プロデューサーから良い所と言われた「笑顔」も誰でも出来ると思ってしまい、卯月は自分には何にもないと感じてしまいます。

しかし、凛はそれを否定します。1話の卯月の笑顔を見たからこそ、凛は自分も輝けるかもしれないと思い、楽しいことがない世界からアイドルの世界に一歩を踏み出すことが出来ました。

アニメのシンデレラガールズにおいて、「渋谷凛」というアイドルは卯月なしには成り立たないアイドルであり、凛にとって夢中になれるアイドルの世界に誘ってくれた卯月の笑顔は特別なものとなっています。「特別な笑顔」であるからこそ、それは誰にでも出来るわけでない、と凛は卯月に気持ちを伝えます。このセリフはそんな凛だからこそ言えるセリフだと思います。

 

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未央「しまむー。前にさ、私が逃げちゃった時も、ずっと待っててくれたじゃん?なんかね、安心してた。しまむーどんな時も笑って、頑張りますって言ってくれるって。そんなわけないよね....ごめんね。気づけなくて」 

未央「私達さ、もっかい友達になろうよ、今から」

未央、凛は今まで卯月のことを「どんな時も笑顔で頑張ります」と言ってくれると思っていました。しかし、今回、卯月が本心を吐露することでその認識が間違っていたことに気づきます。

今まで勘違いしていたせいで卯月の本心に気づくことが出来ませんでした。しかし、その認識を改めた上でもう一度3人で一緒になることを、友達になることを提案したのだと思われます。

記事を書く都合上ここまで飛ばしていましたが、養成所から公園に向かう際、そしてNGがもう一度友達になった際に常務とプロデューサーの会話が挟まれます。

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常務「渋谷凛がダンスレッスンを休んだ。知っているな」
プロデューサー「はい」
(常務が卯月のプロフィールを机に出す)
常務「彼女のせいでトライアドに、いや、君の部署にすら影響が出ている。アイドル1人1人の気持ちを尊重する、その結果がこれか。切り捨てろ」

16話冒頭にて、常務は「口出しもしないが支援もしない」と言っていたように今までプロデューサーのやり方に口を出したことはありませんでしたが、自分が企画したトライアドに支障を受けたことからここで初めて「切り捨てろ」と常務として命令をします。

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常務「アイドルを星に例える者がいるが、星の光は永遠ではないと知るべきだな。雲に隠れた星に価値など無い。見えなければただの闇。無だ」
プロデューサー「晴れない雲はありません。星は、今もそこにあります。彼女は、島村卯月は、シンデレラプロジェクトに必要なメンバーです。彼女は必ず戻ってきます。私は彼女を待ちます。いえ、待たせてください」

常務の例え話のように今回の卯月は雲に隠れてしまった星のようにその輝きを見ることが出来ません。しかし、それに対してプロデューサーは「晴れない雲はない」と返しています。そして、雲が晴れる瞬間、卯月が戻ってくることを待つことを選びます。

「卯月を待つこと」の選択はただのプロデューサーの意思表示であるならば「私は彼女を待ちます」でセリフは終わってもおかしくないはずですが、待つことに関して常務に頼み込んでいます。

「切り捨てろ」という常務からの、つまり上からの命令に対して、プロデューサーはその要求を飲めなかったために、「待たせてください」と常務に頭を下げていると捉えられます。

さて、再びNGのシーンに戻ります。

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未央「えっと、ウチら、帰るね」 
(卯月、無言で頷く)
未央「じゃ....またね」
凛「卯月....待ってるから」

未央と凛は卯月のことを待っていることを告げます。お城の階段を降り再び養成所に戻ってしまった卯月のことを無理矢理戻そうとはせず、卯月の意志で戻ってくることを2人は待ち続けます。

戻るかどうかの選択は卯月自身が決めることができ、ここが卯月の「自分自身の力で進む」点に相当していると思います。養成所に戻ってしまった時のように恐怖と焦りで選ぶのではなく、笑顔を引き出すためにNGに戻りクリスマスライブに参加するかどうかを選ぶ事ができます。それ故に卯月の「自分自身の力で進む」点と言えるのではないでしょうか。

 

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プロデューサーがクリスマスライブの話を持ちかけた時は「来週」と言っていましたが、ついに明後日まで迫っていることがわかります。

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明後日に迫る中、卯月はギリギリまで悩み続けています。しかし、養成所の人に頼ったり等はせずきちんと1人で悩んでいることがここで強調されているように思えます。このシーンがあるからこそ、クリスマスライブに参加するかどうかは卯月が自分自身で進むことが出来るかということが読み取れそうです。

 

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未央と凛が養成所に向かった時、つまり卯月の魔法が完全に解けていた時の時刻は12時25分辺りでしたが、再び12時に戻ります。

12時に戻ることで、卯月が12時を超えても12時過ぎの魔法に掛かれるかどうかの別れ道になっていることが読み取れそうです。

掛かれるかどうかは、ここからの卯月の決断次第と言ったところでしょうか。

以上でシンデレラガールズ23話の考察っぽい何かを終了します。

感想

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頑なに渋谷駅という文字列を見せない精神

 

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こんな事を書くのもアレなんですけど、すごくなんかえっちというか良く言えば艶っぽい感じで一瞬動揺しました。

 

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スタドリくん久々すぎる

 

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プロデューサーが差し入れを持ってくるとプリンもたい焼きも絶対4個なんですよね。

もしかしてNG+プロデューサーで4なのかなーとか考えたんですけど、そもそも凛がプロデューサーに養成所の場所を聞いていることから、凛と未央が突然来ていることをプロデューサーが想定しているとは考えづらいんですよね。なので、あまり理由がよくわかっていません。こじつけるなら養成所にいる人が卯月合わせて4人なのかもしれません。差し入れが4つ揃うシーンがなく、1つは絶対に卯月が持っている、つまり他の3つとは離れていることから、プロデューサーと未央と凛は卯月が帰ってくるのを待っていることを示唆しているのかもしれません。ちょっと無理矢理な感じは否めませんが....

