淡さを形に

面白い作品を面白いと言うだけのブログです.考えたことの備忘録として使うのが主 .考察っぽいことや演出とかに触れることもありますが別段その手のものを勉強しているわけではないのでかなり適当です. Twitterでは@tkihoroloのアカウントにてたまに話してたり話してなかったりします.コメント等あればTwitterにリプ投げてくれると嬉しいです.

シンデレラガールズ第十三話 考察っぽいなにかと感想

この記事はシンデレラガールズ第十三話について自分が考えた事、感じた事についてまとめております。

 

では以下からが本文です。

 考察っぽいなにか

 

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未央「美嘉姉!見ててね、この前より絶対一歩進んでみせるから!」

6話からこの13話に掛けて、未央は沢山成長していきました。特に7話が象徴的ではないでしょうか。
未央が美嘉に会うのは6話以降初となります。
その6話の失敗からの成長を美嘉に見せようとする未央の意志がこの一言に非常に詰まっているように感じられます。
また、未央が美嘉に会うのは6話以降初ということは、美嘉にとっての未央は6話の状態で止まっているのではないでしょうか。その美嘉にとっては、挫折を乗り越え成長したことがわかる未央のセリフは非常に嬉しいものだと考えられそうです。

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だからこそ、その未央のセリフ後に(画像ではわかりづらいですが)目を潤ませているカットが挿入されたのではないでしょうか。

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美嘉「一歩じゃあわかんないかもねー?」 

このセリフは更に成長をすることを期待しつつも、ある種の照れ隠しを感じさせますj。目を潤ませていることから嬉しい気持ちでいっぱいだということは読み取れることができます。直接言葉でそれを表現するのは恥ずかしいからこその、照れ隠しのこのセリフであり、そして更に成長して欲しいという期待を込めた本心なのかな、と自分は考えました。

 

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このカットで非常に気になるのが「降水確率0」の部分です。後に雨が降ったのは結果的に新田ちゃんが回復するための時間にもなり、NGの6話との対比にもなったのですが、何故ここでは降水確率が少し存在していたのではなく完全に「0」と書いてあるか、ということについてです。

シンデレラガールズ」という作品は「シンデレラ」という作品を意識している以上、最初から全部が上手く行くわけではなく、何か苦難を乗り越えてこそ成功に繋がっていくのだと思います。今までの話で、各ユニットが結成され、実際に成功するまでには必ず何かしらの苦難がありました。それと同じで、今回13話のサブタイトルが「It's about time to become Cinderella girls!」と「シンデレラガールズ」という作品を象徴している名前であるように、やはり何かしらの苦難が存在するべきなのではないかと個人的には思います。ただ成功するだけでは「シンデレラ」と呼べないのではないかと。だからこそ、降水確率が0で絶対に雨が降らないと強調した上で、突然の雨という苦難を持ってきたのではないかと自分は考えました。
ただ如何せん自分自身「シンデレラ」という作品自体をあまり考えたことがないために、外れていることを言っている可能性が大きくありそうです。


 

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智絵里やかな子、NGを気遣う新田ちゃんが描かれます。リーダーとして他のメンバーを気遣っている様子が伝わってきます。
後のシーンで、新田ちゃんが「何かしてないと落ち着かなくて」と言っているように、この時点ですでに緊張し始めていることがわかります。その様子を感じ取ったのか、ユニットのパートナーであるアナスタシアがいち早く心配するような言葉をかける辺りにも表されていそうです。

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346プロのアイドルをまとめるのはやはり、この中では年長である川島さんが行っています。

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しかし、円陣の掛け声は川島さんは楓さんにお願いしていました。楓さんは1話のお願い!シンデレラでセンターを飾っていたり、他の話でもさり気なく他のメンバーよりも強調されるような表現(楓さんのポスターだけ別カットなど)がされていたりと、アイドルという立場においてひときわ目立った位置に属しています。このシーンでも同じようなことが言えて、ライブに対して円陣を組んで気合を入れる際には楓さんがその役を務めています。年長者の川島さんではなく、敢えて楓さんがその役割を果たすことにより、楓さんがこの中のアイドルの代表であることが読み取れそうです。

 

