淡さを形に

面白い作品を面白いと言うだけのブログです. たまに考察っぽいことや演出とかに触れることもありますが別段その手のものを勉強しているわけではないのでかなり適当です. Twitterでは@tkihoroloのアカウントにてたまに話してたり話してなかったりします. ブログのアイコンはAnzuChang!ジェネレータ様からです.

シンデレラガールズ第二十五話 考察っぽいなにかと感想

25話について、自分が考えたこと、感じたことをまとめています。

実質的な最終回、というより物語の山場は24話だったのかな、と思います。

25話は本当に物語の〆として風呂敷を畳むような回だったように感じられます。

それでは、以下からが本文です。

 考察っぽいなにか

まず、冒頭の語りから触れます。

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卯月「それは、女の子なら誰もが憧れる物語。素敵な魔法に掛けられて」
凛「綺麗なガラスの靴を履いて」 
未央「大きなお城で舞踏会」

数があまりにも多くなってしまうので省略していますが、このセリフの最中に、今まで物語内で進んできた時計の針が描かれ最後に12時を指します。

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凛「それまで見たこともなかった夢のような世界」
卯月「だけど、12時の鐘が鳴ると」
凛「ガラスの靴も素敵なドレスも消えてしまって」
未央「そこにいたのは、ごく普通な女の子」
卯月「魔法ってなんだろう。魔法は――」
卯月、凛、未央「本当にあったのかな」

そして、1話の「お願い!シンデレラ」の時に映っていた現シンデレラプロジェクトのメンバーがまだ普通の女の子だった時のころが映しだされます。

時計の進み、普通の女の子だった頃のカットを挿入することで今まで歩んできた道のりの長さが感じられます。

さて、ここでセリフに注目してみます。時計の針が進んでいる時は「素敵な魔法」の存在に気づいていて、それまで見たこともなかった夢のような世界にいることがわかります。しかし、時計が12時を指した後には、ごく普通の女の子に戻り、魔法とはなんだったのか、本当に魔法はあったのか、と疑問に思ってしまいます。掛かっている時には気づいていても、解けてしまった後では気づけず、その魔法は12時を期限とした一過性のものであったことが読み取れます。

このセリフについては、25話の最後の最後で再び登場するので、その時に掘り下げます。

ここから、シンデレラの舞踏会のシーンに移ります。

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ここで説明されるように、ステージは十時や川島さんがいるメインステージの他に、紗枝と友紀がいるライトステージ、上田しゃんと笑美ちゃんがいるレフトステージ、そしてその他の催しものとして早苗さんや亜季さんが登場しています。

22話のライブとは雰囲気が大きく異なっていて非常に賑やかなことがわかります。ここで16話で説明されていた「Power of Smile」のコンセプトについて振り返ってみます。

プロデューサー「アイドル達の個性を活かした複合イベント企画です」
常務「個性か....私の提示する方向性とは真逆だな....Power of Smile....」
プロデューサー「コンセプトは笑顔です。アイドル達が自分自身の力で笑顔を引き出す。それが力になる。そうでなければファンの心は掴めません。アイドルの笑顔、それを支えるたくさんの笑顔、作られた笑顔ではない、本物の笑顔が魅力なのだと考えます」 

「本物の笑顔」についてはこれまで描かれていたように、個性を活かして「自分自身の力で笑顔を引き出す」ことに繋がります。「Power of Smile」はその本物の笑顔に繋がる個性を活かした複合イベント企画になっています。ライブであるにも関わらず、上田しゃんや笑美ちゃんが漫才の方向に特化していたり、早苗さんが警官の格好をして催し物をしていて、「個性を活かす」という部分、ひいては「本物の笑顔」という部分に重きを置いていて、コンセプトに沿っていることが読み取れます。

22話の秋のライブとの雰囲気が大きく異なっているのは、常務とプロデューサーの考え方が大きく異なっていることに繋がっているためだと考えられます。

この後に部長と常務の会話が入ります。

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部長「君もライブを楽しんだらどうかね」
常務「私は、アイドル事業部統括重役です。遊びでここに来ているわけではありません」 
部長「では、現場の視察をしてみたらどうかね。この企画の責任者は、彼なのだから。助言でも、してあげたらどうだい?」

22話で現場の視点について知った常務は、Project Kroneの仕事、つまり自分が担当しているアイドルについての仕事は見に行っている様子がうかがえました。しかし、今回再び上から見える景色に常務がいるのは、自分の担当分ではないからだと思われます。プロデューサーが企画したものであり、ここに常務が関わる必要性はありません。

それを察してか部長は常務に対して飽くまでも仕事として、現場を見に行ってはどうか、と提案します。22話でもやっていたように部長としては、常務に現場のやり方、プロデューサーのやり方というものを知ってほしいからこそ、現場に行かせるようにしているのだと思います。

カットに注目すると、常務の部分だけ網目の物体で遮られています。これをもし「檻」のように考えるのだとしてみます。今回、常務は先のシーンで「城から外に出て星を見るのも悪くない」と述べています。今まで城から出ることがなかった常務が、外に出ることで新たな発見をします。上のカットではまだ常務は現場に行っていないためそのことを発見できていません。「城の内側から外に出る」という部分を「檻」と例えているが故の演出のように思えます。二度目ですが飽くまでも「檻」として例えるならばであり、他の例え方も沢山あると思います。

