淡さを形に

面白い作品を面白いと言うだけのブログです.考えたことの備忘録として使うのが主 .考察っぽいことや演出とかに触れることもありますが別段その手のものを勉強しているわけではないのでかなり適当です. Twitterでは@tkihoroloのアカウントにてたまに話してたり話してなかったりします. ブログのアイコンはAnzuChang!ジェネレータ様からです.

シンデレラガールズ第二十二話 考察っぽいなにかと感想

この記事はシンデレラガールズ第22話について自分が考えたこと、感じたことをまとめています。

この記事に限らず、今までの記事にも当てはまりますが見た当時の感想を書いているので、その先の話(今回で言えば23話)を見た前提で考えると明らかに解釈を間違えている部分(特に島村さんの描写についての考えです)があります。その点に関してはご了承ください。

 

それでは以下からが本文です。

冒頭にアナスタシアのソロ曲「Nebula Sky」が流れ始めます。アナスタシアがProject Kroneに加入した動機は、何が待っているかはわからないけれど新たな挑戦をすることでその先に更に笑顔になれる可能性を感じたため、つまり「冒険」をしたいためでした。

そのことから、この「Nebula Sky」のシーンはアナスタシアの「冒険」を表しているシーンと言っても良いのかもしれません。

そしてそのシーンの途中で13話ライブ後のみんなの笑顔と夜空の回想シーンが挿入されます

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ここで何故13話のシーンが挿入されるかについてです。20話のプロデューサーとアナスタシアの会話を振り返ってみます。

アナスタシア「わからない....です。まだ、みんなのように笑顔になれるか」
プロデューサー「進んでみなければ、わからない。進みたいかどうかです。それが、どんな道であっても、乗り越えた先に笑顔になれる可能性を感じたなら、前に進んでほしいと私は思います。あの時の笑顔の、もう一歩先を見つけられると思うのでしたら」
(集合写真と13話ライブ後の夜空を思い返しながら)
プロデューサー「私は、全力で、その道をサポートします」

あの時(13話)の笑顔のもう一歩先を見つけられると思うのならば、プロデューサーはアナスタシアを全力でサポートすると述べています。その為、再び13話のシーンが「Nebula Sky」内に挿入されたのかと思われます。

では「冒険」を経てアナスタシアが「もう一歩先の笑顔」が見ることが出来たのかについて見てみます。

 

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美波の「アーニャちゃん....!!」という、安心したかのような声とともに上のカットが挿入されます。

美波のセリフ、アスタリスクと蘭子の3人が笑顔になっていること、プロデューサーが頷いていることからも成功と捉えてもよさそうです。

 

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部長「流石だね」
常務「当然です。私が選んだ美城にふさわしい者達ですから」

常務の口から否定的な言葉が発せられないことからも、アナスタシアの「冒険」は成功をしたと言ってもいいのかもしれません。

また、「美城にふさわしい者達」という言葉が登場しました。今までの描写からも読み取れますが、Project Kroneは常務にとって「美城にふさわしい」と思った人が選ばれていることが言葉によってここで明確になります。

 

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このカットが最もアナスタシアの「冒険」の結果を表しているように思えます。曲が終わった後に、笑顔を見せることで、「もう一歩先の笑顔」を見つけることが出来たことを表現されているように感じられます。

 

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美波「アーニャちゃん!とっても素敵だったよ!」
アナスタシア「美波!」
美波「今度は私が頑張る番だね!見てて!」 
アナスタシア「はい!!」

21話のセリフにあったように美波の「冒険」は「アナスタシアと自分、2人が頑張って秋のライブを成功させる」ことでした。ここでの美波の「頑張る番」というセリフは、アナスタシアが頑張ってライブを成功したことを受けて、自分も頑張り「冒険」を成功させるという意味が含まれているように思えます。

ここから、少し進めるとシンデレラプロジェクトのメンバーがライブに向けてみんなで話し合っているシーンがありました。

みく「このステージで冬の舞踏会が出来るかどうかも決まるんだ....」
プロデューサー「そのことは、一旦忘れてください。会場のお客さんと一緒に、笑顔で、楽しんでください」 

