淡さを形に

面白い作品を面白いと言うだけのブログです.考えたことの備忘録として使うのが主 .考察っぽいことや演出とかに触れることもありますが別段その手のものを勉強しているわけではないのでかなり適当です. Twitterでは@tkihoroloのアカウントにてたまに話してたり話してなかったりします.コメント等あればTwitterにリプ投げてくれると嬉しいです.

ゆるキャン△が連れ出してくれる静穏

つい最近ゆるキャン△を見終えたのでその感想です.

放映当時は「なんか人気だなぁ」くらいで見てなかったんですけど,今更ながら見てみたら大変心に染み入ったのでその気持ちが少し書ければ.

本当に感想だけです.特に考察とかはありません.

目次

日々の喧騒から連れ出してくれる静穏

毎日毎日毎日毎日,人間はなにかに追われている.

朝早く起きて,満員電車に揺られ仕事をする.仕事が終わっても「帰ったらアレをやらなきゃ」,「いついつまでにアレを終わらせなきゃ」,そんなことを考えるばかり.やることのスタックが常に溜まっている.

そしてインターネットでも人間はいつも慌ただしくしている.誰かに石を投げ,罵詈雑言を吐き捨て消耗していく.他人への暴言を聞いているだけで生産性が下がる,なんて話もあるけど個人的には文字媒体でも似たようなものがあると思っていて,インターネットでそんなやり取りをしているのを見てしまうだけで疲れてしまう.*1

2019年になってもリアルもインターネットも地獄.

日々の喧騒から連れ出して穏やかな気持ちを感じさせてくれる,そんな作品こそがゆるキャン△という作品だと感じた.何とはなしに1話を見る機会があったのだけれど,「あぁ今見たかったのはこんな作品だ」と思ったくらいには気持ちが安らいだ.気づけば12話,すべて見終えていた.

そう,ゆるキャン△は日々の生活で疲れた人間を静かな空間に連れ出してリラックスさせてくれるのだ.騒がしい都会ではなく,山や川,湖の自然に囲まれる.なにかに追われることもなく,ひたすら自分の世界に入って遊ぶ.

ゆるキャン△には志摩リンというキャラがいる.

志摩リンはソロキャン,ひとりのキャンプを好む女の子だ.志摩リンのキャンプ描写では,彼女が感じたことをひたすら描写される.外で食べる食べ物の美味しさだったり,なにか良いことが会った瞬間,悪いことがあった瞬間,1つ1つに彼女の感情が描かれる.

まるで孤独のグルメなのだ.いわゆるオタクと分類されるような人種はこういった活動の方が好みのことが多いだろう.「みんなでなにかをする」よりは「1人で気ままにやりたい」.パット見は静かな描写ながらも,内面の高揚を感じることができる.そんな瞬間に共感をする楽しみがある.

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1人のキャンプでは徳川埋蔵金の本を読んでいようと自由なのだ.なにも気にせず,自分の世界に入り込むことができる.

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原付きに乗って1人で旅をしてもいいのだ.職場の最寄り駅を過ぎてそのまま終点に行ってしまおうか,まるでそんな気持ちを汲み取ってくれたかのように志摩リンは1人で旅をする.その旅の光景を見ているだけで,穏やかな気持ちになれる.

でもそんな1人でいるのが好きなオタクでも実はみんなでワイワイするのが好きだったりする.単純に自分の時間をちゃんと確保したいだけで,なんやかんや何人かで遊ぶのも好きなのだ.独りはイヤだけど1人はすき,そんな感覚.大勢じゃなくて少人数なら好きみたいな気持ち.人によっては「なんやかんやスマブラは友人とやるのが楽しい」という言葉でも伝わるだろう.

そんな楽しさを覚える志摩リンの姿も描かれる.

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キャンプでのことをチャットツールで友達と話したり,誰かと一緒である楽しさを感じる瞬間である.人間はお話することが大好きなのだ.人によって程度はあれど,やっぱり誰かと何かをすることが楽しい.そんな姿にまた,共感をしてしまう.素敵な光景だと,穏やかな気持ちになる.

ゆるキャン△は志摩リンの姿を通してゆったりとした時間を過ごす気持ちよさやみんなと遊ぶ楽しさが詰められていると思っている.もちろん他のキャラ達の描写も素晴らしい.だが,いわゆるオタクの分類される人間は志摩リンの姿に癒やしと共感を覚える瞬間が多いのではないだろうか.

全然関係ないけどTwitterでしかこのキャラを知らなかったときはしまりんって愛称だと思っていたし,志摩 リンちゃんだとは到底気づきもしなかった.

幸せな女の子たち・美味しそうなご飯たち

女の子が幸せそうだったら癒やされる.世の中の法則.それ以上語ることはない.

ご飯が美味しそうだったら幸せになれる.生命の理.抗えない本能.

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ゆるキャン△を象徴する音楽

EDの「ふゆびより」.ゆるキャン△といえばこの楽曲だ.

www.youtube.com

穏やかな曲調,冬という季節,気を休める瞬間,誰かとなにかをする楽しさが詰まったこの楽曲,最高という他ない.

アニメ本編が終わり,この楽曲が流れて「あぁもう終わってしまったのか」と感じてしまう時間のはやさと充足感に満ちたあの瞬間もゆるキャン△の魅力の1つと言えよう.

ゆるキャン△で描かれている季節もそうだが,冬だからこそいいのだ.冬がもたらす静寂.澄んだ空気をいっぱいに吸い込んだ瞬間の気持ちよさ.そして,肌で感じる寒さと同時に,ひんやりした風が頬を撫でて気が張るあの感覚.そんな季節だからこそ,穏やかに,安らかに,ゆったりすることができる.

おわりに

志摩リンについて書いたけど各務原なでしこちゃんもすき.とにかく幸せそうだし純粋で見ていてやさしい気持ちになれる.

ゆるキャン△ね,本当によかった.1話を見た時,あまりにも見たかった景色と雰囲気にちょっと泣きそうになっちゃった.騒々しい毎日から連れ出してくれるあの瞬間に心が惹かれる.

あとOPとEDのハイレゾ買っちゃった.特にEDのふゆびよりを聴きながら散歩する瞬間なんて最高の気分.静かに,自分の気持ちを落ち着かせて休むことができる.

ここまで色々語ったけどとりあえずオタクは見ろ ↓

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おわり

超個人的なことだけどこれだけ文字数が少ないブログ記事って書くの楽だね.

*1:何も言わずにミュートとブロックを駆使して自分だけの最強のTLを作り出していけ