さて、プロデューサーがシンデレラプロジェクトのメンバー全員に声を掛けるシーンに移ります。

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プロデューサー「シンデレラプロジェクトのステージは18時からになります。それまでは、各々のスケジュールで動いてください」
みんな「はい」
部長「なにか一言、言わなくて良いのかね」
プロデューサー「あ........今日の舞踏会は.....みなさん、今日は笑顔で楽しんでください」
部長「お....それだけかね」
(みんなで笑う)
みんな「はい!!」

似たような会話が6話内でも存在しました。

プロデューサー「今日は....第一歩目です。頑張ってください」
未央「それだけ....?」
プロデューサー「はい」
(みんなどよめいて)
卯月「頑張ります!」

25話、6話共に「それだけ?」と返される言葉であるのに対して、前者はみんな笑顔に、後者はどよめいてやや不安を感じていました。 

ここの違いはやはり当時と比べてのプロデューサーへの信頼の差が大きいのかな、と思います。6話のプロデューサーはまだ「何を考えてるかわからない」と言われる立場でシンデレラプロジェクトのメンバーとの距離が非常に遠いものでした。

そこから25話にかけてプロデューサーからアイドルのほうへ近づき、社訓のように共に歩むことで信頼された故だと思います。

また、今回プロデューサーは「今日の舞踏会は」という言葉から少し考え「みなさん、今日は笑顔で楽しんでください」という言葉に言い直しています。言い直す前は何を言おうとしていたのかはもちろん語られていないのでわかりませんが、6話の流れを考えると「頑張ってください」のような言葉を掛けようとしていたのかな、と推測できます。しかし、そこから「笑顔で楽しんできてください」と言い直しています。22話の記事でも同じようなことを書きましたが、本物の笑顔こそがファンの心を掴み、魅力となっていきます。このライブの成果によってプロジェクトの存続が関わってきますが、それを気負いして頑張るのではなく、まず笑顔で楽しんでほしいというプロデューサーの気持ちが表れているのかもしれません。

ここから、現場を見に来た常務が描かれます。

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観客A「かわいいよなー!」
観客B「見に来てよかったー!」 

ここで直接何かがあるわけではないですがアイドルはもちろんのこと、スタッフ、観客とその場にいる全員が「笑顔」になっているのを常務が確認したという事実が重要になってきそうです。

ここから、常務とプロデューサーの会話に移ります。

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常務「これほど大規模になるとはな」
プロデューサー「多くの部署と協力出来ましたので。常務の、Project Kroneとも」
常務「才能あるものは評価する。前にも言ったはずだ。だが、君の考えは気に入らない。」
プロデューサー「!....」
常務「私は以前、君のPower of Smileをお伽話と言った。だが撤回しよう。お伽話にすらなっていない」
プロデューサー「それは―」
常務「あるところに1人の少女がいたとしよう。何の取り柄も持たない、不遇の灰かぶり。少女は憧れる、綺麗なドレス、きらびやかな舞踏会、優しい王子に手を引かれ、共に美しい城の階段を登ることを。物語には、目指すべき目標が必要だ。みなが憧れる、光り輝く目標が。だからこそ、城は気高く、美しく、そこに立つ者達はそれにふさわしい輝きを持つものでなくてはならない。君のような、輝きを失った者まで守ろうとするようなやり方では、やがて城の威厳は失墜し、廃れていくだろう」
プロデューサー「城を目指す少女は、何かを願う者です。想いの形は、それぞれが違う。その全てが、星のように大切な輝きだと、私は思います」

ここでの会話により、常務とプロデューサーの間で何を重視しているのか、という問題が非常に明確になっているように感じられます。常務の言葉からは如何にしてみんなが目標とする「城」を気高く、美しく見せるかという部分がメインにありますが、この返しとしてプロデューサーは「城を目指す少女」という部分をメインにしています。ここで明らかに食い違っていて、両者が見ている部分が違うという部分が浮き彫りになっているかと思います。

常務の言葉のように、プロデューサーの方針は「みなが憧れ光り輝く目標」がありません。ここまで描かれてきたようにやりたいことは各々見つけるも、そこに辿り着いたら終わりではなく、そこから更に「歩み続ける」という部分に着目していていることがわかるかと思います。つまり、明確なゴール(=目標)がないとも言えそうです。この点で、お伽話ではないと考えられそうです。

また、ここで登場する「城が廃れる」という表現は21話のProject KroneのPVと繋がっているものがありそうです。

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常務「星....君はその星全てを見出だせるというのか?」
プロデューサー「いいえ。私に見えて常務に見えないこともあれば、その逆もあります。渋谷さんとアナスタシアさんの別の可能性を常務が示されたように。部署という枠に囚われていた私には、思いもよらなかった可能性です。触発された他のメンバー達も、それぞれの可能性を広げ、輝きを増しています。そして、それも無限にある、彼女達の可能性の1つに過ぎないのではないかと」
常務「私の理想も、その1つに過ぎないというのか」
プロデューサー「....一番大切なのは、彼女達が笑顔であるかどうか。それが、私のプロデュースです」
常務「....君とは噛み合わないな。私は城を、君は灰かぶりの夢を、第一と考えている。我々は平行線のままだ。」
(ちひろさんが来て)
ちひろ「プロデューサーさん、そろそろシンデレラプロジェクトのステージです」
プロデューサー「失礼します」
常務「彼女達は、我々の平行線すらも越えて行くのか?」
プロデューサー「はい」

プロデューサーと常務の平行線がどうなるか、というのが「シンデレラガールズ」という作品において最後の議題になり、それを明確に提起しているシーンになっていると思います。その中でNG、ひいてはシンデレラプロジェクトのメンバーがどのようにこの平行線を結論づけるかは、後のシーンにて書いていきます。