16話内の「Power of Smile」のコンセプト説明では次のようなセリフがありました。

プロデューサー「アイドルの笑顔、それを支えるたくさんの笑顔、作られた笑顔ではない、本物の笑顔が魅力なのだと考えます」

アイドルの笑顔によってお客様自身も笑顔になるという構図がこのセリフから読み取れそうです。このような構図は1話でも示されていたように思えます。

本物の笑顔になることでお客さん自身も笑顔になり、それが魅力となるとあるように、まずアイドル自身が本物笑顔をする必要があります。そのために、プロデューサーは「(笑顔を無くす要素となる冬の舞踏会については)一旦忘れてください」と言っていたように思えます。

そしてこの後、ライブに向けて手をつなぎ、気合を入れるシーンが象徴的に描かれます。

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手をつなぐ行為は1クール目だとラブライカが印象に強いですね。12話にて、美波が「不安を半分こ出来た」というセリフと同時にラブライカの手をつなぐシーンが挿入されたことから、「手をつなぐ=不安を分け合う」という構図が見えてきそうです。

今回のシーンでもそれは同じことが言えそうです。手を繫ぎ、不安をみんなでわけあっていると読み取っても良いのではないでしょうか。

シンデレラプロジェクト組では蘭子と小梅のユニットがトップバッターであり、それについてプロデューサーからの言葉がありました。

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プロデューサー「神崎さん、存分に........魂を輝かせてきてください」

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蘭子「ならば我は同胞たちを誘う導き手となろう!」 

ここでプロデューサーから初めて「蘭子の言葉」を使い、励まします。蘭子が一瞬きょとんとしていることからも「初めて」ということがわかります。

蘭子の言葉を使う、つまり各々のことを把握していることからプロデューサーもシンデレラプロジェクトと共に歩んできたきたことが読み取れます。

 

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一方Project Krone側はまとまることはせず、各々ライブの映像を見て、ほとんど言葉を交わすこともありません。ここに常務自身がいないこともポイントになりそうです。

ここからシーンを進めると未央と凛が話し合うシーンがありました。f:id:tkihorolo:20150921182832j:plain

凛「........あのさ」
未央「待った。私から先に言わせて」
凛「え?あ、うん」
未央「この前の舞台の仕事、すっごく楽しかったんだ。自分の中の新しい可能性、見つけたって感じ。本当のことを言うと、今日のステージ、やっぱりニュージェネとして出たかったな....でも今日はこれで良かった気がする」
凛「え?」
未央「私、やっぱりNew Generationsが大好き。だからこそ、今は別々にやるべきなんだって思う」
凛「未央....」
未央「やってみないとわかんないことあるってわかったから....今はお互いそれを思いっきり頑張って、そして、次に繋げよう!」
凛「!....うん。冬の舞踏会、だね」

21話の演技を通じて未央は凛の気持ちに応えていましたが、今度はきちんと未央の言葉にて応えています。舞台のお仕事にて未央は「やってみないとわからないこと」を理解出来るようになりました。

理解したからこそ、別々にやる(自分自身の力で進み冒険する)ことが必要だと未央は話しています。同じ「NGが好き」でも20話最後の未央と今の未央では考え方が変わっています。 

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未央「そーう!バージョンアップした未央ちゃんのステージに、乞うご期待!って感じかな」
凛「じゃあますます今日のステージ、成功させないとね」
未央「おっけーい!ウチラもバッチリサポートするよ!」

20話ではトライアドプリムスの活動に否定的でしたが、今ではサポートをする立場に変わります。この立場の変化が「冒険」した結果が最も表れている部分だと自分は考えています。

ここで凛は卯月が未央と一緒ではないことに気がつき、会いにいきます。

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凛「ちょっと顔見たかっただけ、じゃあ!」

 

卯月に何か用があったわけではなく「顔を見たかっただけ」と言っています。ここで卯月に会う、つまりNGのメンバー全員に会いに行くことによって、凛はNGを抜けてトライアドプリムスに行ったわけではなく、NGかつトライアドプリムスであることを表しているように思えます。

