淡さを形に

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SUPER CUTIE SUPER GIRLが大好きだという話

本記事は プリッカソン Advent Calendar 2018の12/16の記事です.

さて,12/5にCD発売したキラッとプリ☆チャン♪ソングコレクション~2ndチャンネル~にSUPER CUTIE SUPER GIRLが発売されました.

この曲,放映当時に初めて聞いたときには感銘を受けてしまったくらいにはすごく大好きな曲で,本記事はこの曲のどこがいいのかというのを書き連ねるだけの記事です

目次

「私らしさ」を選んで進んでいく女の子

SUPER CUTIE SUPER GIRLではサビの歌詞からもわかるように「夢に向かって駆けていく女の子」が描かれています.

ではどんな女の子がこの楽曲に登場しているのか,それについて他の歌詞から考えていきます.

この楽曲に登場する女の子は1人だけではありません.歌っているのがミラクル☆キラッツであるからというメタ的な考えも出来ますが,これは歌詞にも描かれていることです.まず,1番のAメロ,Bメロを見てみます.

誰よりもエモい気分で
ポップな歌を届けちゃおう
シックなカラーが決め手
前を向いて いつでも私らしく
(中略)
リボンとピンクで最強
ラブリーが溢れ出すよ

ここの歌詞には3人の女の子が描かれていることがわかります.「ポップな女の子」と「シックな女の子」と「ラブリーな女の子」です.これが何を意味するのか.

ここに描かれる3人は全く好みが一致していません.ポップが好きな子もいるし,シックが好きな子もいて,ラブリーが好きな子もいる.みんな自由な選択をしているここから読み取れます.誰かに合わせるのではなく,自分の「好き」を選んでいく.

他の箇所にも「好き」の気持ちを描く歌詞が存在します.次の歌詞を見てみましょう.

Step By Step キラッとしちゃうハート
なによりトキメキが重要

この曲では「トキメキが重要」という構図が存在します.このトキメキとはなにか.それは キラッとしちゃうハート であり,「好き」という気持ちになります.

ここで描かれる女の子は自分の「好き」を諦める瞬間はありません.シックが好きな女の子が無理やりラブリーに合わせることはないし,その逆も然りです.誰かと一緒にいるからといって自分の好みを抑えることはないです.

自分の「好き」を抑えないという構図,これこそが「私らしく」という言葉に繋がるのではないでしょうか.

ここの構図がすごく面白いと自分は思っていて,「好き」があるからこそ「夢」が見つかるし,「好き」があるからこそ「夢」に向かって進んでいくことができます.更に言うなれば,「好き」があるからこそ少しずつ進んで(= Step By Step),また新たに「好き」の気持ち(= キラッとしちゃうハート)を見つけることができます.つまり,全て「好き」が起点となっていて,それ故に「私らしく」進んでいける.

この構図を圧縮したのが「SUPER CUTIE SUPER GIRL」という言葉なのではないかと自分は思っています.CUTIEという言葉には「かわいい」という意味があります.「かわいい」は女の子が一番キラキラしている瞬間だと自分は感じていて,つまりは最も「輝いている瞬間」なのかな,と.そういう姿と夢に向かって自分の好きの気持ちを信じて進んでいく姿を重ねた上で「SUPER CUTIE(= 夢に向かってキラキラと進んでいく) SUPER GIRL(= 女の子)」という言葉に繋がっているのではないでしょうか.だからこそ,夢に向かって進む姿を描くサビに光の中 駆け抜けようよという歌詞があると考えられます.

CUTIEとBEAUTY

SUPER CUTIEという言葉と同時にSUPER BEAUTYという言葉も存在します.これはどういう意で使われているのか,についてです.

次の歌詞を見てみます.

凛としてなきゃダメさ
全速力で ミラクル起こそう

ここの「凛としてなきゃ」が個人的にはポイントだと思っています.今まで「自分の好き」にフォーカスを当てていたのに何故「凛としていなければダメ」なのか.

これこそがBEAUTYの意だと自分は考えています.CUTIEという「夢に向かう姿」に対してのBEAUTYという「凛とした姿」かな,と.「凛」という言葉には「堂々として」といった意味があります.これは恐らく前を向いて いつでも私らしくと同じ意として捉えていいのかなと思っています.落ち込んだ時とか,悩んでわからなくなった時でも「前を向いて堂々と自分らしく進んでいく」ことが大切だし,自分のことを信じきって進んでいこうという意味になりそうです.

だからこそのSUPER BEAUTYという言葉に繋がり,自分の夢を信じ切って凛とした姿で進んでいく女の子の姿がここに描かれているのかなと考えています.

SINGING と DANCING

今までのサビでは SUPER CUTIE SUPER GIRLSUPER BEAUTY SUPER GIRLのフレーズが使われていましたが,ラストのサビではSUPER DANCING SUPER LOVESUPER SINGING SUPER LOVEという歌詞が使われています.この変化についてです.