この会話において常務の気持ちが動いた部分が見られます。「平行線のままだ」と断言したにも関わらず、次に口を開くときは「平行線を越えて行くのか?」とプロデューサーに問いています。ここのセリフの間に、意見が変化したことからも気持ちの変化が見られます。もしかしたら、ここで先程の観客の笑顔を見たことを思い出したのかもしれません。後に「たまには城から出るのも悪くない」と常務は述べていますが、その起因となったのはここのプロデューサーとの会話だと考えられます。

また、プロデューサーの「はい」という返答について否定をせず、上のカットのような表情を浮かべ無言でいるのも、確かめてみたいという気持ちの表れのようにも思えます。

ではライブ前のNGのシーンに移ります。

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ここで登場する茜ちゃん、美嘉、小日向ちゃんは3話でも同じように登場したメンバーでした。3話では(厳密には美嘉はいませんでしたが)先輩アイドルのアドバイスを受けてやっとステージに上がることが出来ました。しかし、今回はというとアドバイスのためではなく純粋にライブ前の応援に来ています。先輩からのアドバイス抜きでステージに上がれるという部分からもNGの3話から成長が読み取れそうです。

 

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ここのシーンでは手を握る描写が強調されます。1枚目はProject Kroneと、2枚目はNGで、3枚目は先輩アイドルと手を握っています。未央、凛、卯月がここまで成長するためには、この3つの要素が不可欠でありこれまでの成長とそれによって広がった輪が描かれているように思えます。

 

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卯月「美穂ちゃん、いってきます!」
美穂「うん!」
卯月「あの....」
美穂「!」
卯月「島村卯月、頑張ります!」
美穂「うん!!ここで見てるからね!」

24話を経て卯月の「頑張ります!」が逃げの意味で使われていないことからも、卯月が成長出来たことが伝わってきます。また、その「頑張ります」を小日向ちゃんに伝えることで、ユニットとしての信頼関係もそうですが、一時期お仕事を休んでしまったけれど今はもう大丈夫であるということを伝えて安心させているのかもしれません。

 

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未央「行くよー!今の私たちはもはやNew Generationsにあらず!」 」
凛「だったらなに?」
未央「新生New Generations、NEW New Generationsだよ!」

別々に冒険をし終えた 3人共は再びNGとしてステージに上がります。ただNGとして上がるのではなく、新たな光を見つけた上でステージに臨んでいて、それを表すためにNEW New Generationsと新たに言い直しているのかな、と感じます。

 

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NG「生、ハム、メローン!!!!」

生ハムメロンの掛け声で上がるNGは3話と全く同じ構図でステージに登場します。しかし、3話とは異なるのは自分たちのステージであるということです。3話では美嘉の曲でオレンジ色のサイリウムが振られていましたが、今回未央、卯月、凛の3人の色が振られていることからもその事が読み取れそうです。

ここの「生ハムメロン」に関しては、単純に卯月の成長した成果としての意味だと受け取っても良い気がします。

ここで流れる「流れ星キセキ」の歌詞を一部抜粋します。

流れ星を見つけたら 何を願おう 
今は思いつかないよ  だけどみんなで笑っていたいよ

この歌詞は先ほどのプロデューサーと常務の会話と繋がっている部分があると思われます。

常務が「Power of Smile」には光り輝く目標がない、と言っていたように、ここでも「流れ星を見つけても何を願うかわからない(=光り輝く目標がない)」となっています。しかし、プロデューサーのが見ている部分は今を歩み続ける部分であり、この部分が「だけどみんなで笑っていたいよ」という部分にあたるのかな、と考えられます。

 

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このライブが成功したかどうかはこの美嘉の笑顔、そしてライブ後にプロデューサーが「いい笑顔です」というセリフを言うのにものすごくタメを作っていたことからも大成功したことがわかります。

ではM@GIC☆の前までシーンを移します。

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GOINGOIN' 止まらない
GOIN' GOIN' 止まれないから
さあ 同じ夢奏でよう 
Don't stop music!

M@GIC☆を歌う前に、舞台裏でGOIN'!!!がアカペラで歌われます。歌詞のとおり、ずっと前に進んでいき音楽は止まらない、つまりここでも「歩み続ける」ということが強調されていることが考えられます。

また、ここでも「流れ星キセキ」と同様に、ライブ前に手を握るシーンが強調されています。

ここでライトに照らされるカットが挿入されることで、シンデレラプロジェクトのメンバーが全員輝けているということが読み取れそうです。

 

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楓「ラストスパート、スパッーっと決めてきて!」
(みんなで笑う)
みんな「はい!」

13話のころは楓さんのダジャレに対してぽかんとしていましたが、25話では笑うことが出来ています。ここで確実に13話の頃よりも楓さんとの距離が縮まっていることがわかり、25話最後に登場する「繋いだ手の拡がり」というキーワードに繋がっているのだと思います。


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タイトルは「M@GIC☆」であり、魔法を示している曲だということがすぐ分かります。その魔法の正体、シンデレラガールズが描く「本当の魔法」というものがここで示されていると考えられます。

では、M@GIC☆の歌詞についてです。やはりトリを飾るだけあり、この歌が全てを物語っているのではないでしょうか。

ここにある きっと この想いが魔法
希望が未来を開いてく

まず、魔法は「この想い」という定義、未来を開く存在は「希望」という定義がここで為されています。ではこれはどういうことなのかを追っていきます。

転んだ時そっとつぶやく 痛み止めの呪文があるの
明日はもっと輝いていく それは自分励ますエールに変わる

進んでみよう 磨いてみよう
ほら歌い出す この笑顔 そして心をGrowing up!

