淡さを形に

面白い作品を面白いと言うだけのブログです.考えたことの備忘録として使うのが主 .考察っぽいことや演出とかに触れることもありますが別段その手のものを勉強しているわけではないのでかなり適当です. Twitterでは@tkihoroloのアカウントにてたまに話してたり話してなかったりします.コメント等あればTwitterにリプ投げてくれると嬉しいです.

魅惑のショウタイム 佐久間まゆを考える話

3周目SSRとして実装された魅惑のショウタイムのコミュ,カードのセリフから佐久間まゆちゃんがどう描かれていたのかを考えます.

なぜ座長として描かれているのか,なぜ今回のスキルはプリンセスである必要があったのか,今回衣装から読み取れることなどについて自分なりの考えを述べていきます.

目次

佐久間まゆとイリュージョニスタ

魅惑のショウタイムを考えるにあたって前提となる知識がイリュージョニスタという要素です.魅惑のショウタイムというカードではイリュージョニスタ!で描かれた佐久間まゆをベースとした姿が描かれています.そのことがド直球でわかるのが次のセリフです.

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イリュージョニスタとしての佐久間まゆ

そのため,まずはイリュージョニスタ!ではどのように描かれていたのかについて考えていきます.詳しくは下記の過去記事を読んでもらえれば,と思いますが簡単に本記事で紹介します.

tkihorolo.hateblo.jp

tkihorolo.hateblo.jp

そもそもイリュージョニスタ!で描かれていたのは「止まらずに一生懸命変わり続けることで一歩一歩前に進むことが出来る」といったテーマ性でした.シンデレラガールズにおいて,12時までの魔法はプロデューサーはかけてくれますが,12時過ぎの魔法にかかり続けるには「夢に向かって自分を信じて常に挑戦し続ける姿勢」が必要であり,この構図こそが1つのテーマとして描かれています.イリュージョニスタ!では「絢爛七色」という言葉や「変わらなければ やがて朽ちてく」と言った歌詞でこのテーマを描いていると言えるでしょう.

もちろん,シンデレラガールズ全体のテーマであるため,シンデレラガールズに登場する全てのアイドルに当てはまるテーマ性となっています.この他にもシンデレラガールズには色々なテーマ性が存在しますが,その中でも佐久間まゆはこのイリュージョニスタ!という楽曲のメンバーとして選ばれました.つまり,佐久間まゆというアイドルは「夢に向かって自分を信じて常に挑戦し続ける姿勢」( = イリュージョニスタ!風に言い換えると「全力で変化し続けて魅了する姿勢」) というテーマ性が色濃く描かれているアイドルであるとも言えるでしょう.

実際にイリュージョニスタ!のコミュでは佐久間まゆは「変化」を焦点に当てられていました.例えば下記画像で示したセリフなんかは特にわかりやすいかな,と思います.

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仲間との絆を知った佐久間まゆ

佐久間まゆ,というと第一印象のようにプロデューサー一筋であまり周りとは関わらない姿がかなり初期の頃に描かれていましたがここでのまゆは「以前は思わなかったけどみんなと一緒でよかった」と思うように変化したことを実感します.

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七色の愛を知った佐久間まゆ

また,ここのセリフでは,今の自分は仲間と関わるようになって「プロデューサーに向けた深紅の愛」だけではなく他の人にも向けた「七色の愛」を知った描写となります.これも変化と言えるでしょう.

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日々変化する「アイドル」の佐久間まゆ

このセリフが一番「シンデレラガールズのアイドル」としてのテーマ性が顕著に表れてるのでわかりやすいかな,と思います.先述したように12時過ぎの魔法にかかり続けるためには常に挑戦し続けて変化する必要があります.だからこそまゆは日々変化していきます.その理由は「まゆはアイドルだから」.アイドルであるが故にアイドルとして12時過ぎの魔法にずっとかかれるように佐久間まゆは自分は磨き続けていきます.

以上のようにイリュージョニスタ!のコミュを通してまゆは多くの変化に気づくことが出来ました.そして自分を磨き続けて変化することでもっと魅力的になれることを学びます.