凛が去った後に、卯月がやや俯いた表情を浮かべます。

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未央「しまむー?」
卯月「え?」
未央「どうしたの?元気ない?」
卯月「なんでしょう....緊張してるのかも」

21話最後にて、卯月は凛がトライアドに加入することについて背中を押していましたが、これまで「他人の笑顔を大切」にしていたために、やはりどこか心残りがあるのではないでしょうか。そのため、凛が去った後にこのような表情を浮かべていたように思えます。

 

ライブを見て不安そうな表情を浮かべるありすを見て周子が声を掛けます。

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周子「そろそろだね、ありすちゃん」
ありす「し、下の名前で呼ばないでください!」
周子「鷺沢さんも」
ありす「鷺沢さん....?」

シンデレラプロジェクトに対して会話が少ないという点もありますが、Project Krone側はライブに対して不安を抱える描写が多く存在します。

 

シンデレラプロジェクトのライブを受けて部長と常務で会話がありました。

部長「おー良いじゃないか。どのユニットも個性が際立っているね。それぞれの良さがよく出ている。これが、シンデレラプロジェクトが掲げるPower of Smileかな」
常務「なるほど、素材としては一定の強度はあるようです。しかし、それなら尚更、美城の伝統にふさわしくプロデュースするべき、そうではありませんか?」
部長「んー....頑なだね、君も」

「Power of Smile」のコンセプトはアイドル達が自分自身の力で引き出した笑顔であり、これまでのお話でシンデレラプロジェクトのメンバーが自分自身の力で進んでいたことが描写されていました。「個性が際立っている」と明確に作中内で説明されることから、そのコンセプトが果たされていることが明確になっています。

しかし、それでも常務は納得することはなく、尚更美城にふさわしいやり方をすべきだと述べています。

部長の言葉から推測出来るようにシンデレラプロジェクトは結果を出していると考えられますが、常務の思想は「美城にふさわしいかどうか」であり納得することはありません。

これは自分の想像だけの話になってしまいますが、恐らく結果を出すだけでは常務を説得することは難しいのではないかと思います。シンデレラプロジェクトの存続を認めるという面だけでは、結果を出すだけで十分だとは思います。しかし「説得」という面では常務が「美城にふさわしいどうか」という基準で見ている以上、それだけでは不十分であるように思えます。もしも「説得」という方向で物語が進むならば、常務がどのように考えて「美城にふさわしい」と結論づけたかを見る必要がありそうです。

文香とありすがライブ前に待機しているシーンに移ります。

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ここで文香の手は震えていて、不安でいっぱいなことがわかります。ここまでのシーンで文香とありすが今までステージに立ったことがあると推測できるような描写はなく、恐らく初めてのライブであるために不安でいっぱいだったのかと思われます。

シンデレラプロジェクト側では手をつなぐことで不安を半分こしていました。しかし、同じく手をつないでいてもProject Krone側では不安を半分こすることが出来ませんでした。この差はやはりチームとしてまとまりがあるか、という部分から来ていそうです。

21話EDにて、シンデレラプロジェクトはみんなで話し合いながら準備していたのに対して、Project Kroneは各々準備を進めて他のメンバーと話し合う様子は描かれていませんでした。また、今回も話し合う様子がほとんど描かれていませんでした。話しかけたとしても「下の名前で呼ばないでください」と返され、Project Krone内のメンバーで意思疎通が上手くいっていないことが描写されていました。

そのため、手をつないでいてもただ「手をつないでいるだけ」であり、ユニットとしてまとまれていないためだと思われます。その部分は2人でステージに出るにも関わらず、文香が倒れるまで2人の間に会話が無かったことからも読み取れそうです。

文香が倒れたことでProject Kroneのメンバーが心配し始めます。

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フレデリカ「文香ちゃん....」
周子「美城常務に伝えたほうがいいんじゃ....」 
唯「っていうか、どこいんのー!?」
周子「ちょっとその辺探してみようか」
フレデリカ「そうだねー」