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ライブの始まりに流れる「お願い!シンデレラ」では、上のようなシーンが入ります。「シンデレラ」では12時は魔法が解ける時間として描かれる中、「お願い!シンデレラ」は12時を指してから始まります。
この差については、過去に自分なりの考えをまとめた記事を作成しましたので、興味を持った方は読んで頂けると幸いです。

 

tkihorolo.hateblo.jp

 

 
新田ちゃんが倒れてしまったシーンまで進めます。

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 ここまでのシーンで描写されていたように新田ちゃんはリーダーとして振る舞っていましたものの、そのあまり、緊張で体調を崩してしまいました。
何故このタイミングで新田ちゃんをライブに出させなかったのか、というのを自分なりに考えてみました。
ラブライカというユニットは非常に特殊で、ここまでライブに向けてレッスンを頑張るシーンはあっても苦難を乗り越えるシーンが未だ描写されていないように思えます。NGは未央がアイドルを辞めると言ってしまった部分、RE(Rosenburg Engel)は蘭子の言語的な部分について、CI(CANDY ISLAND)は突如番組コンセプトが変わってしまった部分、凸レーションはプロデューサーとはぐれてしまった部分、*は2日後までに作詞を仕上げる部分のように、程度に差はあれど苦難と呼べるような描写がありました。しかし、一方でラブライカはここまで非常に順調に進んできました。もちろん、同時にデビューをし、バックダンサーというお仕事をもらい一気に飛躍したNGと、堅実に成長したラブライカという対比があった以上、確かにそうあるべきでした。しかし、先ほどの何故雨を降らせたのかという話と同じになってしまうのですが、「シンデレラガールズ」である以上、何事もなくそのまま成功した、というのはそぐわないのかな、と思います。どこかで苦難がなければいけなくて、今回の新田ちゃんの緊張による熱はそれに当たるのではないかと考えました。
もちろん、雨の話と同じで、自分自身「シンデレラ」という作品自体をあまり考えたことがないことから、何か穴が空いている論を言っている可能性は大いに存在しています。

 

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蘭子「第二形態よりは先は未知の....」
蘭子「....!あのっ....合宿の時、私三人で、スペシャルトレーニングで、その....誰かと一緒に、何かをするのって、すごくドキドキしました。やってみたいんです。」

 ふと素の言葉が出てしまったのではなく、蘭子が自分の意志で普段の言葉遣いを止め、普通の言葉で話しています。8話を見るとわかるように、普段の言葉遣いをやめて話すということはそうそう無いんですよね。8話は恥ずかしさというものもありましたが、普通の言葉で伝えずに、絵で自分のイメージを伝えたりと普段の言葉遣いをやめることは最後以外ありませんでした。しかし、このシーンではそこまでする蘭子が自らの意志で普段の言葉遣いをやめています。その部分からも、蘭子のやってみたいという堅い意志、気持ちの強さというものが伝わってくると思います。

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何気なく挿入されたシーンですが、蘭子が代理をすると決めた後も、新田ちゃんが体調が回復したかどうか確認しに来ていることわかります。プロデューサーとしてもやはりステージに出してあげたいという気持ちが非常に伝わってくるシーンになっていたと思います。

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舞台裏でセットしている際に他のみんなから緊張をほぐしてもらった際にも、蘭子の言葉は「ありがとう」と素直に感謝しています。普段の言葉遣いではないところから、本当に心のなかから感謝しているのだなぁと感じさせるシーンです。

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蘭子とアナスタシアが歌っているのを見て新田ちゃんが歌詞をつぶやいていました。

美嘉「大丈夫だよ」
美波「...!」
美嘉「あんたの仲間が頑張ってるんだから、大丈夫!」
美波「..!!はい!」

 美嘉が「あんたの仲間が頑張ってるんだから、大丈夫!」と言ったあとに、新田ちゃんが安堵して元気に返事をしていることから、歌詞をつぶやいていたのは蘭子を心配してのことだったと考えられます。自分が体調を崩しながらも、他のメンバーを心配する辺りから、リーダーとしての振る舞いのようなものを感じさせます。

 

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蘭子とアナスタシアの出番の後には、降水確率0であったにも関わらず、雨が降り、落雷によって一時停電となり、ライブが中断してしまいます。