さて,前置きが長くなりましたが以上のイリュージョニスタ!のコミュで描かれていた佐久間まゆを踏まえて次節からの魅惑のショウタイムについての考えを読んでくださると幸いです.

猛獣使いではなく座長として描かれる意味

魅惑のショウタイムのガチャ更新と同時にシンデレラガールズ劇場わいどの更新もありました.その中に次のようなコマがありました.

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座長をやりたい佐久間まゆ

「もしサーカスをやるとしたら何をしたいか」という話でここで速水奏は花形である空中ブランコを,北条加蓮は(ギャグでしたが)アクロバットショーを,と述べます.そんな中でまゆは加蓮から「猛獣使いのイメージ」と言われますが実際には座長をやってみたいと答えます.これについては2通りの解釈が出来ると思ったので個別に考えていきます.

イリュージョニスタ的観点

1つは「変化する」というイリュージョニスタ的観点から考えることができます.

空中ブランコや猛獣使い,といった役はやはり一芸だけに縛られてしまいます.まゆが猛獣使いになった瞬間,猛獣使いという面しか見せることが出来ません.しかし,座長ならどうでしょうか.シンデレラガールズ劇場でも描かれていたように座長なら一芸が出来る他の団員に指示して色々な楽しませ方を提供することが出来ます.もちろんここで空中ブランコが出来る団員に指示してもいいし,それこそ猛獣使いが出来る団員を指示することも出来ます.つまり,座長になれば相手を楽しませる( = 魅了させる)方法がたくさん提供できるわけです.

座長は相手にたくさんの楽しませ方ができる,ということを踏まえて考えてみると今回のまゆの選択は至極真っ当であると言えそうです.それこそイリュージョニスタのコミュで描かれていたように変化し続けて様々な自分を見せて(魅せて)いるわけです.これは座長だからこそできる技であり座長でないとできません.

更に言うなれば魅惑のショウタイムはイリュージョニスタで得たことを発展させたカードとも言えるでしょう.イリュージョニスタでまゆが学んだことは「常に変わり続けて魅了する姿勢」です.もちろんこれはイリュージョニスタ!内でも描かれていました.しかし,イリュージョニスタ!では「イリュージョニスタ」という言葉と概念を初めて知ってそれを学んだ場にすぎません.つまり,イリュージョニスタ!で得たことを基に成長した姿こそが魅惑のショウタイムと考えられます.それを体現しているのが次のセリフでしょう.

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ジョーカーを務める佐久間まゆ

ハート,スペード,クラブ,ダイヤの4つを束ねたジョーカーという役割,すなわち何でもできて色々な側面を持って魅了することができるよう務めている佐久間まゆがここで描かれていると言えるでしょう.まさしく"座長"となっているわけです.

アイドル佐久間まゆは全てを完璧にこなし,それを武器として全てを虜とする道を選びます.だからこそ,アイドルとしていつも持っている,いわば自分の最強の武器とも言えるマイクスタンドですらもサーカスのステッキに持ち替えてそれを最強の武器として扱い,座長として完璧にこなそうとする佐久間まゆが次のセリフに表れていると考えています.

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マイクをステッキに持ち替えた佐久間まゆ

佐久間まゆというキャラの在り方

猛獣使いではなく座長である意味の捉え方として「佐久間まゆというキャラの在り方」を体現しているとも考えられます.

佐久間まゆ,というキャラはご存知の通りとても愛の深いキャラクターです.特に最初期なんかはとにかく押して押して押して押しまくりで自分の気持ちをぶつけるだけでした.つまり猛獣使いのように一芸だけに留まっていたわけです.また,最近は「まゆすき」という言葉がよく使われますが,少し前まではまゆが出ても「ヒエッ」という言葉ばかりだったのも猛獣使いのイメージ(= 怖い) と重ねられるでしょう.