「明日はもっと輝いていく」という痛み止めの「呪文」が、自分を励ますエールに変わっていきます。魔法ではなく呪文なのがポイントかと思います。その呪文を胸に、前に進み、自分を磨いていくことで笑顔、心が成長していきます。

自分で進み、磨いていくという点は、これまでの「自分自身の力で笑顔を引き出す」という部分に重なっていきそうです。これによって成長出来るという点でも同じと言えるでしょう。

24話で描かれたように希望を信じない限り、当時の卯月のようにそこで留まってしまい進むことができません。このことから「進んでいこう」、「磨いていこう」という言葉の裏には「希望」が存在することが読み取れます。ここにおいて「希望が未来を開いてく」という定義と重なっていると思います。

ここにある きっとこの気持ちがチカラ
だってシンデレラは 頑張り屋でしょ
ここにある ねえ本当の魔法は
胸の真ん中光っている

ここで「本当の魔法」という言葉が登場します。そしてその魔法は胸の真ん中にあることがわかります。そして「胸の真ん中にある」もの(=気持ち)がチカラとなっています。

では、胸の真ん中にある本当の魔法はなんだったのか、と考えると先ほどの「呪文」、「明日はもっと輝いていく」という「気持ち」がその正体なのではないでしょうか。転んだ時に呟いた「呪文」を胸にして(気持ちをにして)進むことで、心を成長(Growing up!)していて、その気持ちがチカラとなり本当の魔法に変わっていきます。最初の「想いが魔法になる」という定義からも同じように考えられそうです。

ただ単純に魔法に掛けられるのではなく、「呪文」を積み重ね進み、磨いていくことで「本当の魔法」に掛かることが出来ます。それはやはり自分自身の力で成長した故だと思います。この点において「シンデレラは頑張り屋さん」と言えるのではないしょうか。

ここにある きっとこのキズナが宝  
だって最高の 味方がいるもん
ありがとう 今本当の魔法を 伝えるために 歌うから

ここで巡り会えた ずっと大好きなキミに
ここで巡り会えた キミと共に

「本当の魔法」とは別に、ここには最高の味方とのキズナが存在します。しかし、「本当の魔法」の本質は先程の歌詞から読み取れるように、「キズナ」という面には一切触れていません。それにも関わらず、何故「キズナ」が存在するかについてです。
「本当の魔法」に掛かるためには希望を信じる必要がありました。23話24話を振り返ってみると、「味方」を頼らずに全て1人で抱え込んでいた卯月の存在がありました。その結果はというと、希望を持つことが出来ず、養成所に戻り、その場で留まってしまい進むことは出来ませんでした。しかし「凛ちゃんと未央ちゃんと進みたいから」という理由で、自分の可能性を信じて卯月は一歩踏み出すことが出来ました。やはりそこには仲間の存在があり、決して1人では辿り着くことが出来なかったということがわかります。

以上のことから、「キズナ」はそこに辿り着くまでに出会う仲間の存在を指していて、「本当の魔法」の本質とは異なれど結果的にこの2つの要素は切っても切れない関係になっているのだと思われます。22話でも部長が「絆の力が舞台を支えている」と言っていた部分にも重なってくると考えられます。

そしてその感謝の気持ちを、ここに辿り着くまでに出会えた仲間に伝えるために、歌を歌います。しかし、そこには1人ではなく同時に仲間も存在していて、仲間に向けて仲間と一緒に歌うという構図が見られます。

これと同じような構図が見られるのが今回の「流れ星キセキ」だと思います。「本当の魔法」に掛かれたということを小日向ちゃんに伝えるために、「頑張ります!」と声を掛け、歌でその気持ちを伝えているように思えます。巡り会えた仲間(小日向ちゃん)に向けて、仲間(NG)と一緒に歌うという構図が見えてきそうです。

もちろん、「巡り会えた仲間」と「共に歌う仲間」は同じ対象であっても成り立つと思います。卯月、凛、未央の3人がそれぞれに向けて感謝の気持ちを伝えているという捉え方でも矛盾はしないと思います。事実「流れ星キセキ」の中には「Thank you Thank you 友達」という歌詞があり、これはNGの3人がそれぞれに向けて感謝を伝えていると捉えられます。むしろ、どちらかというと「巡り会えた仲間」と「共に歌う仲間」が同じ対象である場合の意味合いのほうが強いと思います。

 

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部長「ここで見ていたんだね」 
常務「たまには城から出て、星を見上げるのも悪くないと思ったものですから」

ここのライブにて観客、アイドル、プロデューサー並びにスタッフさん、そして常務も拍手をしていました。ここまで常務はプロデューサーの企画に対して一度も拍手をすることはありませんでしたが、「Power of Smile」によって拍手をします。評価はしているが認めていない状況から、ここで初めて認めるまでのステップに至ったことがわかります。つまり、彼女達(シンデレラプロジェクトのメンバー)によって常務とプロデューサー平行線を越えていったということが言えるのかな、と思います。

今まで「城」に重きを置いていた常務が、ここで初めて城を出て星を見上げることで、プロデューサーが重きを置いている「灰かぶりの夢」を見ることが出来たのだと考えられます。

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ライブ後の夜空には星が見えます。しかし、そこには一際輝く星がありません。もしかしたら、まだまだ輝ける余地がある、彼女達の物語はここで終わるのではなく続いていくという示唆なのかもしれません。

ここから、シーンが一転します。

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季節は1話の頃と同じ春となりました。それを意識したかのように、1話で見たことあるような構図が幾つも見られます。

