淡さを形に

面白い作品を面白いと言うだけのブログです.考えたことの備忘録として使うのが主 .考察っぽいことや演出とかに触れることもありますが別段その手のものを勉強しているわけではないのでかなり適当です. Twitterでは@tkihoroloのアカウントにてたまに話してたり話してなかったりします. ブログのアイコンはAnzuChang!ジェネレータ様からです.

イリュージョニスタ!から見える佐久間まゆを考える話

イリュージョニスタ!のイベント,楽曲,カードのセリフから佐久間まゆちゃんがどう描かれていたのかを考えます.そのためセリフだったりコミュのネタバレを含んでいます.

目次

背伸びだって魅力でしょ 愛の歌

何故この歌詞がまゆに割り当てられたかについてです.

ひとまず見出しに使った歌詞を引用してみます.

インビテーション 今宵は遊びましょう(あそびましょ!)

ピュアな本能を解放して It’s showtime!

テンプテーション 必死さも可愛いの(かわいいよ!)

背伸びだって魅力でしょう 愛の歌

ここの歌詞では「遊ぶ」ことに焦点を当てています.「遊ぶ」ということは「笑顔」につながるわけで,「笑顔」になるためにはと考えるとやはり自分がやりたいことをやるということにつながってくるのではないでしょうか.だからこそこれに続く歌詞は「本能を解放」することになるのかなと.本能を解放しやりたいことをやることで「笑顔」になることが出来ます.

アニメでいうなら「個性を抑えずに自分らしく進んでいく姿」と言えるでしょう.2クール目自体がそのテーマを主軸に進んでいきますが17話の美嘉なんかがわかりやすい例でしょうか.常務によって大人っぽい路線になって成果は出していたけど美嘉自身は笑顔になれませんでした.しかしその中で自分なりに自分らしく進んでいく方向が見えたことで最終的には笑顔になることができました.

以上を踏まえてここの歌詞を考えると「笑顔になれるよう個性を活かしている歌詞」であると捉えられます.そして歌っている担当パートを考えると「必死さが出ているかわいさ」が幸子で「背伸びしている姿」がまゆということになります.

恐らく幸子の個性については理解しやすいかと思います.緊張とか不安であってもなんとか隠そうとしていつも自身を「カワイイ」と称す姿は「必死」と言わざるを得ないというか.

対してまゆの「背伸び」はどうでしょうか.(自分自身まゆがすきになってから日が浅いというのもあるかもしれませんが)一瞬どう解釈すればいいのかわからないという方のほうが多かったように思えます.少なくとも自分は聞いた瞬間じゃわからなかったです.

理由としては(大抵の人が)幸子から受ける第一印象が「カワイさ」であるのに対して,まゆから受ける第一印象は「愛が重い」であるからだと思っています.幸子はその第一印象と対応する個性(必死さというカワイさ)が歌詞中に登場するわけですが,まゆの「背伸び」という言葉を聞いて「愛が重い」を思い浮かべられるかというと難しいです.

ではなぜまゆは「背伸び」という言葉が割り振られたかのでしょうか.「背伸び」という言葉を聞いてすぐ思いつく意味といえば大抵「大人っぽく見せたい」とかだと思います.ですがこの意味ではまゆに割り振られた意味がパット見ではよくわかりません.そこでこの「背伸び」の意味を歌詞の流れに沿って考えてみましょう.

幸子が歌っているパートでは必死さ = カワイイという図式が見えてきます.もっと言うならテンプテーション(魅了) = カワイイともとれます.ここでまゆの背伸び = 魅力を考えてみると背伸び = (魅力 = テンプテーション =) 必死さという図式が見えてきます.つまりこの「背伸び」という言葉は「必死さ」という言葉と同列に扱っており,「必死」,もっと言い換えるなら「精一杯」とかの言葉と同じ意味として捉えることが出来ます.(ここで展開した等式はちょっと無茶がありますが「背伸び」を「必死さ・精一杯」と言い換えるのに関しては意味から考えても妥当と言えるでしょう)

これを受けてまゆが背伸び(=必死=精一杯)している描写があったかを考えると最初に挙げた「背伸び」という意味よりは思い当たるでしょう.例えばモバマスのほうですがバレンタインパーティーとかでしょうか.以下にセリフを引用します.