しかし,最近の佐久間まゆはどうでしょうか.押すだけではなく色々な技を持っています.例えばトリートオアトリートの「みんなが恋愛していい世界へ」と世界を変えようとしたように,あるいはプロデューサーだけではなく他のアイドルと関わっていったように,はたまたオンリーユアキューピッドのように怖い演技をいきなりしてみたりとアピール方法が様々となっております.押してダメなら引いてみて,引いてダメなら捻ってみて,でも時々やっぱり押してみたりと色々な技を身に着けつつ要所要所で的確にその技を使い分けています.

この構図を改めて考えてみるとこれは座長と同じであると言えるのではないでしょうか.様々な技を持って適切な場で一芸が出来る団員に指示する座長こそ確かに佐久間まゆにふさわしいと言えるのではないでしょうか.

すなわち,加蓮が「猛獣使いのイメージ」と言ったのは最初の佐久間まゆのメタファーであり,それだけではなくもっともっと色んなことを学んで成長した姿を座長として今の佐久間まゆというキャラクターを形容し,描いているのかな,と考えました.変化したといっても全部が全部変わったわけではなく,七色の愛に深紅の愛が包含されているように今でも猛獣使いの面は出すことが少なくなっただけで残っていることでしょう.

余談ではありますが加蓮がまゆを「猛獣使いのイメージ」と言ったのは同じMasque:Radeの一員であるが故にまゆの愛の深さをよく知っているからかもしれませんね.

センタースキルがプリンセスである必要性

月末限定だったから,とかそんなメタ的な考えで思考を止めても面白くないし,佐久間まゆに「プリンセス」というスキルが振られたのにはきちんと意味があると感じたのでそれについての自分の解釈です.こちらも2通りの考え方が思いついたので別途述べていきます.

佐久間まゆは座長

おそらくこれが一番シンプルな発想です.

今回のセリフを考えてみるとまゆは座長というポジションになりたいという気持ちがあり,特訓後では見事座長になることが出来ました.

座長という役割はその団の取りまとめ役であり,どの団員のポテンシャルもきちんと引き出せないといけません.猛獣使いの団員のポテンシャルは引き出せるけど空中ブランコをする団員のポテンシャルは引き出せない,なんてことになってしまえば座長の役割は果たせません.

ここでプリンセスの効果を見てみます.

センタースキル名:<キュート/クール/パッション>プリンセス

効果:<キュート/クール/パッション>アイドルのみ編成時、全員の全アピール値50%アップ

プリンセスの効果はユニット全員の全アピール値を上昇させます.例えば Vo 90%アップ とかのセンタースキルではVoが得意なアイドルしか活かすことが出来ません.しかし,プリンセスの効果は全アピール値を上げるためにユニットを編成するアイドルの得意分野が何であっても活かすことが出来ます.これこそ,先程述べた座長という役割と同じなのではないでしょうか.だからこそ今回のプリンセスというセンタースキルが配られたのではないかと考えられます.

佐久間まゆとダンス

プリンセスの話なのにいきなりダンスの話が出てきてどういうこっちゃ,という感じかもしれませんが特訓演出で以下のようなセリフがありました.

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魅惑のショウタイム特訓演出

注目したいのはここに登場する

最高の歌と踊り

という部分です.

佐久間まゆがダンスが苦手,というのはモバマスのぷちデレラのセリフから知ることが出来ます.他にもこれまでのデレステで登場したカードのステータスからも察する事ができ,魅惑のショウタイムとトリート・オア・トリート*1を除いたカードは全てDa値が他の値に比べ最下位となっています.

しかし,ダンスが苦手にも関わらず魅惑のショウタイムのこのセリフでは「最高の歌と踊り」と言っています.なぜこのセリフに至ったのか,について考えていきます.

フィールマイハートではVo,トリート・オア・トリートではVi特化のカードとして登場したようにボーカルとビジュアルについては得意な様子が見られたわけですが,Daについてはもちろんそのような描写はありません.しかし,プリンセスの効果は全アピール値アップであり,そこにはDaは含まれています.ここから考えるに佐久間まゆは踊りが苦手だった昔に比べて日々レッスンを重ねて練習することで上手くなって自信がついてきたのではないか,という推測です.