Project Kroneのメンバーから見ると(実際の役職はそうではないが)常務は「プロデューサー」という立場にあたります。しかし、その常務の居場所は誰も把握しておらず、またライブに関しても全く関与していないことが読み取れます。

「プロデューサー」にあたる人物がその場にいるかどうかという部分でシンデレラプロジェクトとの対比が為されていそうです。シンデレラプロジェクト側のプロデューサーは、不安にならないよう「冬の舞踏会は一旦忘れて」と言ったり、蘭子に対してライブの励ましの言葉を送りますが、Project Krone側ではそういった人物はいません。まとまっていないことに加えて、この要素も不安を募らせる要素になったとも言えそうです。

 

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緊急事態になり、奈緒と加蓮はどうしていいのかわからない様子ですが、一方未央はすぐにどこかへ駆けていきます。

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現場のスタッフも何かしようにも責任者がいないために行動に移せない様子です。そんな中、凛は覚悟を決めたかのように声をかけようとします。声を掛けた直後未央がプロデューサーを呼んだため、結果として何を言おうとしたのかはわかりませんが、プロデューサーに「トライアドプリムスが先に出ることは可能ですか?」と聞かれた際、ほぼノータイムで奈緒と加蓮に出れるかどうかアイコンタクトをしていたことから、恐らくここで凛も同じ判断をしようとしていたのかもしれないです。

ここの一連のシーンでは仕事経験の有無の差が反応に表れているように思えます。未央、凛は勿論ですが奏、周子、フレデリカ、唯は雑誌に登場する等してお仕事をしている様子が見られます。その為、体調不良の文香をスタッフと一緒に運んだり、すぐにプロデューサー(にあたる人物)を呼ぼうとしたり、スタッフに声を掛けようとするなど、緊急事態をなんとかしようと行動に移せています。

しかし、奈緒や加蓮、ありすは初めての仕事、少なくとも仕事の経験が少ないことから、(ありすは年齢が低いことからしょうがないのかもしれませんが)何もすることが出来なく、文香について行くだけであったり、その場で立ち尽くたりしてしまいます。

このような差がお仕事の経験に表れているように思えます。

急遽ステージに出ることになったトライアドプリムスのもとに未央と卯月がやってきます。

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未央「記念すべき初ステージ、楽しんでいこーぜ!」

この「楽しむ」というのがポイントかもしれません。楽しむということは笑顔に繋がると考えられますが、シンデレラプロジェクトではそれが大切にされてきた一方Project Kroneでは笑顔に重きを置かれていません。そのためにProject Kroneでは今まで笑顔という言葉はなく、不安でいっぱいだっただと思われます。


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緊張や不安がいっぱいな奈緒と加蓮に未央は「好きな食べものを出る時の掛け声にするといい」とアドバイスします。

3話時点ではこのアドバイスをもらう側の未央でしたが、今ではアドバイスをする立場になっており成長を感じさせます。

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未央「奈緒ちゃん、加蓮ちゃん、しぶりんを頼んだよ」 

「今は別々にやるべき」だと理解した未央は、トライアドに凛を託します。トライアドに加入する凛だけでなく、トライアドそのものを許容するセリフになっていて、こちらも「冒険」をした未央故のセリフだと思います。

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卯月「頑張って、凛ちゃん」

凛を励ます卯月は笑顔であり、その言葉自身も本心だと思われます。

なんとなくですけど、卯月が凛にしか声を掛けていないのはやはり「冒険」をしていないが故なのではないかと思います。

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卯月,未央「いってらっしゃい」
凛,奈緒,加蓮「いってきます」 

NGとトライアドの5人で手を重ねることで、一度は凛がトライアドに加入する件でバラバラになったNGが、トライアドを応援することで、成長したと言える気がします。

本番直前プロデューサーと凛で会話がありました。

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プロデューサー「いよいよです」
凛「うん」
(凛が深呼吸をして)
凛「行ってくる。見てて」

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プロデューサー「もちろんです。私は、あなたのプロデューサーですから」 
凛「うん」

