淡さを形に

面白い作品を面白いと言うだけのブログです.考えたことの備忘録として使うのが主 .考察っぽいことや演出とかに触れることもありますが別段その手のものを勉強しているわけではないのでかなり適当です. Twitterでは@tkihoroloのアカウントにてたまに話してたり話してなかったりします.コメント等あればTwitterにリプ投げてくれると嬉しいです.

劇場編集版 第Ⅰ章 KING OF PRISM -Shiny Seven Stars- を見にいった話

見てきた自分の感情ログです.そんなに細かくなくラフな感想.考察はありません.ネタバレあり.

自分の中でKING OF PRISM -PRIDE the HERO-(以下キンプラ)によって「プリティーリズム」という作品が完結してしまっていたんだけど,そうでなく脈々とその血が受け継がれているんだな,と感じたことを書き綴っていきます.

受け継がれる「プリティーリズム

最初に書いたようにキンプラプリティーリズムという作品の完結作だと思っていました.

プリティーリズム ディアマイフューチャーの主人公である上葉みあちゃんはこんなことを言ってました.

「プリズムショーは私たちの青春なんだ!」

プリズムショーは青春という言葉.そしてキンプラの最後のカットに示される「Thank you and goodbye 青春 forever」という言葉.だからこそのプリティーリズムの完結.

キンプラではオーロラドリーム,ディアマイフューチャー,レインボーライブ,全てのプリティーリズムの作品を含めた描写が含まれています.それも相まって自分のなかでは,キンプラによってプリティーリズムはついぞ最終回を迎え,一区切りがついたのだと考えていました.

ちなみに当時の感想はこちら ↓

tkihorolo.hateblo.jp

そんなこともあり,これから新しく始まるShiny Seven Starsという作品,正直見る前は少し不安でした.本当にあれから続けていいのか,これが自分にとって合わなかったらどうしよう,そんな気持ちがあったことは否めません.

それでもプリティーリズムという作品が大好きだから,そんな気持ちで今回Shiny Seven Starsを見てきました.

すごく,すごく面白かった.

鑑賞後は見る前の不安な気持ちなんて微塵もありませんでした.だってShiny Seven Starsは確かに「プリティーリズム」であり「KING OF PRISM」だったから.

プリティーリズムといえばプリズムジャンプです.それはもちろん見栄えの意味もあるんですけど,真意はプリズムジャンプは心の飛躍という劇中の言葉*1にあります.ジャンプを通じてそのキャラの飛躍 =成長が見られるんです.プリズムジャンプという短い一瞬の中にそのキャラの苦悩・葛藤を乗り越えて自分がどう答えを出してどう進んできたのか,その気持ちを込めたものがプリズムジャンプによって表現されます.

だからこそ今回のユキ様のジャンプなんてつい泣いてしまったりしていて.歌舞伎とプリズムショー,どっちの道をとるのか.ユキ様は自分の家系の歴史,父の想いを知った上で,それでもプリズムショーをやりたいという想いで今回が最後という条件で大会に出場します.そして歌舞伎をモチーフとしたプリズムショーを行い,連獅子を使ったプリズムジャンプを跳ぶ.これこそがユキ様が出した答えであることがわかります.そして,そのジャンプの煌めきによって父親に「自分にとってのプリズムショー」を伝える.あぁこれは"""プリティーリズム"""なんだ.ユキ様のプリズムショーを見た瞬間,そんな思いが湧き上がりました.

もちろんタイガのジャンプも同様で,「憧れていたカヅキ先輩がストリート系じゃなくなっていた」ことで憤慨していたわけですが,カヅキ先輩によってどれだけの道が切り開かれてきたのか,「アカデミー系もストリート系も関係ない」という言葉を実感することで,そのアンサーとしてキスを使ったジャンプを飛んだことに対しても言えます.プリズムジャンプは心の飛躍.ただそこで派手なジャンプをしているのではなく,その成長を全て込めたものこそがプリズムジャンプなのだな,と改めて感じることができました.

また,プリティーリズムという作品は「心の煌めき」というテーマが描かれています.Shiny Seven Starsはあの短い間にこの描写がすごく細かく散りばめられていたなぁと思います.

一番わかりやすいところでいうとカヅキ先輩の言葉を受けて頬を染めるタイガの姿.カヅキ先輩の言葉に感銘を受けて「心の煌めき」としての表現だと思っています.あとは旧エーデルローズに戻る瞬間とか.新エーデルローズは豪華ですが,各々のやりたいことと微妙に噛み合ってませんでした.例えばレオの服飾デザイン,ミナトの料理などはもはや振る舞う機会がほぼなくなっていました.これではやりたいことができずに(=個性を発揮できずに)心の煌めきが失われてしまう.だからこそ旧エーデルローズに戻り,各々の心の煌めきを取り戻す瞬間なんかは細かいながらもすきなシーンです.これについても「あぁプリティーリズムだなぁ」と感じた瞬間です.

そしてやっぱりタイトルにあるように「KING OF PRISM」なので,そのキンプリらしさもたくさんあったと思います.冒頭のオバレのショーなんかはキンプリの文化がかなり詰まったショーだったな,と思っています.あとは謎の屋上のお風呂とか,男子のプリズムショーのスタイルとか,よくわからない衣装とか所に見られて満足しました.タイガの衣装,見た瞬間笑っちゃったんだよな.ユキ様の衣装は美しいと思います.ギャップが激しい.

おわりに

Shiny Seven Stars,本当に見に行ってよかったなと感じます.これは確かにプリティーリズムの血が流れていてKING OF PRISMなんだなと,心で感じることができました.プリズムジャンプを跳んだときに涙が出ると思わなかった.

しかもレインボーライブのキャラがちゃんと「生きて描かれている」のが本当に嬉しくてジュネ様とか結婚してるし,なるちゃんとディアクラウンに一緒にいる構図はレインボーライブを見た人間からすると感慨深いものがあります.そしていつカヅキ先輩は答えを出すのか.......!そしてタイガは子供の頃カヅキ先輩と会っていたのか.......!

あと流石キンプリといわんばかりで,モデルの細かい装飾とかそもそもダンスがめちゃめちゃ凝っていたりと「うお~~~お金がある~~~~」って感じでした.よかったよかった.

ちょっと話は変わるんですけど,プリチャンにもあいらが出ていてフレッシュフルーツバスケットとか跳んでたりするし,今回のShiny Seven Starsも含めて形を変えつつもプリティーリズムの精神がこうして今でも描かれていることにファンとしてとても嬉しく感じます.こうしてまだまだ応援できること自体も素敵なことだと思っています.

またこうして第Ⅱ章の公開を待ち遠しく思えて本当に幸せです.あと早くCD発売してくれ~~~~~~~~

それでは以上となります.ここまで読んでくださった方はありがとうございました.

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*1:オーロラドリームの言葉だけどね