再びジョーカーの話になりますが,ジョーカーになるためには何事も完璧にこなさなければいけません.ここで言うなればVoとViが出来たところでVoとViの役にしかなれないわけでDaの役にはなることが出来ません.でも,今回ダンスが苦手ということを克服した故に「ジョーカーを務めてみせます」というセリフが出てきたのではないでしょうか.だからこそ今回はDa値が最下位ではなく,更にDa値が上がるプリンセスの効果を持って登場したのではないか,という考えです.

もちろんまだダンスが得意というわけではないと思います.例えるならば苦手から普通へと変化したように,昔に比べてだいぶ自信がついたという段階の話だと思います.それ故か「ジョーカーを務めてみせます」というジョーカーになろうとするセリフはあれど「ジョーカーになった」とまでは断言していません.そのことを考えるとDa特化ではなく,今までの得意(Vo・Vi)を包括した上でDa値をアップするプリンセスのスキルになったのも不思議ではないように思えます.

プリンセスの効果とは外れますが,スコアアップとコンボボーナスのスキルを兼ね備えたフォーカススキルを持っていることもなんでもこなすジョーカーという役割を表しているとも言えそうです.

もし今後まゆがDa特化で出てくるとするならば,その時こそが佐久間まゆが本当のジョーカーとなる瞬間かもしれません.

衣装デザイン

巷では色々と言われていますが個人的にはこの衣装はコンセプトがめちゃめちゃ伝わってきて大好きだったのでどこがいいかの紹介です.

色合い

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大きく分けて赤青黄の色が見えます.確かに今までの佐久間まゆと比べると珍しい色合いではありますが,今回のコンセプトであるジョーカーであったり,今回佐久間まゆが学んだ「色々な楽しませ方がある」という観点から見るととても腑に落ちる色合いとなっています.

赤青黄が色の三原色であることを考えると何色にもなれるというジョーカーらしいメッセージもここから読み取ることが出来るでしょう.

4つのマーク

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トランプの4つのマーク
こちらは「4つのマークを束ねるジョーカー」というセリフにもあったようにそれをあしらったマークとなっています.意味についてはここまで何回も書いたので省略です.

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一瞬気づけない4つのマーク

あとこれはパンツに飾ってあるアクセサリーで最初は「なんでハートとスペードとクラブだけでダイヤのマークがないんだ??」って思ってたんですけどそもそもそれを吊るしてる場所がダイヤっていうことに気づいた瞬間にめちゃめちゃエモくなりました.デザインが天才すぎる.

ハートとダイヤ

4つのマークもそうなんですけど衣装全体としてはハートとダイヤをモチーフとしたデザインが多かったのでその紹介です.なんでハートとダイヤなのか,というところですが恐らくトランプをするときにどちらも赤だから,というのが1つです.もう1つは推測ではありますがまゆなのでハートはもちろんとしてダイヤは輝くもの(= 星,アイドル)の象徴として使われているのかなと感じました.

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ダイヤのデザイン


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ハートのデザイン


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ハートとダイヤを両方使ったデザイン


(2018/05/07 追記)

そもそも「ダイヤ」のマークはピエロによくあしらわれるデザインということに今更気づきました.

後述していますが特訓後親愛度MAXではまゆは自分のことを「道化師<ピエロ>」と称していました.ポスターの説明にもありましたが,芸自体ではなく人をあの手この手で楽しませるエンターテイナーとしての姿こそが今回の佐久間まゆが目指した姿です.それ故に他人を笑わせる象徴として扱われる道化師のマークが今回多く使われているのかな,と考えました.

同様にイリュージョニスタ!の時点でもダイヤ柄のスカートが存在します.イリュージョニスタ!はあの手この手で(= 手を変え品を変え)人を魅了するテーマであり,楽しませる道化師とも同じ役割とも言えるでしょう.なのでそもそもイリュージョニスタ!時点で道化師要素は組み込まれていて,今回の佐久間まゆはその発展形として更に強調する形となったとも考えられるでしょう.