智絵里「ごめんなさい、私、気が利かなくて....美波さんが倒れた時も何も出来なかったし....」 
かな子「智絵里ちゃん....」
智絵里「せめて、自分のやれることをちゃんとやらないと」
杏「それで良いんじゃん?杏なんてやれることやって精一杯だよ」
かな子「そうだよね、やれることをやろう!」
凛「うん」
卯月「私も頑張ります!」
未央「私達みんなが、それぞれに、今出来ることを、全力で精一杯!やるしかない!」

この会話があったからこそ智絵里は笑顔になることが出来ました。元々緊張しやすくて、責任を感じやすい智絵里にとっては、今回新田ちゃんが倒れてしまった時に何も出来なかったことはセリフからわかるように非常に負い目を感じていました。そんな状態だったからこそ、杏や未央の言葉は非常に励ましになり、本番前の不安がなくなったと思います。

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今まで3話と7話にジャンケンのシーンがありましたが、どちらも勝ったのは未央でした。しかし、今回は凛ちゃんが勝っています。何故今回凛ちゃんが勝ったのか、という個人的見解は説明の都合上後述します。

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プロデューサー「あの、実はまだ」
NG「?」
プロデューサー「お客様が戻りきっていなくて、驚くかもしれません。」
NG「えっ?」
未央「そっか....大雨降ったばっかだもんね」
プロデューサー「でも」
凛「でも、やるしかない」
卯月「うん!」
未央「もう逃げない!見てくれる人みんなを笑顔にする!」

 12話のNGの会話から、前回6話のライブはまだちゃんと終わっておらず、今回のフェスはリベンジ絶好の機会であると示されていました。
その言葉の通り6話を非常に意識したセリフになっております。
まず、プロデューサーが前もってきちんとお客様の数が少ないと伝えている部分です。6話ではプロデューサーと未央の認識の差から問題が起きてしまったので、プロデューサーはこの部分意識しています。
また、未央の「見てくれる人みんなを笑顔にする!」というセリフもポイントです。6話では未央はお客さんの数が少なくて失敗したと捉えていました。しかし、実際はそうではなく、7話ではプロデューサーに、お客さんの数は確かに少なかったけれど笑顔になっていたから成功していたと、伝えられていました。今回の未央のセリフは、7話にプロデューサーのセリフが意識されていて、決してお客さんの数で成功するかが決まるのではなく、見に来てくれたお客さんが笑顔になっているかどうかが成功の判断になっていることがわかります。こちらも成長を感じさせるセリフであり、6話の対比となっていそうです。

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この未央のセリフの後のプロデューサーの表情が非常に嬉しそうなんですよね。7話のプロデューサーの言葉がきちんと伝わったからこそだと思います。

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今まで未央が勝ったから、未央の好物である「フライドチキン」の掛け声でステージに上がっていましたが、今回は凛ちゃんが勝っていたため掛け声が「チョコレート」に変わっています。
この階段を上がる描写は今までの成長を表すと同時に6話の延長線となっているように思えます。

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6話では未央が、そして未央を追う凛ちゃんと島村さんが階段を降りることでライブから逃げていました。
今回、その階段を登ることで先ほどの未央のセリフにあった「もう逃げない!」に繋がり、再びライブに向き合うことが示されていると思います。

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ステージに上がると、先ほどプロデューサーのセリフにもあったように雨の影響でお客さんの数が少ないです。しかし、お客さんが少ないからこそ、6話のステージの延長線上となり、まさに再スタートと言える演出です。

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みんなを笑顔にし、更にお客さんが少ない状態から再び多くすることが出来ました。
12話のセリフを借りるならばリベンジ成功と言えるでしょう。

成功の証はNGの最後の挨拶にも見えます。

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同じ「ありがとうございました」と言うシーンでも、6話と13話では全然違うことがわかります。
また、7話で島村さんが「(6話のライブでは)最後まで笑顔でいられませんでした」と言っていましたが、今回島村さんは最後まで笑顔でいられたことがわかります。
こういった部分からも6話のライブでのリベンジに成功したことが示されていると思います。

 

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 美波「えっ?あ、ダメよ、本番前に熱出しちゃったしリーダー失格」
未央「みなみん!みんな待ってたよ!」
みんな「うん!」