しかし、あの頃とは確実に変わっていて、765さんの広告が貼ってあった場所には「シンデレラの舞踏会」の広告が、そして、1クール目でよく見かけた社訓が貼ってあります。記憶が正しければ2クール目でこの社訓が登場したのはここが初だったかと思います。ここからもアイドル達が常務とプロデューサー平行線が越えていったことが伝わってきます。新たに色が着いたのも、1クール目との違いを感じさせます。

また、鳥が羽ばたくことによって、彼女達の成長を感じさせます。

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部長「どうかね?新しい子たちは」
プロデューサー「大丈夫です。きっとこの子たちも輝けるはずです。彼女達のように(シンデレラプロジェクト1期生の写真を見ながら)」

2クール目で使われた元資料室であるシンデレラプロジェクトルームにはシンデレラプロジェクト1期生の寄せ書きのみが存在し、そこにはもう誰も存在しません。

ここに書いてあるメッセージは旅立ちを感じさせるメッセージばかりで、特に凛のメッセージはその雰囲気が伝わりやすいと思うので抜粋します。

この場所でみんなと経験できたこと、
ずっと大切にしていきたい。
本当にありがとう。

シンデレラプロジェクト2期生が来るにあたって、巣立ちを感じさせます。先ほどの鳥が羽ばたくシーンは成長の他にも巣立ちの意味がこめられていたのかもしれません。

シンデレラプロジェクトルームは1クール目と同様の部屋になっています。部屋が変わっていること、シンデレラプロジェクトが解体されることなく継続し、2期生を集めていることからも、「Power of Smile」が如何に成功したかが伝わってきます。

そしてプロデューサーの元にちひろさんから資料が渡されます。

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その資料は専務(元常務)、からの会議資料であることが明かされます。つまりこれは専務が企画したものだということがわかります。

そしてその資料を見てみると「Spring Festival - The Story of Cinderella Girls-」というタイトルです。専務が秘密の花園のチラシ、つまり自分が最も重視していた城を気高く美しく見せるProject Kroneの仕事だけではなく、他のアイドルの活動に目を通しているというところからも平行線を越えたことは読み取れそうですが、Spring Festivalのサブタイトルこそが、一番顕著に表れている部分だと思います。

また、常務から専務に地位が上がっていることがわかります。ここからも、(旧)常務の企画だから、プロデューサーの企画だから良い悪いというわけではなく、どちらの案もアイドルの無限の可能性の内であり、その中でアイドルが自分で選び、笑顔になれるかどうかという部分が重要ということが改めてわかります。だからこそ、物語上プロデューサーに対する者として扱われてきた(旧)常務も専務に昇進し、プロデューサーもシンデレラプロジェクトルームが元に戻ったりとどちらの方法も評価されており、そこに対立する必要はないのだと考えられます。

そして「Shine!!」をバックにシンデレラプロジェクト1期生のメンバーの今の活躍が描かれていきます。

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文香「美波さん、タフですね」
美波「だって、みんな今頑張ってるから!私も負けてられないもの!」

 

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奏「素敵だったわ。心がこもってた」
アナスタシア「みんなに私の声、届くようにと思って」

 

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蘭子「我が名はブリュンヒルデ!傷ついた悪姫。友の声に応じ、今!堕天使は真の魔王に覚醒する!!友よ....我と共に、更なる高みへと赴こうぞ!」 

 

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夕美「かな子さんは不安になってりしないんですか?」
かな子「どんな仕事も楽しんでやろうって決めたから!どんなに不安でも!」

 

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幸子 「こんなに高いとか聞いてませんよー!」
智絵里「あ、あの、私が先に行きます。怖がってばかりだと、見えない景色があると思うから、だから!」

 

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桃華「大丈夫ですの?」
有香「えーっと....」
杏「なんとかなるでしょ。1人でやってるわけじゃないしね」

 

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友紀「きらりちゃん今日も絶好調だったねー」
裕子「いつも元気なきらりちゃんの、サイキックパワーの源とはー!?」
きらり「みんなと繋いだ手が、きらりのパワーの源だよ!」

 

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美嘉「最近忙しいけど、みんなと会ってる?」
莉嘉「大丈夫!大丈夫!平気だよ!」  

 

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みりあ「みんなーこんにちはー!!今日はいっぱい!いーっぱい歌っちゃいます!!」 

 

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李衣菜「準備はいいー?行くよ!なつきち!」 
夏樹「OK!だりー!ブチかまそうぜ!!」
李衣菜「私達のやり方でいくよー!」

 

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みく「みんなー!笑顔で行くにゃー!」

 

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舞台関係者「初日公演お疲れ様でしたー!!」 

監督「お疲れ」
未央「監督!ありがとうございました!」
監督「最初はどうなることかと思ったが、良かったぞ、本田」
未央「みんなで進んできたから!」

 

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加蓮「凛!今日調子いいね」
凛「そう?」
奈緒「うん!なんか良い顔してた」
凛「そう....かな....うん、でもそうかも。今、楽しいから!」


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スタッフ「アイドル活動において、大切にされていることは?」
卯月「え?あーそうですね....上手く言えないんですけど....私、キラキラしたいなって!今でも、その気持は大切なんです!」 

1人1人し活動し、頑張っている姿が見られます。しかし、本当に1人なのではなく、携帯の壁紙にしたり、連絡をとったり、活動する中でみんなに対しての言葉が含まれていたりと、シンデレラプロジェクトを巣立った後もみんなで活躍しています。