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ポスター説明

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ダイヤ柄のスカート

追記ここまで


ハートのボタン

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ハートのボタン

ここもハートのデザインなんですけど色の使い方が凝っているな,と.赤だけではなく紫と青の色のハートも存在しています.

これも色々な面を見せる,という意味合いやイリュージョニスタで示された深紅だけではない七色の愛を知ったという意味合いも含まれているのかなと思っています.

ハートのエース

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ハートのエース(とハートのリボン)

今回,ジョーカーを務めようとしたまゆですが,やっぱり芯は変わっていません.Pが好きだしPのことを想っているが故により魅力的であろうとします.その芯のブレなさがこのハートのエースに描かれているのではないでしょうか.

ジョーカーという武器も得ようとしつつもきちんと自分の武器であるハートのエースを隠し持っているあたりが"""佐久間まゆ"""だな,と感じさせます.

ハートのタトゥー

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ハートのタトゥー

魅惑のショウタイムはイリュージョニスタの発展形である,という話をここまでで話しましたが太ももに描かれたこのハートのタトゥーなんかはかなり面白く感じております.よく見ると「Mayu」って書かれてるんですよね.

太もものタトゥーといえば限定美波SSRにもありました.(ごめんなさいスクショは拾い物です)

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Minamiと書かれたタトゥー

こちらも名前入りです.

恐らくですが,美波はイリュージョニスタのメンバーであることを考えると,その際にまゆが美波を魅力的に思って影響を受けた結果が今回のハートタトゥーに至るのかな,と思っています.どちらも名前入りで太ももだしでデザインも似てますしね.

16歳の佐久間まゆが19歳(にしては異常に感じられる)の美波の艶っぽさを取り入れようとしてこうなったのかなぁとも考えられます.

星の尾羽

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星をあしらったデザイン

かなり感覚的な話で申し訳ないんですけど,ここのデザイン,自分は鳥の尾羽を表現しているのではないかと感じられました.その羽根に星をあしらうことでアイドルの道を羽ばたこうとしている姿を彷彿されられるといいますか.

何の脈絡もなく尾羽という単語を出しましたが,魅惑のショウタイムに全く関係ないわけではありません.それを示すのが次のイラスト&セリフです.

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鳥を放つまゆ

この「さぁ飛び立ちなさい」というセリフだったり片手を大きく伸ばしているまゆのポーズだったり,白い鳩だったりを鑑みるとここの佐久間まゆは「鳥」として描かれているように個人的には思えてくるんですよね.実際今回のまゆはまた1つ大きく成長しているわけで.だからこそ尾羽という解釈は少なくとも遠くはないのかな,と感じています.

それと「まゆ=鳥」という構図を踏まえるなら以下のセリフなんかもかなり意味が変わってくるんじゃないかなと思います.佐久間まゆを捕まえたい.

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パンツスタイル

よくよく考えなくても佐久間まゆ専用衣装でスカートじゃないって初めてなんですよ.これも新たな一面を見せるって意味合いが大きいんじゃないかなって思います.変わり続けていくことで朽ちずに新たな魅力を得ているとも捉えられます.


イリュージョニスタ!衣装と比べて(2018/05/07 追記)

今更気づいたことがあったので少し追記.

ここまで何度か魅惑のショウタイムはイリュージョニスタ!の発展形である,と書いたように衣装を比べてみると意識したと思われる箇所が幾つか見られます.

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ハットの違い

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イリュージョニスタを意識した色合いとデザイン

細かい要素ではありますが確かにそこにはイリュージョニスタ!が基幹となっており,そこから発展した佐久間まゆの姿が見れるのではないでしょうか.特に鳥の羽根が大きくなっているハットなんかはそのことがより明確に見えるように思えます.

個人的な話になりますが,自分でイリュージョニスタの発展って言っておきながらここの比較を忘れてたのは反省点だなと思いました.

追記ここまで


その他雑感

あとはコミュとかで「うわぁここ良すぎる....」みたいなのを雑に書いていきます.要は考察とかではなくただの感想です.

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これ!!!これよ!!!!リボンを編み込みに使うやつ!!!それ4thで牧野由依さんがやってたやつじゃん!!!!ってアレですよ!!!ズルすぎる.