 

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ここの卯月の泣くシーンと言ったら....!!!

記事を書く上で何回も見ることになるのですが、中々こう、目頭にくるものがありました。

未央達と同様に自分も島村さんは笑顔で頑張りますっていっつも言っているイメージがあったので、アニメ内で初めてそれが崩れたシーンはかなり衝撃的でした。

ここのシーンについてですがデレラジA37回放送分によるとなんと一発撮りだったとか。いやはや、声優さんというお仕事のすごみを感じさせます。凛ちゃんの声の上擦り具合とか島村さんの声の震え具合だとか未央の受け止めてあげる感じだったりと本当にもうなんかすごいとしか言えないくらいすごいというか....!!!

37回放送分では「島村さんの頑張ります!はシャッターを閉じるような感じでやっている」だとか「頑張ります!でシャッターを閉じちゃうから、そのセリフでシーンが変わることが多い」だとか色々な興味深いお話がうかがえるので、このシーンについて興味がある方は聴いてみるとよいのかもしれせんね。ただ、この記事が上がる頃には公式サイトでは配信が37回から更新されて38回放送分になっているので、記事更新が非常に遅くて申し訳ございませんといった感じです....

ここよりちょっと前のシーンですけど。凛ちゃんが島村さんに「アンタ」って呼ぶのが、心の底からのぶつかっていることが伝わってくるようで結構お気に入りだったりします。

 

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凛ちゃんも結構泣いちゃうタイプで、それがまた本心をぶつけるような面が感じられりしてよかったです。

 

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最後に2人の手を取り合ってまとめるのはやっぱり未央なんですよね。NGのリーダーって感じがよく伝わってきます。

今回の未央の立ち位置は凛や卯月のようにぶつかっていくのではなく見守ってあげる立ち位置なんですよね。もちろん、卯月の笑顔を肯定出来るのは、凛しかいないためにこうなっているんでしょうけど、リーダーとして2人を見守ってあげるためにこのポジションなのかな、とも思います。あと単純に未央もこのぶつかり合いに参加しちゃうともう止められなくなっちゃうのもありそうですけどね。20話とかまさにそんな感じだと思います。

20話までの未央は割と結構感情的な一面が見られることが多かったですけど、別々に活動するようになって、凛の気持ちに応えられるようになって、「フライドチキン」を教える立場になっていたり、そして暴走し過ぎないよう2人を見守っていたりと2クール目後半で一気に成長したのかなーと感じています。

 

さてさて、22話の記事で「23話を踏まえて見ると解釈間違いがある~」とか書きましたけどその件についてです。

解釈間違いに関しては今に始まったことじゃないんですけど、今回はどうしてもその注釈をつけないとダメだと思ったためですかね。

卯月は「他人の笑顔を大切にするアイドル」だとか、20話から22話にかけて書きましたけど23話を終えて考えるとやっぱり違ってくるんですよね。未央が「卯月はいつでも笑顔で~」と言っていたように、笑顔を大切にするという面は否定しなくてもよいのかな、と思います。22話でカメラマンさんに謝っているプロデューサーをちゃんと見ていたり、凛がトライアドについての相談を言う前に「良いと思います」と言っているように他人をよく観察しているシーンが多く描かれているのは事実だと取っていいと思っています。20話最後の未央と凛のやり取りについても、あそこに関しては「焦り」というよりかはやっぱり凛を応援してあげたい気持ちと未央の今までのようにNGを続けたいという気持ちをどっちも尊重しての「わからない」だったと、少なくとも現段階でも考えています。

しかし、それが起因して今回卯月がこのように陥ったわけではないんですよね。行動動機として起因しているのは焦りや恐怖からであり、そこまで記事で書いた笑顔云々は関係無かったように思えます。どちらかと言うと、島村さんの性格面の話であり、未央が言っていた「卯月はいつでも笑顔で頑張ります!」という面を強調させるためだったのかなと思います。なので「他人の笑顔を大切にするアイドル」ではなくて、「島村さんは他人の笑顔を大切にする性格」という言葉のほうがどちらかと言うと正しいのかなと考えています。

ここまで書いておいてなんですけど、この辺りについてはやはり自分の中で考えがきちんとまとまってないんですよね。ただ、現段階ではこう考えているというだけで、これが結論だ、という確信にまでは至っていません。作品に向きあうって難しいなと最近特に感じています。

今回触れませんでしたけど、23話の時計って冒頭の卯月の部屋では9時ぴったりを指していたり、常務の部屋では6時ぴったりを指していたりと、時計の描写が非常に多かったように思えます。しかし、如何せん自分の考えが上手くまとまらず、触れていませんでした。23話に限らず時計の演出で躓くことが多いです。いつになるかわかりませんが、BD等を通して改めて見た時に気づけるように精進していきたいです。

それでは以上でシンデレラガールズ23話についての感想を終了します。

ここまで読んでくださった方はありがとうございました!