結論からいうなればこの節こそがこの楽曲における女の子が語る「大きな夢」だと思っています.歌詞を借りるならば「世界中に笑顔を届ける」ことです.だからこそ届けちゃおうという未来系の言葉が使われるし,もっと手を伸ばして 遥かな未来へという歌詞の「もっと」に繋がってくるのかなと.

この歌詞のすごく面白いなと思ったポイントとして,「世界中に笑顔を届ける」という目的に対して取った行動が「DANCING」と「SINGING」,そして「LOVE」のところです.

まずは「DANCING」と「SINGING」について.

これについてはシンプルに「アイドル」だからだと考えています.これはミラクル☆キラッツがアイドルをやっていることからも読み取れます.歌って踊れるアイドルだからこそ,歌と踊りで世界中に笑顔を届けることを選ぶ.

では「LOVE」はなにか.それは次の歌詞に繋がってくるのではないでしょうか.

THANK YOU FOR THE SPECIAL LOVE
みんながいるから あきらめない!

この2行の歌詞から読み取るに,ここで主人公となっている女の子は何かしらの理由があって夢を諦めようとしていたけれど,みんなからの励ましや応援(= SPECIAL LOVE)によって,再びその夢を志している姿が描かれているのではないかと.だからこそ,この女の子は「LOVE」に力を知っている.それによって助けられたから.それ故にこのラストのサビでは「LOVE」という言葉を使って自分の夢を叶えようとしているのかな,と思っています.

残りの雑多な感想

いや,本当にね,SUPER CUTIE SUPER GIRLは歌詞センスが抜群でこれを書いた人の感性がほしい.最高.

まず,ここまでにいっぱい書いてきたようにこの楽曲は「夢に向かって走っていく女の子」を描いている楽曲だと思ってるんですよ.で,ここで描かれてる夢が「世界中に笑顔を届ける」ことなんだけど,このスケールの大きさが本当に良い.この夢を見た時,大人だったり冷めてる人間は「あーなんか言ってんな」くらいで一蹴しちゃうと思います.僕だってそうすると思います.

でも,そんなことを考えないくらい真っ直ぐのこの「大きい夢」を描こうとする姿,これこそがプリチャンが描く「女の子」なんだと思っています.それが出来る出来ないじゃなくて,それを夢見て少しでも近付こうと努力する姿が本当に良いんですよね.

次に「SUPER CUTIE SUPER GIRL」って言葉.これが最高.女の子が一番輝いてる瞬間は「かわいくあろうとする」時なんだよなって.そういう「かわいい」と「夢に向かって輝く姿」を重ねて描くのがいいし,その相乗効果こそが僕が女の子アイドルに対して魅力だと感じるポイントなんですよね.これがとても良い.女の子のキラキラと夢のキラキラを一緒に描くと最強なんだよ.

そして最後に何よりも言いたい点.「リボンとピンクで最強」のフレーズ.これ.うーーーーん,なんというかね,天才という言葉しか出てこない.リボンとピンク,「女の子」を象徴するような単語なわけだけど,その2つを組み合わせて「最強」の二文字で形容出来るセンスが本当に天才.

「リボンとピンクで最強」っていう感覚はもちろんわかる.とてもわかる.だけどその感覚を「リボンとピンクで最強」って言葉に圧縮することは自分には絶対出来ない.この女の子らしさの塊を「最強」と称することができるのがめちゃめちゃすごい.「最強」って言葉は文字面が硬いのもそうだしどうも男の子っぽい印象を与えるんだけど,その印象を逆手にとって「自分の好きを自信を持てる女の子」として描いているんですよね.男の子の印象を自信の描写に使えるこのセンス.

だからこそ,実際のライブシーンでこの歌詞が流れる瞬間に次の画像みたいに勝ち気な笑顔なみらいちゃんが描かれていて,「最強」の言葉どおりそこには自信があるし,自分の好みを信じて進める「強さ」が感じられるんですよね.これがね,本当に大好き.リボンとピンクで最強なんだよ.「かわいさ」の塊だし「好き」の強さが詰まってるんだ.

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終わりに

SUPER CUTIE SUPER GIRL,本当に良いですよね.購入してから良く聴いてます.「夢」と「好き」と「挑戦」の3つが見えてきて本当に良い.

本当に女児アニメで描かれる女の子の魅力みたいなものがこの楽曲には詰まっていて,自分の好きな要素ばかりでした.こういう夢に向かって真っ直ぐに進んでいくキラキラした女の子が大好きなんですよね.それと同時にプリチャンの「挑戦する」っていう要素がきっちり入れられていて緻密だなと感じました.

以上で本記事は終わりとなります.ここまで読んで頂いた方はありがとうございました.