○○さんのことだけを思ってがんばっておしゃれしてきたんです…。
チョコもマフラーも手作りですから…まゆの深い愛情、感じて下さい♪
貴方のためなら…まゆ、何だってしちゃいます♪

ここではプロデューサーのことを思って「がんばって」おしゃれをしてきたまゆの姿を見ることが出来ます.恐らく大好きなプロデューサーの前だからこそかわいくなりたいしその為に「がんばって」おしゃれをしたんだろうというのが想像できます.他にもミリオンルージュのカードでは苦手なダンスを頑張る姿勢が見れますし,フィールマイハートの親愛度600のセリフのように「今の自分はあなたにふさわしくないからこそもっともっと上を目指そうという姿勢」を見せています.もちろんまだまだ該当する描写はたくさんあります.このようなまゆの「プロデューサーさんのために自分を高めようとする姿勢」は「精一杯・必死さ」とも言えますしそれは確かに「背伸び」となります.

以上より今回の「背伸びだって魅力でしょう 愛の歌」という歌詞はまゆに割り当てられたのではないでしょうか.

愛の色の話

特訓コミュの話についてです.ここでは以下のようなセリフがありました.

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今回のイベントを通して(正確にはこれまでの軌跡を通して)まゆは今までのような真紅の愛ではなく七色の愛を知ることが出来ました.上記セリフにもあるように初期のまゆはプロデューサーしか見ていませんでしたし他のアイドルとの関わりはありませんでした.しかしアイドル活動を通じることで段々と他の素敵なアイドル達とのふれあいが増えとても恵まれていることを認識します.今回のイベントでプロデューサーに対する想いの描写よりも周りのアイドルと接した上でのセリフが多かったかのはそこに焦点を当てるためだと思います.

ここでイベントコミュ2を振り返ってみます.

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まゆを象徴する言葉として「絆」,「運命の糸」が挙げられます.そしてここでポイントなのはこれらの言葉を今回はプロデューサーではなくアイドルに向けて言っているという点です.(正確には絆という言葉はまゆ自身は言っていませんが美波の「絆」という言葉に対して同意していることから同義と言ってもいいでしょう)
ではこれらの言葉――「絆」と「運命の糸」――が意味するのはプロデューサーに対する意味合いと同じであるかというとそうではありません.

唐突ですが「好き」という言葉には色々な意味があります.LoveとLikeだったり,尊敬の意であったり同じ「好き」という言葉であるにも関わらずそこには多数のベクトルが存在します.今回のまゆもこれと同じなのではないでしょうか.同じ「絆」,「運命の糸」という言葉であってもそこには別ベクトルの意味が込められているのだと思います.だからこそプロデューサーに対する愛は深紅の色でありつつも他のアイドルに対する愛は違う色なのではないかと.「好き」と同じようにまゆも「愛」という言葉に対して様々な色があることを知り,それこそが「七色の愛」になるのではないかと思います.深紅の愛が他の色の愛になるのではなく,(深紅を包括した)七色の愛をまゆは知ることが出来たと言えるでしょう.

これをまさに表しているのが以下のルームのセリフかな,と思っています.

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また,再び話が変わりますが「運命の赤い糸」という言葉を英語にすると「Red string of fate」になります.イベントコミュ2のタイトルは「String of Fate」であり「Red」とは明言していません.同じ「String of Fate」でも「Red」ではない「String of Fate」が美波と鷺沢さん,ひいては他アイドルに向けられたコミュであったと言えるでしょう.