プロデューサーは決して「シンデレラプロジェクトの渋谷凛」のプロデューサーではなく、「いちアイドルとしての渋谷凛」のプロデューサーであることが強調されています。

Project Kroneに加入するアナスタシアを全力でサポートしているように、もう一歩先の笑顔の可能性を感じて加入した凛もきっちりサポートしています。

「シンデレラプロジェクトだから」というわけではなく、個性を尊重するシンデレラプロジェクトだからこそ、違うプロジェクトの活動だとしても、その「個」を尊重するが故に応援できるのだと思います。

 

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凛,奈緒,加蓮 「チョコ!レイ!ト!!」

ここで凛の好きな食べ物であるチョコレートを言いながらステージに向かうトライアドが描かれます。

13話の記事にて、この掛け声は特に成長する人の好きな食べ物が選ばれると書きました。

凛にとってトライアドとは「冒険」であり、このステージはまさに「冒険」の表れだと言っても良いと思います。つまり、このステージの先で凛は「新たな光に出会う」ことが出来ると考えても良さそうです。そのように考えると、先ほどの論に当てはまっているのかな、と思います。

トライアドのライブシーン中に以下のシーンが挿入されます。

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文香「もう大丈夫、です」 
奏「行けるの?」
文香「はい....あの....」
ありす「えっ?」
文香「ごめんなさい....橘さん」

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ありす「!....ありすでいいです」 

「ありす」と呼ぶことを許すセリフと共に、ありすが自分の手を文香の手に重ねるカットが挿入されます。

今まで距離があった2人でしたが、ありす自身が文香に近づいていきます。

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文香「ありがとう」 

そして文香は「ありす」と呼ぶことに喜びの表情を浮かべ、差し伸べた手に、自分からも手を伸ばします。

お互いに手を差し出すことでProject Kroneのメンバーがまとまってきたことが示されているように思えます。

 

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ステージのトライアドを見つめる未央と卯月ですが、未央は明るく、卯月は暗く描かれています。やはりこの差は「冒険」したか否かの差が描かれているように思えます。卯月の前に未央がいるというのもポイントかもしれません。

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唯「クローバー?」
智絵里「うん、おまじないなの」
かな子「楽しんでいこう」

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周子「こう?」
アナスタシア「はい」
フレデリカ「ぷっ、変な顔ー!」

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奏「お互いどう動いていいか、わからなくて」
杏「その内慣れるよ」
美波「うん!これからチームになっていくんだよ」

シンデレラプロジェクトのメンバーによってProject Kroneのメンバーに笑顔が生まれていきます。奏のセリフのように、お互いどのように接してわからず今まで会話がなく、笑顔がありませんでした。しかし、笑顔を教えてもらうことで距離を縮め始めます。

美波の言葉から察せるように、今までは同じプロジェクトだとしても会話はなくチームではありませんでしたが、ここからチームとしてまとまっていきます。

 

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ライブ前に不安に押しつぶされる、そして笑顔になるために他のアイドルからアドバイスをもらうという構図は3話と同じ構成と言えます。

しかし、3話と異なる部分はアドバイスをあげる側にシンデレラプロジェクトのメンバーがいるということです。3話時点では美嘉と同じで先輩である茜ちゃんと美穂ちゃんにアドバイスをもらいましたが、その「先輩アイドル」のポジションに、今、シンデレラプロジェクトがいます。先輩にアドバイスをもらう立場から卒業したことを示すために、3話当時「先輩アイドル」の立場にいた美嘉が横でただ見守っているシーンを挿入させたのかと思われます。

念の為に「先輩アイドル」という言葉に補足です。
3話時点での「先輩アイドル」であった茜ちゃんや美嘉ちゃんに関しては文字通りまごうことなき先輩ですが、今回の「先輩アイドル」であったシンデレラプロジェクトのメンバーが文字通り本当にProject Kroneの先輩であるかは定かではありません。10話で唯ちゃんが美嘉と仕事そして仲良くしていることから、アイドル歴だけで言えば恐らく唯ちゃんのほうがシンデレラプロジェクトのメンバーよりも長い可能性のほうが高いです。今回使っている「先輩アイドル」という言葉は飽くまでも性質の話であり、「笑顔になる方法を教える立場」という意味で使っています。