掛け声を新田ちゃんに任せようとした時、新田ちゃんが戸惑っていたシーンです。
未央が新田ちゃんの「リーダー失格」を言い終わる前に「みんな待ってたよ!」と声をかけるのがポイントだと思いました。未央も6、7話ではリーダー失格と落ち込んでいました。同じ思いをしたことがある未央だからこそ言えるセリフだと思います。リーダーとしての責任を感じたことがあるからこそ、新田ちゃんに「リーダー失格」を言わせないようにしたのかな、と考えました。

 

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それでも新田ちゃんが反応出来ない時に、アナスタシアが手を握ってくれます。
これは12話でも新田ちゃんが言ってくれたように不安を半分こしてくれたことを示しているように思えます。

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そしてみんなで手をつなぎ、新田ちゃんの不安を全員で共有してくれたのだと自分は考えました。だからこそ、不安をみんなで半分こしたことで和らぎ、リーダーとして、この後掛け声をする役割を果たしてくれたのだと思います。

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円陣をする際、みんなで一歩踏み出します。12話でプロデューサーが全体曲をやるにあたって「もう一歩新しい階段を皆さんと登ってみませんか」と問いかけていました。
この一歩踏み出す演出は、その時のプロデューサーの言葉に重ねられているように思えます。

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新曲「GOIN'!!!」が終わると同時に「夕映えプレゼント」が流れ、このカットが挿入されます。夕映えプレゼントをUOの光(特に盛り上がる時に使われるサイリウム)と重ねた演出だと思われます。

 

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時計の針が動き48分を指します。順調に進んでいますね。また、2期以降の新登場人物と思われるキャラが登場しています。

 

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アイドルとして輝かせるためのガラスの靴を脱ぎ、全員裸足になっています。ライブ後、つまり魔法が解けた後のシーンであることを示していると思います。

 

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 みく「ファンレター....」
卯月「アイドルみたいですね」
(みんな笑った後に)
みんな「アイドルだよ!」

 このセリフによってみんなきちんとアイドルになれたことが定義づけられたのだと思います。
1話や2話の時点で登場した時にはもちろんまだ「アイドル」ではなく「アイドルを目指す存在」でした。時には5話で本当にアイドルになれるのか、と問いかけたこともありました。しかし、13話までの色んな苦難を乗り越えてこそ、みんなきちんと「アイドルを目指す存在」から「アイドル」になれたんですよね。13話のサブタイトル「It's about time to become Cinderella girls!」とあるように、「シンデレラガールズ」になることが出来ました。
そのことが非常に象徴的に表れていたセリフだと思います。

 

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 未央「プロデューサー....ありがとう。アイドル、辞めなくてよかった!!」
プロデューサー「良い、笑顔でした。」

 このセリフが最も6話との対比となっている部分で、「アイドル辞める」と発した6話に対し、13話では「アイドル辞めなくてよかった」と言っています。この違いはここまで未央が頑張ってきたことから来るものでもあり、無口な車輪の魔法から解けたプロデューサーの変化から来るものでもあります。

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まさに346プロダクションの宣伝文句どおり、心を通わせ、感動を共有させることで花開いていることがわかります。

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凛ちゃんのシーンではこのカットが印象的であった方が多いのではないでしょうか。
シンデレラガールズのOPである「Star!!」では次のような歌詞がありました。

慣れないこのピンヒール
10cmの背伸びを
誰か魔法で 変えてください
ガラスの靴に

 凛ちゃんの背伸びはこの「10cmの背伸び」を表現しているものだと自分は考えました。

プロデューサー「今日は、どうでしたか?」
凛「楽しかった、と思う」

 この会話と共に先ほどの背伸びのシーンが挿入されます。ここで1話で凛ちゃんをスカウトする時のセリフを思い出してみると

「今あなたは楽しいですか?」
「貴方は今、夢中になれる何かを、心を動かされる何かを、持っているのかと気になったものですから」

 スカウト当時には凛ちゃんには「楽しいかどうか。夢中になれるものがあるかどうか」ということを聞いていました。
今回の凛の答えは、1話への質問にも重なっていると思います。1話当時、楽しいものや夢中になれる何かが無かった凛ちゃんが、今回のフェスを「楽しい」と言ってくれたことが非常に重要と言えます。つまり、アイドルになって「夢中になれる何か」を見つけることが出来たことがわかります。