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っていうのとこのネイルがかわいすぎて......真っ赤なネイルなんですけどとにかく色がいい.ただの赤じゃなくて紅になってるのが最高なんです......このSSR引いたときまずここがかわいすぎて目が行った.

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ドリンクしか頼まない奏

まゆの話ではなくてアレなんですけど,奏がドリンクしか頼まないのってすごく「奏らしい」な,と.なんというか奏って映画をよく見ると思うんですけど,映画をよく見る人ってむしろ定番のポップコーンを避ける傾向にあるって認識が個人的にあるのでそれを踏まえるとすごく腑に落ちました.今回はサーカスと言えど普段の癖というか.

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サーカスとLIVE会場

細かいところではあるんですけど,サーカスとアイドルって全然違う分野だけどやっぱり人を惹きつけるって意味では同じであって,それがここで定義されてるのって面白いよねってアレです.

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まゆにとってはいつだってプロデューサーの横顔は素敵なんですよね......エヴリデイドリームで見ていた好きな人の横顔は今も隣にあってずっと恋してるんだなって改めて感じました.

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お前~~~~~~~~そういうとこだぞ~~~~~~~~~~~って無限になってた

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このセリフ見たときめちゃめちゃゾクってしましたね......本当に「なんでも」やるなぁと.ジョーカーになるって言ってたのもこういうところ含めて本当に計算づくでやろうとしてるんだろうなと思うと奥が深すぎて本当に佐久間まゆは底が無いなって強く感じた瞬間でした.

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ダブルセンターとかいう実質ライバルほんとすき.

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ひとがしぬ

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このセリフ,ちょっと面白くて,猛獣使いとまではいかなくても結局動物と触れ合って仲良くなってるんですよね.猛獣使いのイメージを初期のまゆとして置き換えるならそういう面をマイルドに表現したセリフなのかなってちょっと思いました.若干深読み感ありますが.

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本っっっ当に佐久間まゆって女の子は努力家で最高のアイドルだなって感じました.サーカスを鑑賞して楽しかったのはもちろんとして,いくら他分野でもやっぱり人を魅了するって観点では同じだからそこで刺激を受けてレッスンに行ってもっと自分を磨こうって姿,なんかもう,本当に大好きって言葉と愛おしいって言葉しか出てこないし普通に自分も見習いたい.佐久間まゆが好き.

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ここなんですけど,本当にフィールマイハートだしイリュージョニスタじゃないですか.

全てを虜にした最高のまゆをあなたにあげるし,そのために手を変え品を変えてどんどん魅力的になっていくわで本当にこの複合技がずるい.

っっっていうか「手を変え 品を変え」って飽くまでも「挑戦し続ける姿勢」の比喩でしかないはずなのに佐久間まゆは本当にこれを地で行くんですよね......!!そういうところ含めて""""シンデレラガールズのアイドル像""""を直進しててめちゃめちゃ大好きです.佐久間まゆは「アイドル」で「シンデレラガールズ」なんだ.

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ここさぁここさぁここさぁ,ほんと特訓コミュズルくないですか.この後にエヴリデイドリームがバックで流れるところ含めて.

まず仲間と関わるのもファンの応援も「素直に嬉しい」って言ってくれる事自体が嬉しいんですよ.だって自分以外の子に対して排他的になってた初期を知ってるし,アイドルになったのも運命の相手がプロデューサーだったからってだけだったから.でも,それでも「アイドル」が楽しいって佐久間まゆに言ってもらえるのってすごく嬉しいんですよ.もちろんゲーム内の主人公がプロデューサーという役職であるから,というのもあるけれども佐久間まゆ自身がちゃんと「楽しい」って感じてくれているから.ただ惰性だったり目的のためにストイックにやっているのではなく自分が「楽しい」からやってるってのが明確にわかるテキストってほんと嬉しいんです.