3話の構図と同様であることを考えると、文香が不安に押しつぶされ体調不良になった際に、TOKIMEKI エスカレートがバックで流れていたのは3話の演出と重ねるためだったのかもしれません。

 

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お客さんが拍手をしていることや、凛、奈緒、加蓮が笑顔になれていることからトライアドプリムスのライブ、凛の「冒険」は成功したことが読み取れそうです。

 

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奈緒「早く来いよー!」 

ライブ後に挿入されるカットですが、そこにはトライアドとシンデレラプロジェクトのメンバーが待っています。

トライアドとシンデレラプロジェクトのどちらのメンバーも待っている構図を入れることで、凛がどちらかを捨てたのではなく、20話で言っていたようにどちらとも選び、掛け持ちして前に進んでいくことが出来たことが強調されているのではないかと思います。

 

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常務「どうやら、君の部署に助けられたようだな」
プロデューサー「現場の人間として、出来ることをやっただけです」 

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部長「んー、いいもんじゃないか。ここからライブを感じるのも。上からしか見えない景色も美しい。が、それを支える存在が、ここにはあるねぇ。何かを夢見ている者同士の絆の力が、あの華やかな舞台を支えている。アイドルという夢で繋がった女の子達の絆。いいもんじゃないか」 

ここでのプロデューサー、部長との会話にて、常務は「上からの景色 」以外の景色を教えられます。

今回、Project Kroneの緊急事態であっても常務は現場の人間ではなかったため、言い換えれば上からしか見えない景色を見る人間であったためにその対応は出来ませんでした。結果として現場の人間であるプロデューサーによって助けられます。

また、ライブを支える「絆の力」というもの存在していることを教えられます。Project Kroneが緊急事態に陥った理由を考えると、不安に押しつぶされたためです。では、何故不安に押しつぶされたかを考えると、シンデレラプロジェクトとは異なりメンバー同士でどう接していいかわからなかったためです。距離感がわからなかったために、「絆の力」がそこにはありませんでした。

これらを受けて常務自身が何か変わったような描写は22話にはありませんでした。しかし、今回のことを踏まえて冬の舞踏会でどのような変化があるかが注目すべき点だと思われます。

 

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常務と部長の会話の間に挿入されたシーンです。お互いどのように動いていいかわからなかった状態から、段々チームとしてまとまっていく姿が描かれています。

 

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22話を経て、アナスタシア、美波、凛が自分自身の力で進み冒険をしました。そして、卯月のみが、取り残されてしまいます。

それを示すかのように何かを掴もうとしても掴めていない卯月がここに描かれているのだと思います。

 

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時計が描かれ、よく見てみると58分から59分に動いています。

これは自分では気づけず、Twitterにて流れてきて気づかされたのですが、卯月と未央での会話シーンでも57分から58分に時計が動いていたようです。

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22話で一気に時計の針が進んでいることがわかります。

最後のシーンの演出に向けての準備だと思われます。

 

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常務「このライブが成功か否か、敢えていう必要はないだろう」
プロデューサー「では、中間審査は」
常務「現時点での成果は評価する。だがPower of Smileなどという君のお伽話を評価したわけではない。君の部署の、現場の対応などを鑑みた結果だ。冬の舞踏会の最終結果を待つ」 

プロデューサーの企画を評価したのではなく飽くまでも、現場の対応を加味した上で成果を評価されます。

シンデレラプロジェクトの継続は出来ましたが説得は出来ていない状況と言っても良さそうです。

シーンを進めます。

プロデューサーから引き続き凛にはトライアドプリムスを並行して活動してもらうことを伝えた際、卯月の反応がありました。

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卯月「え?」 

周りに聞こえないくらい小さな声ですが、卯月にとってやはりトライアドとの並行活動は思うところがあるのではないでしょうか。

トライアドとしてステージに向かう凛に笑顔で励ましていたことから、応援したいという気持ちも本心なのでしょうが、トライアドをどこかまだ納得出来ていない面があるのかもしれません。