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だからこそ、「楽しかった、と思う」というセリフに対して、プロデューサーは驚きつつも嬉しい反応を返しているのだと考えました。
そして「10cmの背伸び」についてですが、これからもガラスの靴を履かせてほしい、アイドルを続けさせてほしいという凛ちゃんの心の表れだと自分は捉えました。「アイドル」という夢中なれるものを見つけたから、それをもっと続けたいという気持ちなのだと思います。
そしてジャンケンの話もここに繋がってきます。3話、7話で登場したジャンケンはキャラの成長を表していたのだと思われます。3話では未央が緊張に勝つこと、7話では間違いに気づき再び一歩ずつ階段を登ろうとスタートを切る部分、どちらも未央の成長だと考えることが出来ると思います。今回13話では、未央は成長した"結果"を表していたのであって、13話で直接成長していたわけではないと言えます。数に関係なくお客さんを笑顔にすること、逃げないこと、どちらも7話で成長したことであって、飽くまでも13話ではその成長を表していただけだと自分は考えています。
一方凛ちゃんは、今回のフェスを通じて成長することが出来ました。その成長が「夢中になれる何か」を見つけることに繋がっていくのだと思います。
キャラの成長を表すジャンケンであったからこそ、13話では凛ちゃんが勝ったのではないでしょうか。

 

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 未央「今日はちゃんと見えた!お客さんの笑顔!」
卯月「はい!」凛「うん!」

 7話でプロデューサーに教えてもらったように、数ではなく未央はちゃんと「お客さんの笑顔」に注目してフェスを成功させていたことがわかります。

 凛「私、前に346プロのライブでフラワースタンド届けに行ったことあるんだ」
未央・卯月「へ~」
凛「楓さんたちが出ててさ、自分が同じステージに立つなんて思ってもなかったな」
未央・卯月「え!?」
卯月「それって冬のライブですか?」
凛「え、うん」
未央「私、それ見に行った」
卯月「私も、スタッフで」
未央・卯月「えー!?」
未央「これって運命だよー!」

 1話冒頭の話に繋がっていきます。未央が述べているように、あのとき「運命の出会いがあって」という語りの間に3人がぶつかっているんですよね。その時プロデューサーがぶつかった拍子に落としたガラスの靴を渡しに行ったことも含めてまさに運命の出会いと呼べるでしょう。

 

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卯月「こうやってみんなでライブまで出来て、夢みたいです!」
凛「でも、夢じゃないんだね」
未央「うん。今度こそ」
みんな「夢じゃない!!」

この「夢」というフレーズは3話のライブ後にも登場しました。
申し訳ないことに一字一句まで記憶していないので多少の差異はあるかもしれませんが、3話のライブ後の感想は次のようなものでした。

未央「これって現実なのかな....?」
卯月「夢みたいでしたね....」
凛「うん....」

 3話の時点ではライブを終えた後でも、それは「夢」だったことがわかります。3話当時では、ライブ=夢という図式を表すためのセリフだと思っていましたが、今考えてみると、3話は飽くまでもバックダンサーであり、自分たちの手で叶えたものではなかったんですよね。しかし、13話のライブはちゃんと「アイドル」になって、自分たちの手で叶えたライブであり、それを達成しました。13話、3話の感想の差異はここから来るものだと思います。

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夜空のカットが挿入されます。星のような輝く存在(=アイドル)になれたことを示しているように思えます。

 

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最後の集合写真ではプロデューサーが写っているんですよね。
2話では断っていましたが、13話では一緒に写っています。
346プロの宣伝文句である「心を通わせる 感動の共有」という部分にも繋がりそうです。また、無口な車輪であったころとその魔法が解けた後のプロデューサー在り方が端的に表れていそうです。

以上でシンデレラガールズ第13話 考察っぽいなにかを終了します。

 

感想

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幸子の顔アイドルとしてどうなんだこれ、と笑ったシーンでした。

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楓さんのダジャレに対してのみんなの反応ですが、みくにゃんは猫キャラであるからか猫目になっていますね。「><」以外の顔で、コミカルな表現が出来るキャラはみくにゃんくらいなので、こういう時に映えますね。

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f:id:tkihorolo:20150421025121j:plain ここの新田ちゃんの表情の作画すごいですよね....!!!
ライブに出たくても出られない葛藤がこの表情の流れの中にたくさん詰まっていて、最初見た時思わず感嘆しました。

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これだけ体調崩していたらそりゃ確かにプロデューサーも出場許可は出しづらいですね....