でもここ更にズルいのがプロデューサーはそういう自分の姿を望んでいるってわかってやってるところなんですよ.プロデューサーの「楽しませ方」としてこういう自分の姿を見せるということを知っている.でもだからといってまゆのさっきの言葉は嘘ではないと思うんですよ.それは演技ではなくて心からの気持ちであると.私も楽しいし貴方も喜んでくれる,これってお互いどちらも楽しいしそもそもまゆ自身から望んだ姿なんです.

だからこそ貴方だけのまゆであり,アイドルのまゆがそこにいて,プロデューサーとして望んだアイドル佐久間まゆも1人の女の子の佐久間まゆもみんなみんな貴方のために尽くして貴方に""あげたい"" って気持ちが詰まってて,「プロデューサーだけを見ればいいわけではない」って昔から比べるとかなり意見が変わって様々な色を見せた後に急に深紅を刺してきたなってすごく感じました.この駆け引きと武器の多さこそが最近の佐久間まゆの強みだなって身に沁みて実感したしサブウェポンが多すぎるしメインの使い分けが上手すぎる.本当になんなんだもう.

そこで流れてくる最後のエヴリデイドリームBGMがズルすぎてズルすぎて.こんだけ深紅を見せられてからエヴリデイドリーム流されるのは「これが佐久間まゆなんだぞ」とドンと突きつけられて破壊力が高すぎる.好きすぎてどうしていいのかわからない.佐久間まゆ......佐久間まゆ......

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そして恐らく聞いた人間の九割九分が死んだと思われる特訓後親愛度です.

親愛度400で「うわ~~~~~めっちゃかわいい*2まゆだ!!!!キスしてるじゃん!!!イリュージョニスタでやった投げキッスを活用してるじゃん!!!」くらいテンション上がってたんですけど,親愛度MAXの初手のセリフの「道化師の技」って言われた瞬間「はい???????????」ってなったあの感覚,凄まじい以外の形容が出来なかったですね.

もちろん,あのキスアピールはプロデューサー相手じゃなくてその場にいた観客に向けたものであることはわかるけれども,どこから計算済みなのかもうもはやわからないんですよね.うろたえてなんとかしたキスアピールも実はうろたえたフリであって,でもそっちのほうが盛り上がるとわかっているからやっていたりと.

でも最近の佐久間まゆの強みって本当にそこだなって思うんですよね.それこそ今回のカードで示されたように意図的でも偶然でもどんなときでもアピールチャンスなんですよ.どこまでが自分の計算でやっていてどこまでが素なのかが全くわからない.だからこそどこまでやってくるかもわからないし,なにをしてくるかもわからない.それ故に全然底が見えなくていっつもこっちがドキドキしてる.でも結局それってまゆにドキドキしてるからそこまで全部思うつぼなんじゃないか,とか.そしてだからこそそれをプロデューサーに敢えて伝えているのではないかと.そこまで見越して敢えて「手の内を話している」という要素もアピールチャンスに活かしてるんだと思っています.小悪魔すぎる.Tulipか.

でも極論佐久間まゆに計算済みもなにもなくてある意味じゃ全部素とも言えるんですよね.それこそ特訓コミュのように貴方を楽しませるためにアイドルの佐久間まゆも見せるけど実際にちゃんと素直に楽しいと言ってくれているわけでここまでちゃんと素なんです.それは結局,貴方のためだから,貴方が喜んでくれるから,楽しんでくれるから.そのために「演技」をするのではなく,貴方が喜んでくれる「佐久間まゆ」,それ自体が私なんです,と言わんばかりのコミュだったなぁと思います.本当に一途で一途で一途でプロデューサーが大好きな女の子なんだと強く感じることが出来るコミュでした.

おわりに

以上で魅惑のショウタイム考える本記事は終了となります.

ひとまず新規で登場してからこの記事を執筆するまでの間に「ここはズルいって!!!!!!」って思った要素は余すことなくここにぶつけたのでそれが誰かの琴線に触れて共感してもらえればとても嬉しいです.

それではここまで読んでくださった方,ありがとうございました.

*1:不甲斐ないことにトリート・オア・トリートがなぜDa値が最下位ではないのかがまだ考えきれていません

*2:いつもかわいいのでそれはそう