そしてなにより、きちんとみんな笑顔になっており、冒険をしていることが伝わってきます。このことからも「Shine!!」が流れているのも納得できそうです。

智絵里やかな子が18話を越えて学んだことや、杏が智絵里かな子離れしている部分、李衣菜が「私達のやりかたで行くよ」と言っている部分、凛の「今、楽しいから!」、卯月の「キラキラしたい気持ちは今でも大切」など、ここまでの物語でどれだけ成長したのかがよくわかるシーンが集まっています。ここのシーンに関しては、ここまでの物語を踏まえての成長、決して1人ではないこと、笑顔になっていることなど、今までの演出の積み重ねだと感じます。なので、個別で取り上げて敢えて書く必要もないかな、と思うのでこれくらいにとどめておきます。

 

さて、ここからシーンが進み、PVの音楽にあわせて1話の「お願い!シンデレラ」と同じ会場に向かいます。

ここでアニメのPVで使われた時と同じBGMが使われているというのが1つのポイントだと思われます。PVというのは、名前の通りpromotion video、つまり世の中に興味を持ってもらえるよう発信するものであり、始まりを表すものと考えられます。しかし、最終話の終盤にも関わらず、「始まり」を表しています。これについての考えは都合上後述します。

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魔法は 本当にあったのかな

ここで25話冒頭の語りに再び繋がります。

1話と同じようにガラスの靴をプロデューサーが拾います。王子様兼魔法使いでもあると言えるプロデューサーが彼女達にガラス靴を授けます。これは一般的に思い描く魔法を掛けるシーンです。しかし、「M@GIC☆」の歌詞からわかるように、シンデレラガールズという作品にとって「本当の魔法」はこのことを指しません。

プロデューサーが掛ける魔法は確かに存在していたとも言えるでしょう。1クール目はまさにその表れだと思います。しかし、それは12時で解けてしまう魔法であり、「本当の魔法」ではありませんでした。
普通の魔法を掛けられて更にそこから本物の魔法に掛かれるかどうかという構図がここに見えてきます。

前述したとおり、「魔法は 本当にあったのかな」というセリフは冒頭から繋がっています。そして、冒頭の語りでは魔法が解けてしまった後にこのセリフが続きます。プロデューサーが渡すガラスの靴というのは普通の魔法、つまり12時で解けてしまう魔法です。このように普通の魔法を表す瞬間だからこそ、この語りが使われているのだと思います。

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プロデューサー「笑顔でいきましょう」 
みんな「はい!!」

「本物の魔法」に繋がる「笑顔」というキーワードが登場してから、ここからの語りの内容に変化が訪れます。

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魔法が本当にあるのか
魔法はなんなのか
まだわからないけれど

 

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一歩ずつ この階段を
恐れず登って行こう

 

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繋いだ手の暖かさ

 

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その拡がりが  私達を支えてくれるから

この最後の語りがシンデレラガールズを象徴するものとなります。当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが「M@GIC☆」の歌詞と非常に近い構図が見えてきます。

まず「魔法は存在するかわからない」という部分です。「M@GIC☆」の歌詞を抜粋して考えてみると、前に進んでいく時は「魔法」ではなく「呪文」であることがわかります。最終的にその積み重ねにより、「呪文」は「魔法」へと変化するのであり、前に進んでいる最中は「魔法」ではありません。そして、彼女達は現在、前に進んでいる最中です。このことからも魔法の存在、正体はまだわからないのも当然であると言えます。

次に、2クール目のキーワードでもある「自分自身の力で進む」という言葉のように、恐れずに一歩ずつ階段を登ることが示されます。「M@GIC☆」の時と同様に再び24話の卯月を例にとりますが、恐れて前に進まずにいると、いつまでもその場で留まることになってしまいます。

そして、最後の繋いだ手の拡がりについてです。「M@GIC☆」の時にほとんど同じことを書きましたが、「本当の魔法」と「仲間」という要素は切っても切り離せない関係にあります。そして、ここではその繋がりの拡がりとして、他部署の先輩アイドル達、Project Krone、そして部長、ちひろさん、専務と、ここまでの物語で出会えた仲間の存在があります。

上記のことからも、12時を越える「本当の魔法」の条件は満たしています。前述したとおり、「本当の魔法」の正体とは自分に掛けた呪文を積み重ね、希望を胸に、恐れず進んでいくことになります。しかし、「呪文の積み重ね」という性質上、掛かっていてもそれに気づくことは出来ません。むしろ気づかずに自分自身の力を信じて進むことが「本当の魔法」だと言えるのかもしれません。

ここから、「お願い!シンデレラ」のシーンに移ります。

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未央「私たちは、夢を見てる」
凛「私たちは夢を生きてる」
卯月「私たちは夢を信じている」
みんな「私たちは――」

みんな「こんにちは!シンデレラガールズです!」

私たちはシンデレラガールズということ、そしてその「私たち(シンデレラガールズ)」は夢を見て、夢を生きて、夢を信じる存在であるということがわかります。

「夢を見る」ということは「キラキラしたい」と思うこと、つまりお姫様に憧れるところから始まります。

そして「夢を生きている」というのは、自分が「キラキラ」しているということになります。

最後に「夢を信じている」というのは、自分も「キラキラした存在」になれると信じることになります。

これらを全て満たすのが「シンデレラガールズ」であるといえます。しかし一見するとこれを満たすのは矛盾しているように思えます。

ここでプロデューサーの方針として重きを置いている「歩み続ける」という観点、そして「本当の魔法」という観点で考えてみます。

まず、キラキラしたいと思うところからアイドルになるまでの第一歩を踏み出します。そしてキラキラした存在になれるということを信じて、アイドルになろうとします、そしてアイドルになれた瞬間、キラキラした存在になることが出来ます。しかしそこで終わることはありません。