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ここの!!きらりが!!!蘭子の髪飾りが落ちそうになった瞬間髪留めを持ってくるきらりが!!!!素晴らしいなと!!!!
中の人のれいちゃま(松嵜麗さん)も、他のメンバーにネイルとかやってあげるらしいので、そこも意識しているのかなー?とか思ったり。

 

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動きが細かくて、アーニャと蘭子でダンスの動きの幅が違うんですよね。蘭子はやはりぶっつけ本番だからか動きが小さくまとまっているんですが、アーニャはさすが持ち歌だけあって動きが大きくてキレがあります。こういう風に差異をつけてくれるのは非常に嬉しいですね。

 

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ここのAnzuchangさんめっちゃカッコよくないですか....!!!
とても気に入っているシーンの1つです。

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初見の新曲にも戸惑わず、コールを入れられるプロデューサーの鑑

 

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GOIN'!!!のライブシーンってどこで一時停止してもみんなかわいいんですよ....!!
一時停止連打して一人で盛り上がってました。

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2期でトライアドプリムス組みそうな予感がすごい

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どのファンレターもアンケートも良いこといっぱい書いてあるんですよね....!!この画質だと読みづらくて申し訳ないですが。
未央のアンケート結果で一番涙腺が刺激されました。ズルいですよこういうの....

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ポニテみくにゃん素晴らしいなーって

 

では全体の感想を

1期最終話なだけあってやっぱり非常に昔のセリフを意識したものが多かったですね。12話内でフェスは6話との対比があるんだなーと匂わせるセリフがあったので、6~7話と絡ませてくるんだなと予測は出来たのですが、まさか最後の最後で1話の凛ちゃんのスカウトのセリフや3話のライブ後の感想、そして2話の集合写真にも触れてくるとは....って感じでした。いい意味で予想が裏切られました。
そしてGOIN'!!!が完全にプロでした。
13話は記事を作ってて正直一番楽しかったです。そのためか多分他の記事より文字数が多いです。

シンデレラガールズのキャラはソシャゲという媒体も相まって、個性豊かなキャラが勢揃いしているのでアニメ化された時は嬉しさ半分怖さ半分って感じでした。
しかしいざ見てみたらきちんとキャラがまとまっているんですよね。時間がない中、一人一人キャラを丁寧に描いていて新規さんにもすぐに覚えられるような配慮が多かったことを記憶しています。最初のうちは、かな子ならお菓子、杏なら飴、智絵里なら四つ葉のクローバーのように各キャラのキーアイテムをほぼ絶対持っていたので、覚えやすかっただろうなぁと思います。2話とか、名前は覚えられなくても見た目と印象は絶対に覚えさせるつもりな勢いで色々散りばめていたのを覚えています。
アニメ登場キャラだけでなく、サプライズ声付きや背景にちょっと映るようなキャラも多く、ゲームからやっている層ももちろんのことながら意識していて、よく考えられているなぁと思います。2話でブルナポがいきなり喋った時とか、何かもうすごかったです。あと、個人的に推してる唯ちゃんが10話で声ついた瞬間とか一人でワーギャー騒いでいました。そういった部分も面白かったです。

そう言えばあんまり既存曲は使わない方針でしたね。全体曲が数曲と、個人曲だとTOKIMEKIエスカレートくらいですかね?ここも新規と既存のテンションのギャップを大きく作らないための工夫だったのかなぁと思います。

そしてアニメで一番大きい要素と言えば、プロデューサー、というか武内Pですよね。まさかプロデューサーがここまで人気がでるとはって感じです。とかいいつつ自分も武内Pは結構気に入ってます。少ない言葉や仕草の中にきちんと自分の意志を感じさせる部分とか非常にすきです。

 

色々話していると多分ずっと続いて終わらなくなるのでこの辺りにしておきます。

1~13話まで放映から10日ほど遅れながらも記事を作ってきましたが、もし少しでも読んで楽しんで頂けた方がいらっしゃれば幸いです。

 

ではここまで読んでくださってありがとうございました!!!