トライアドを励ます際、未央は奈緒、加蓮にも声を掛けていましたが、卯月は凛にしか話していないことも関係してきそうです。

 

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(Project Kroneに引き続き参加することを受けて)

凛「ごめん、みんな」
アナスタシア「ごめんなさい....」
未央「大丈夫!どっちも大事だよ!」

冒険した未央だからこそ言えるセリフであり、2人の冒険を止めることはありません。

同じことを受けても卯月と未央の反応は反対であり、ここに冒険の差が表れていると思います。

 

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足を映すカットになると卯月だけが妙に影がかかっていて 、未だ歩めていない様子です。

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卯月「私、頑張ります!」
凛「う、うん....」
未央「?....どうしたのしまむー....」

ここからの卯月が非常に不穏に映されており、いつものフレーズに対して凛と未央はやや不思議に思っています。

ここから、美穂と卯月の撮影のお仕事に入ります。

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カメラマン「はい、2人とも笑ってー!おー!美穂ちゃんいい笑顔!!」

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カメラマン「ダメ!卯月ちゃん表情硬いよ」 

笑顔を要求された際の卯月は美穂と異なり表情が非常に固くなっています。ここで再び16話にて登場した「Power of Smile」のコンセプトを確認してみます。

プロデューサー「コンセプトは笑顔です。アイドル達が自分自身の力で笑顔を引き出す。それが力になる。そうでなければファンの心は掴めません。アイドルの笑顔、それを支えるたくさんの笑顔、作られた笑顔ではない、本物の笑顔が魅力なのだと考えます」 

「作られた笑顔ではなく、アイドル達が自分自身の力で笑顔を引き出した本物の笑顔こそが魅力になる」と読み取れます。

ここでの卯月は未だ自分自身の力で進めていません。すなわち「本物の笑顔」ではなく「作られた笑顔」をしていると捉えられます。そのために、カメラマンさんが納得いくような笑顔になれないと考えられます。

 

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クリスマスのポスターが貼りだされます。クリスマスが近いことを示すことで時間の流れを感じさせ、冬の舞踏会もじきが近いことがわかります。

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卯月「美穂ちゃんすごいですね」
美穂「そんなことないよー!今でもすっごく緊張するよ」
卯月「そう、なんですか?」
美穂「そういうのって中々変えられないよね」
卯月「はい....」
美穂「だけど、お仕事、楽しいから!なんて、少し偉そうだったかな」

自分自身が楽しむことで笑顔になり、それがファンにも伝わって本物の笑顔となります。

お仕事が楽しいと言っている美穂はそれが出来ていますが、卯月はお仕事を楽しめている様子はありません。それ故に作られた笑顔になってしまいます。

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ここまで卯月が他の人の気持ちをすぐに理解していたように、こちらを見るカメラマンさん、そして謝っているプロデューサーを見て、自分のせいだと追い詰めてしまったのか次第に焦点が合わなくなり視界が歪んでしまいます。

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プロデューサー「お疲れ様です」
卯月「....お疲れ様です」
プロデューサー「あの」
卯月「すみませんでした!!」

21話にて凛が口を開こうとした瞬間卯月が答えていたように、今回プロデューサーが何かを言いかけた瞬間に察してすぐに謝罪をします。他の人の気持ちすぐに察してしまうが故に卯月は自分自身を責めてしまうように思えます。

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卯月「さっきプロデューサーが謝ってたのって、私のせい、ですよね」
プロデューサー「挽回しましょう」 

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卯月「私、頑張ります。いっぱい頑張ります。みんな頑張ってますから!私、頑張ります!えっと、あれ....」

「挽回しましょう」という言葉から卯月の様子が一変します。

個人的にはここのプロデューサーの言葉選びに非があったようには思えません。

6話では明らかに言葉が足りないために未央は勘違いをしてしまいました。「(お客さんが少ないにしろ笑顔になっていたのだからこの成功は)当然の結果です」という言葉に対し、未央は「(お客さんが少ないのは)当然の結果です」と捉えてしまいます。「当然の結果です」の一言だけで成功を指していたことに気がつくのは非常に難しく6話のプロデューサーの失敗は言葉選びを間違えてしまった部分だと思います。