1クール目でのシンデレラプロジェクトのメンバーは確かにキラキラしており、この3つの要素をひと通り経験してきました。

しかしそこに辿り着いたにも関わらず、2クール目では再び「キラキラした存在になりたい」と思い始め、自分も「キラキラした存在になれる」と信じて冒険を始めます。そして、その結果シンデレラの舞踏会で描かれたように「キラキラした存在」になれました。

しかし、そこでも終わることはありません。シンデレラの舞踏会の後には、各々また新たなキラキラを求めて、3度目の繰り返しをして進んでいく姿が描かれています。つまり、またこの3つのステップを繰り返して成長していきます。これこそが、プロデューサーの「歩み続ける」という方針、そして「呪文」の積み重ねである「本当の魔法」と言えます。「シンデレラガールズ」は12時になっても解けることがない「本当の魔法」にかかり、「シンデレラ」を夢見て、「シンデレラ」になれると信じて、「シンデレラ」に一歩近づいて、再び「シンデレラ」の夢を見て、終わることなく「シンデレラ」を目指し進んでいきます。

終わることなく「シンデレラ」を目指す立場ということは、もちろん「シンデレラ」ではありません。「シンデレラ」を女性とするならそれを目指す少女、「シンデレラガール」で在り続けます。そして「ガール」のままではいずれ1人で抱え込んで潰れてしまいます。そこで登場するのが「キズナ」、つまり同じ「仲間」の存在が必要となります。ここで「ガール」は1人ではなくなり「シンデレラガールズ」へと変化することが出来ます。

仲間と共に、自分自身の力で笑顔を引き出し、いつまでも「シンデレラ」を目指し、終わることなく階段を登っていく姿。これこそが、本作品が描く「シンデレラガールズ」であると自分は考えました。これならば一見矛盾に見える3つの条件は全て満たしていると言えるのではないでしょうか。

ここで13話のタイトルを思い返してみると「It's about time to become Cinderella girls!」、直訳すると「シンデレラガールズになる時間」でしょうか。夢を見る、夢を生きる、夢を信じるという3ステップを初めてこなした瞬間であり、ここが「シンデレラガールズ」のスタートライン、「シンデレラガールズ」になった瞬間だと考えられます。

そして25話のタイトルは「Cinderella Girls at the Ball.」、「シンデレラガールズは舞踏会で踊る」となっています。確かに「シンデレラの舞踏会」で踊っていたとも言えますが、最終回であるにも関わらず舞踏会で踊る展開で終わるという点がポイントであると思います。やはり、タイトルという観点で見ても、魔法は解けることはなく、終着点は踊り続けること、つまり「歩み続ける」ことで終わっていることからも、終わりがなくずっと踊っているのが「シンデレラガールズ」と言えるのかもしれません。

先ほどPVのBGMが使われているということを書きましたが、終わることなくずっと歩き続けていくということを考えると、このタイミングで始まりを表すPVのBGMが使われていても不思議ではないと言えるのではないでしょうか。

そしてこの繰り返しという点は「お願い!シンデレラ」の舞台に立つまでのカット(下図参照)からも言えそうです。

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プロデューサーが思いっきり映っている部分など、厳密には異なるのですが、1クール目OP「Star!!」で用いられたカットと非常に構図が似ています。

ここで何故、アイドルを目指す、キラキラしたものになることを憧れる歌である「Star!!」のカットが使われるかというと、やはり先程の3ステップの繰り返しであることを示しているからだと考えられます。

 

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お願い!シンデレラ 夢は夢で終われない
動き始めてる 輝く日のために 

時計が12時を過ぎても彼女たちの魔法は解けることはありません。

1話冒頭のこの会場で「お願い!シンデレラ」を受けて、お姫様に憧れた少女達は成長を重ねて、まさに憧れたお姫様の立ち位置にまで階段を登る事ができました。しかし、お姫様になるという「夢は夢で終わらず」、更に「輝く日に向けて動き始めている」彼女たちが描かれます。そこで夢は終わらず、更に歩み続けていることが伝わってくるかと思います。彼女達の物語はここで終わらず、まだまだ階段を登って行き、終わりがないのが終わりなのかもしれません。

以上でシンデレラガールズ25話 考察っぽいなにかを終了します。

感想

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シンデレラの舞踏会が始まった直後に挟まれるカットです。サイリウムがなくとも、手を叩いてしまうくらい素晴らしいものであるということがここから伝わってきますね。

 

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まさか最終話に来てまで上田しゃんのこのカードの再現が来るとは思わないじゃないですかwwwww

めっちゃ笑いました。普段記事では「w」を使わないようにしてはいるんですが、つい使っちゃうくらいには笑いました。

 

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最終話だけあってか、声はないにしろ一気に未登場キャラが登場しましたね...!!ここで驚いた方をたくさんいるかと思います。

さり気なく、カードの絵柄に合わせたポーズになってるキャラが多いのも面白いかもしれません。

というか杏ちゃんは紗南ちゃんにゲームで勝っちゃうんですね....!流石というかなんというか

 

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ここの幸子すき

というか今回智絵里みたいな既存キャラでも、ゲームで登場する衣装を着ている子が沢山いるんですよね!見てて中々楽しかったです。

 

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奇跡と軌跡みたいなオサレダブルミーニングタイトル

 

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流れ星キセキにありがとう

考察っぽいなにかでは触れませんでしたが、歌詞が今までの展開を沿ったような内容になっていてすごくよかったですね!!歌で過去シーンを映す手法って本当にいいなって思います。

あと個人的に「3つ揃って流星になって」って歌詞がめちゃくちゃ好きです。

 

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ものすごくタメた「いい笑顔です」を言うシーンなんですけど、タメる前の「いい」だけどすごくプロデューサーの感情が表現されているようで、声優さんの"チカラ"を感じました。「いい」の2文字で、声を震わせて感動のあまりちょっと泣きそうな感じが伝わってくる、技術というか表現力の高さですよね....!!