佐久間まゆは「アイドル」という話

ごめんなさい,記事タイトルに「考え」って書きましたがここからは「考え」というかもはや「感想」です

そもそもイリュージョニスタ!はどういう曲であるのか,という個人的考えは以下記事にて書きました.もちろんこの記事を読まなくてもわかるよう執筆を努めますがもしかしたら読んだ方がわかりやすいかもしれません.

tkihorolo.hateblo.jp

ざっとこの記事で書いていることを要約するとシンデレラガールズにおいて描かれる「アイドル」(テーマ性)とは「夢を叶えたとしても更にその先の夢へと挑戦し続ける姿」であり,イリュージョニスタ!という楽曲はアニバーサリー楽曲だけあってこのテーマ性を描いたものであるということです.

歌詞中に登場する「変わる」ということは「挑戦して成長する」ということであり,ワンナイト・イリュージョンとは12時に解ける魔法のように一過性のものとして描かれています.しかしその一過性の魔法(ワンナイト・イリュージョン)は「挑戦して成長しつづける(変わり続ける)」ことで一過性のものではなくなる(正夢になる)ということを書きました.

ということを踏まえてセリフを見ていきます.まずは再び特訓コミュからです.

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ここで記念日を迎える = 日々を重ねて変わっていくことという構図が見えてきます.つまり日々夢に向かって挑戦し続けて成長していくことで変われるということです.そしてそれをたくさんの人にお届けしなきゃいけないとも言っています.それはなぜなのかというのが次のセリフです.

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理由は「アイドル」であるからです.まさにシンデレラガールズが描く「アイドル」と一緒なんですよね.「アイドル」であるからこそワンナイト・イリュージョン(12時を過ぎると解ける魔法)がずっと続くように祈り続けて自らが変わっていく姿をたくさんの人に見せようとする.シンデレラガールズが描く「アイドル」を佐久間まゆはまさに地で行ってるんですよね.めちゃくちゃ高まりました.

もちろんメタ的なことを言えば「佐久間まゆ」はそもそも「シンデレラガールズ」というコンテンツのいちキャラ・アイドルであるため,シンデレラガールズの描く「アイドル」と同じように描かれるのは当然とも言えるでしょう.だとしてもすごく嬉しかった.普段のセリフからそういう構図は見いだせるけれどもここまで明確に「シンデレラガールズのアイドル」として描かれているのがとても嬉しかった.このセリフを見た瞬間「まゆは"アイドル"で"シンデレラガールズ"なんだ....!!!!」って強く思いましたし理屈抜きにこのセリフはとてもアツかった.今回のアニバーサリーイベントに出してもらえて本当に良かったなぁと強く感じた瞬間でした.

これを受けた上でルームのセリフを聞くと個人的にとてもエモかったのでそちらを紹介します.

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これもまさに「シンデレラガールズのアイドル」をしているのがわかるセリフの1つですね!!昔のほうがいい,と言われないためにも常に自分を磨き続ける(夢に向かって走り続ける)姿が描かれてると思います.

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自分も磨き続けるから(私のために)あなたも磨き続けてね,っていう言葉,信頼感というかこれは完全にTake me☆Take youだなと.私にもっとずっと先へ連れってほしいからプロデューサーも磨き続けてほしいし,プロデューサーに最高の景色を見せてあげたいからこそ自分も磨き続けるという構図が最高によかったです.

ちなみにTake me☆Take youに関しては過去に自分の考えをまとめたことがあるので興味がある方は読んでくださると嬉しいです.

tkihorolo.hateblo.jp

f:id:tkihorolo:20170903235532p:plain ここ力強いですよね....!プロデューサーがいてからこそ確かにまゆの夢は正夢(叶う)になるなと.

その他雑談

親愛度300のセリフに殺されるなど色々ありましたが今回のまゆSRめちゃめちゃ良かったです.イベント自体もアニバーサリーなのも相まって「シンデレラガールズ」のテーマ性が出てて良いし,まゆのセリフは最高だしで本当に楽しいです.

1年くらい前からまゆのことはちょいちょい気になってたんですけどここ1か月以内くらいに「あっまゆ好きだな」っていきなり自認して一気に爆発しました.いやほんとまゆかわいいしまゆすきなんだよな.おかげでこんなに素晴らしいイベントに気づくことが出来たしよかったです.今後も愛で続けようと思います.

以上で本記事を終えたいと思います.

ここまで読んでくださった方はありがとうございました.