対してこちらは「挽回しましょう」と卯月の失敗を認めつつもしっかりそこから取り返すように励ましています。ここに言葉の少なさをあまり感じられません。このセリフが100点かはともかく、少なくとも間違っている言葉選びはしていないと思います。

けれど、それでも相手が卯月であるからこそ裏目に出てしまったのではないでしょうか。「挽回しましょう」という言葉は確かに失敗を認めてはいますが、そこから取り返すことに重点を置いている言葉であり、プロデューサーは「取り返してほしい」という気持ちで言ったとは思います。

しかし、卯月は他人の気持ちを察してしまうために言葉の裏にある「失敗してしまった」という本来強調されていない意味を特に受け取ってしまったように感じられます。

また、卯月が進めていないことは「みんなも頑張ってますから!」という一言に集約されていると思います。自分が進むために頑張るわけではなく、みんなが頑張ってるから自分も頑張るという非常に受け身な姿勢になっています。

 

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プロデューサー「今日はもう上がられたほうがよいかもしれません」 
卯月「え?」
プロデューサー「少し、調子が良くないように思えましたので」
卯月「え?調子?えっ....」

プロデューサーは様子がおかしい卯月を察して休養をとるよう伝えていますが、卯月は言葉の裏を読みすぎてしまったのかまるで戦力外通知をされたかのように受け取ってしまったのではないでしょうか。卯月は自分がいつもと違うことを自覚していないために、先ほどと同じように裏目が出てしまった言葉だと思います。

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卯月はお仕事の場から一歩後退し、美城のプロダクションの外にでて階段を降りてしまいます。

美城プロダクションは名の通り「シンデレラ」でいうお城にあたっていて、そこから卯月が外に出てお城に続く階段を降りてしまいます。

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お城に続く階段を降りるということは魔法が解けてしまうことを表していて、それを示すかのように時計は12時を指します。

以上で考察っぽいなにかを終了します。

 

感想

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フラワースタンド綺麗ですよね。この中には実際に送られてきたものを再現しているものもあるとかないとかの話をTwitterで見ました。

「Hotel Moonside」はEDMチックな曲調でオサレな雰囲気が漂ってていいですよね。結構好きな楽曲なのでアニメ内で登場してよかったです。デレステにもいつか追加されることを信じてます。

 

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秋のライブで記者の吉澤さん、その他大勢がいることからも規模の大きさがなんとなく伝わってきますね。

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アーニャの曲になったら段々サイリウムが白に変わっていく光景が好みです。

 

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すっごいくだらないこと書くんですけど、なんか元カノと話してる彼氏と偶然会ってしまったみたいな修羅場感ありますよね。

 

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熊本弁に対しての本心の歌詞を小梅ちゃんが歌うのがすごく良かったです....!!!声質もあってますよね。ライブで見れたら嬉しいです。毎回抽選を外すので行けるかわかりませんが....

 

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出た!李衣菜のエアギターだ!!!

なつきちカッコいい案件

 

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アナスタシアの演出と同じですけど、トライアドが歌い始めたら段々青の蒼のサイリウムに変わっていく光景が綺麗です。

 

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ありがとうと言っている。

 

今回で冒険するキャラが増えた一方、卯月だけが進めていないことが浮き彫りになってしまいました。みんなが頑張ってるから自分も頑張ると言っていたように頑張る理由が自分自身にないこと、また、トライアドが引き続き並行して活動すると伝えられた時に自分が言いたいことを飲み込んでしまうようなシーンが見られたので、そのあたりがどのようにまとまっていくか楽しみです。

常務については、今回の秋のライブで現場にいる人の視線を初めて見ることが出来ました。これが冬のライブでどのような変化をもたらすのかが注目点なのかな、と思います。

以上で感想を終わります。

ここまで読んでくださった方はありがとうございました!