 

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このユニットの歌めっちゃ気にならない????

どっかで歌が作られる機会があるといいなーって思ってます

 

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M@GIC☆にありがとう

一時停止連打して特に気に入っている3つです。GOIN'の時も書きましたけど、どこで一時停止してもかわいいんですよね....!

作画担当の方ありがとうございました!って気持ちです。

 

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M@GIC☆の後に描かれる夜空なんですが、粉雪を星と見立てて一緒に映すって発想が本当にオサレだなぁと感嘆しました。

 

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ついにアニメでも飛鳥くんと蘭子が出会ってしまった

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この額縁にあるかな子って確か6月くらいに出た新規の絵柄だったなーって

既存絵が登場するときはつい「お!」って思っちゃいます。

 

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ドーナツといえば法子ちゃん的な感じを彷彿させますけど、このドーナツ誰が送ったんでしょうね?なんとなく流れ的に秘密の花園のチラシを確認してた常務な気がして考察っぽいなにかにも、これを絡めて何か書こうとしたのですが、あまりにも差出人が憶測すぎるのでやめておきました。書くとしても平行線が~みたいな感じなので、他の部分と書くことが同じだったからいいかな、と。

 

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卯月と小日向ちゃんがユニットを組んだ時に「響子ちゃんはどうした!」みたいな意見がちらほら見えましたけど、無事出てきてよかったです!

ユニット名もゲームそのままみたいですね。

 

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ここの常務....というかこの時は専務でしたね。この時の専務の表情ほど頼りがいのあるものはないなーって思います。表情がすごく自信に満ち溢れていて、対立しない状況の専務はなんか頼もしいなぁと、この1カットだけで思ってしまいました。

 

ここからは全体の感想をば

ついに最終話を迎えてしまいましたね....!記事の最初にも書きましたが、物語の山場は前回の24話で今回は「シンデレラガールズ」というアニメの世界にどのように幕を下ろすかという回だったかと思います。

常務とプロデューサーの平行線は「Power of Smile」という方針によって成長したアイドルによって見事越えることが出来ました。それ故に、会社の宣伝文句には1クール目で使われたものが使われていますし、最後の「お願い!シンデレラ」でもシンデレラプロジェクト1期生の姿を笑顔で見送れたのだと思います。

そしてアニメの終わらせ方についてです。舞踏会をして成功して、プロジェクトが存続したよ!当初の目的を果たせたね!おわり!という感じではなく、シンデレラプロジェクト2期生が選ばれることでこれから先にもアイドルは生み出されるし、シンデレラプロジェクト1期生は「シンデレラガールズ」になり、まだまだこれからも物語が続き、終わりがないのが終わりといったように非常に後腐れなく終わったなぁと感じさせます。メタ的な話になってしまいますが、アニメが終わっても「シンデレラガールズ」というコンテンツは終わらず、これからも応援してね!みたいなメッセージもあるのかなぁとは。あんまり作品の内部を考えるのに、外部の情報は考えないようには努めているつもりですが、なんとなくそんな気がしてしまいました。

合っているかはわかりませんし、自分の考えを表すための言葉選びが上手くいっているかは些か不安ではありますが、自分のなかで25話を通して「シンデレラガールズとはなにか」という点について、「本物の魔法とはなんだったのか」という点について、きちんと結論を出せたのが非常に嬉しかったりします。

ただ相変わらず普段のシーンでさり気なく登場する時計の意図を上手く汲み取ることができなかったなぁというのが心残りです。シンデレラガールズを考えるということにあたってそこに関して上手くまとめられなかったのは悔しいな、と感じます。

2クール分自分でまとめてみて思ったのは、「シンデレラガールズ」のアニメは本当に丁寧に作られているなぁということです。初めの新規さんに対して、なるべくキャラを覚えてもらえるような工夫を凝らしているのもそうですが、演出部分については非常に高いクオリティで凝っているなぁとひしひしと感じました。

もちろん自分では気づけない部分はたくさんありました。時計もそうですが、他の方が書かれている記事を読むと「そんな観点なかったなー」と悔しくなることが多かったです。花の種類についても同じことが言えます。しかし、その中で考えてみても、やっぱりすごく丁寧で、キャラの心情を言葉以外の要素で伝えることって、こんなに出来るのか、と感嘆しました。最近まとめたというのもありますが、卯月が冒険を決める際に、言葉ではなく、今まで赤信号だったのを青色に変え、初めて階段を登りきらせた部分など非常に印象が強いです。

その演出に加え、キャラの繊細な表情の変化、声優さんの緻密な演技などがありとても見応えのある作品でした。半年間、この作品に触れ続けることが出来て大変嬉しい限りです。「ありがとうございました」という一言に尽きます。

 

約半年間、1話から25話まで自分の考えについてまとめてきましたが、全部でなくとも、どれか1つでも「シンデレラガールズ」というコンテンツを楽しむにあたって誰かの役に立てていれば幸いです。

以上でシンデレラガールズ25話 感想を終了します。

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!!!